国際文化会館(こくさいぶんかかいかん)は、東京都港区六本木5丁目(麻布鳥居坂)にある、国際相互理解のための文化交流、および知的協力の促進を目的とする公益財団法人、および同法人が運営する施設の名称である。1952年(昭和27年)に樺山愛輔、高木八尺や松本重治といった知識人を中心に、ロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された。世界の研究者、文化人、芸術家、企業人等が集い、語り合う人物交流プログラムを中心に取り組んでいる。2014年現在の理事長は、元国連事務次長の明石康。設立資金は「文化センター準備委員会」が中心となり募った。海外からの人物招聘も積極的に行っており、過去にグロピウス、トインビー、ルーズベルト、オッペンハイマー、リースマン、ケナンなどを招聘。施設は1955年(昭和30年)に完成。宿泊施設、会議施設、レストラン、図書室などで構成され、講演会、シンポジウム、セミナーなどの会場として使用されるほか、結婚式場としても利用できる。建物は前川國男、坂倉準三、吉村順三の3人が設計した。会館は麻布・鳥居坂の岩崎小弥太邸跡(現在の住所は港区六本木5丁目)にあり、英文表記の「The International House of Japan」を縮めて「I-House(アイ・ハウス)」と呼ばれる。1951年に、日本における親米政策の一環として、ジョン・D・ロックフェラー3世がアメリカ側の文化顧問として来日した際に、松本重治、高木八尺と面会し、アメリカの文化人を日本に招き、講演会を行なう文化センター設立について話し合う。樺山愛輔を委員長に、松本とリーダーズ・ダイジェスト東京支社長のアメリカ人が常任幹部になり、国際文化会館準備委員会が組織される。ロックフェラー財団からの資金提供に加えて、国内でも、吉田茂首相をはじめ、政財界挙げての大規模な募金活動が始まる。敷地は、江戸時代から幕末にかけて多度津藩(現・香川県丸亀市)藩主京極壱岐守の江戸屋敷であったもので、明治初期に井上馨の所有となった。その後、久邇宮邸、赤星鉄馬邸、岩崎小弥太邸と変遷し、 戦後は国有地となっていた。松本と叔父の松方三郎がこの土地を安く払い下げるよう政府に要請し、敷地を取得、1955年に開館した。なお、松方家と土地の旧所有者の岩崎家は姻戚関係にあった。1955年(昭和30年)日本建築学会賞を受賞。1976年(昭和51年)には前川國男の設計により、旧館の改修と新館の増築が竣工した。2003年(平成15年)にはDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に。2006年(平成18年)3月には国の登録有形文化財に登録された。現在の庭園は、1930年(昭和5年)に岩崎小弥太が京都の造園家「植治(うえじ)」こと7代目小川治兵衛に作庭を依頼し、桃山時代あるいは江戸初期の名残りを留める近代庭園の傑作として知られている<要出典=その評価は誰のものか=2011年12月>。庭園は2005年(平成17年)10月に港区の名勝に指定された。2005年(平成17年)に耐震構造を含む大規模な改修を実施。日本のモダニズム建築を代表する名建築の外観や、庭と建物の伝統的なたたずまいは変えることなく保存された。この保存再生は戦後の名建築を保存する取り組みとしては画期的なものと評価され、保存再生活動に対して、日本建築学会より「2007年日本建築学会賞(業績部門)」を、財団法人日本産業デザイン振興会より「2007年度グッドデザイン賞(建築・環境デザイン部門)」を受賞。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。