古代 守(こだい まもる)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトシリーズ』の登場人物。声優は広川太一郎、『宇宙戦艦ヤマト2199』では宮本充、実写映画版『SPACE BATTLESHIP ヤマト』での俳優は堤真一。古代進の兄。2171年生まれ。ガミラスとの戦闘時は沖田十三率いる地球艦隊所属のミサイル艦「ゆきかぜ」艦長。『ヤマトよ永遠に』では地球防衛軍先任参謀。真田志郎とは同期で親友。名前の元となったのは、松本版『光速エスパー』の主人公・古代すすむの育ての親・古代博士の亡くした息子・古代まもる。『宇宙戦艦ヤマト』(以降、「旧作」)のリメイク作品である本作では磯風型突撃宇宙駆逐艦「ユキカゼ」艦長であり、階級は三佐(三等宙佐)、年齢は28歳となっている。ヤマトの戦術長候補だったという設定が追加されており、弟の進が彼の代わりを務めるという形になっている。また、2193年の第二次火星沖海戦には新米の砲雷長として参加していたという設定も追加されている。旧作同様、真田志郎とは同期で親友であり、真田が持っている中原中也の詩も、本来は守の所持品である。真田はメ号作戦が陽動である事実を守に伝えられなかったことを悔やんでいたが、進は守を「どんな状況でも、どんな理不尽な命令だったとしても、やると決めたらやり抜く男」と評しており、「例え真田から事実を伝えられたとしても行ったはず」と言っている。また、真田の部下である新見薫とも宇宙防衛大学時代からの友人であり、メ号作戦直前まで恋人同士であった。その他の基本設定も旧作とほぼ同一だが、後述の通り本作では旧作とは結末が全く異なるものとなった。第1話から登場。西暦2199年1月、「メ号作戦」に参加する。先遣艦を務めて艦隊とは別行動を取っていたために難を逃れ、海戦終盤に艦隊に合流して旗艦「キリシマ」を救う。その後、撤退を開始したキリシマから敵の目をそらすべく沖田の命令を無視して敵艦隊の中に突撃したが、敵艦の砲撃によりユキカゼのドロップタンクは爆発し、消息を絶つ。なお、旧作では守の信念に関する他のゆきかぜクルーの心情、自分の信念のためにクルーを巻き添えにする守の心情が一切語られなかったが、本作では副長の石津をはじめとするクルー一同が間接的ながら守の決意に同意を示したり、守がクルー一同へ心中で謝罪する場面が描かれた。第4話で土星の衛星エンケラドゥスに不時着したユキカゼが発見されるが、守の遺体はなく生死不明となった。第14話では、ガミラスの特務官ミレーネル・リンケが進へ見せた夢に、幻影として登場する。ミレーネルが進の戦意を削ぐために彼の記憶から作り出したものに過ぎず、守本人ではない。当初は電話越しに「帰って来い、お前は戦ったりするような男じゃなかった」などと言って進を惑わせたが、ミレーネルが雪の意識内でイスカンダル第三皇女ユリーシャ・イスカンダルの意識と接触した際、幻影が乱れる。その後は進の前に姿を現し、彼とともに降り注ぐ遊星爆弾を見つめながら「この光景を忘れるな」と言い、進を正気に戻した。メ号作戦において戦死したと思われていたが、実際には石津ら他の生存者とともにガミラスの捕虜として本星へ移送される途中、艦の故障でイスカンダルに不時着していた。クルーで唯一命をとり止めたものの瀕死の状態で、スターシャに看病されるも容態は好転せず、ヤマトと進へのメッセージを残して死亡する。イスカンダルの極めて発達した科学力によってその記憶は保存され、光の玉となる。その後、守はコスモリバースシステムを起動させる「核」となり、さらにはシステムを組み込まれたヤマトそのものとなったため、守は艦内の各所で幽霊として目撃されるようになる。雪の死亡に悲しむ進の姿を見て、「艦をお返しします、沖田さん」と発言し、システムを起動して雪を蘇生させる。まもなく、消滅し始めた守の代わりに「核」となった沖田によってシステムが再起動すると、守は真田と新見に別れを告げて完全に消滅した。2199年、火星星域戦にて沖田艦を逃がすために「ゆきかぜ」で特攻。