京成八幡駅(けいせいやわたえき)は、千葉県市川市八幡三丁目にある、京成電鉄本線の駅である。駅番号はKS16。旅客向け案内では、京成を省略して「八幡」とされているが、駅リニューアルに伴う新駅名標などの構内案内では、「京成八幡」と表記されている。文豪の永井荷風が晩年に当駅近くに住んでいたことで知られる。駅前の商店街には「荷風の散歩道」と名付けられた飾りの旗が見られる。荷風の行き付けだった日本料理店大黒家や銭湯も現存する。1970年(昭和45年)1月20日午前5時28分頃、当時自動化されていなかった京成八幡第1号踏切(駅の下り方向にある千葉県道51号市川柏線と交差する踏切)において、乗客約80名を乗せた京成成田発京成上野行4両編成上り電車と小型トラックが衝突する事故が発生した。電車は脱線、トラックの2名が即死、電車の乗客5名が重軽傷を負った。電車の1両目はトラックを巻き込みながら脱線し、当駅ホームの端をかすりながらホーム上り線に進入して、架線支柱と線路沿いの金網をなぎ倒し、約20メートル進んで停止した。事故の原因は、踏切警手が酒に酔って寝過ごし、開閉機を下ろさなかったためだという。この踏切警手は、前日の最終電車が通過した後、当駅の詰所で当直の駅職員らと日本酒2合を飲んでから帰宅した。事故直後に警察官が急行した際、まだ酔っている駅職員もおり、「勝手にしやがれ」「やっちまったもの、しようがないじゃないか、そう騒ぐな」と語ったとされており、問題になった。その後の調べで、事故を起こした電車の前には4本の電車が通過していたが、その時も踏切は開いたままであったことがわかった。京成電鉄は1968年(昭和43年)、1969年(昭和44年)とこの事故で3年連続で重大な踏切事故を起こしたことから、当時の運輸省・関東運輸局より警告が出された。島式ホーム1面2線の地上駅で、駅舎は橋上駅舎である。南口でデッキにより京成電鉄の本社ビルと直結している。ホームは踏切に挟まれており、これらはいわゆる「開かずの踏切」となっている。エスカレーターは改札内コンコースとホームの上野寄りを、エレベーターは北口出入口と改札外コンコースを結んでいる。トイレは改札内コンコース(階段横)に設置されている。改札外にはファミリーマートがある。2015年度の1日平均乗降人員は33,275人である。京成線内69駅中第13位。近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。東京都交通局(都営地下鉄)新宿線の本八幡駅とは南口の脇に出入口がある地下通路で連絡している。また、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武線(各駅停車)の同駅とは都営新宿線の通路あるいは地上の一般道を挟んで連絡している。JRまでは徒歩で5分程度かかる。南口には駅ビルの京成百貨店が建っていたが、本八幡駅北口再開発事業及び建物老朽化に伴い2007年3月で2 - 4階を閉店、1階のリブレ京成も2010年2月28日に閉店した。再開発事業により、超高層マンション1棟とオフィスビル1棟が建設されたほか、商業施設棟が建設予定である。オフィスビル棟は京成電鉄の新本社ビルとなり、2013年9月17日に従前の押上地区から移転した。駅周辺の再開発と絡み、当駅と当駅前後の立体交差化の計画もある。すべて京成バスによって運行されている。
出典:wikipedia
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