アニメ1作目と異なり戦死しておりイスカンダルでの再登場はない。テレビ版を再編集した劇場版の「スターシャ死亡編」に近い設定となっている。第1作を原作とするPS版『宇宙戦艦ヤマト 遥かなる星イスカンダル』ではTV版とほぼ同じ扱いであるが、『新たなる旅立ち』と『永遠に』を原作とする、PS2版『宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶』、『宇宙戦艦ヤマト 暗黒星団帝国の逆襲』、『宇宙戦艦ヤマト 二重銀河の崩壊』の「暗黒星団帝国三部作」では設定を大幅に変更されている。この三部作ではイスカンダルの自爆はなく、スターシアも健在である。しかし不安定になったイスカンダルではサーシアを育てる事が出来ないというスターシャの言葉に、已む無く彼女と別れて愛娘サーシアを連れ、地球に帰還することになる。その後サーシアを真田に預け、原作とは異なり地球防衛軍本部勤務ではなく、地球防衛軍艦隊旗艦しゅんらん副長を務める事になる。同艦は地球防衛軍第七艦隊と共にテスト航海を行っていた際、暗黒星団帝国艦隊に襲撃を受けが、幸い救援に駆けつけたヤマトに助けられる。その後暗黒星団帝国による地球占領を知った守は、ヤマト艦長として暗黒星団帝国との戦いの指揮を執ることになる。この戦いの後、守はサーシア、大山俊郎の3人で、イスカンダルへの帰国の途に就く(ストーリー展開によっては、サーシアが亡くなり、2人で帰国する場合もある)。なお同三部作では外見が大幅にアレンジされている。髪が伸びボサボサの状態になっており、その容貌はハーロックに近く、設定資料では「ハーロック1歩手前」とすら書かれている。『宇宙戦艦ヤマト』が打ち切りにならず当初の予定通りの回数で放送された場合、キャプテンハーロックとして登場する事になっており、設定画も描かれていた。設定画は、眼帯をして頬に傷があり、長髪という松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』などに宇宙海賊として登場する姿に近いデザインである。キー局であるよみうりテレビが地元の讀賣新聞大阪版に掲載した放送開始時の番宣広告にも登場した。『宇宙戦艦ヤマト』の放送と同時期に『冒険王』に連載された松本零士の漫画では、「キャプテンハーロック」と名乗る謎の人物が登場してヤマトの窮地を救う。彼はデスシャドウ号と似た宇宙戦艦を操っていたが、その姿は全身をマントで覆ったサイボーグで、完全なロボット化も間近い体となっていた。部下たちも全てロボットである。劇中人物の会話から古代守であることは明らかだが、古代進と対面しても本人が名乗ることはなかった。ヤマトがイスカンダルを出発した後、スターシャの乗った宇宙船とともに外宇宙へ旅立っていった。藤川桂介作、ひおあきら画の漫画版でも、やはり宇宙海賊のキャプテンハーロックとして登場し、たびたびヤマトの危機を救った。アニメ版のドメル将軍にあたるロメル将軍を一騎討ちで仕留め、最後の戦闘でデスラーを葬る活躍を見せる。松本版とは違い、顔に傷と眼帯をした素顔を見せており、最後には自分が古代守だと名乗っている。部下たちも人間である。放射能により余命が長くないと告げ、地球へは帰還しなかった。ハーロックの乗る艦に特に名称はついていない。松本零士の『宇宙戦艦ヤマト』関連の裁判後は、「本作品中に登場するキャプテンハーロックは、松本零士著作物『宇宙海賊キャプテンハーロック』からの特別友情出演です」との断り書きが巻末につくようになった。豊田有恒原案の石津嵐による小説版でファントム号に乗って登場するキャプテンハーロックとして登場。この小説版では、古代兄弟は実の兄弟ではない。守は沖田十三の実子であり、子供のいない古代家に養子に出され古代家で育った。その後に古代夫妻の実の子である進が誕生したのだが、兄弟たちにもその事実は隠されており、進は最後までその事実を知ることはなかった。
出典:wikipedia
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