『幻影都市 ILLUSION CITY』(イリュージョン シティ)は、1991年12月にマイクロキャビンからパソコンゲームとして発売され、後にコンシューマーゲームにも移植された「サイバーパンク超伝奇RPG」である。現在プレイするには各機種とソフトを揃えるか、PC-9801版をWindowsにエミュレート移植したプロジェクトEGG版を購入するのみとなっている。オーソドックスなフィールドタイプRPGであり、戦闘もコマンド選択方式である。当時はビジュアルシーンと呼ばれるアニメ絵がゲーム中に何回も入るシステムが主流であったが、XaKシリーズで採用されていた“VRシステム(Visual Representation System)”と、ビジュアルシーンを廃してそれに変わる為に開発されたフィールドキャラクターによる演出の“操演システム”の2つをメインに据えている。通常のRPGと同じくEXP(経験値)によるレベルアップ(最高99)と武器を使用すればするほど命中率及び攻撃力が上がって行く武器スキルレベル(最高200)の2つの成長システムをとっている。武器スキルは各キャラクター毎にスキルを持っており最初から数値の高い得意武器を育てるか、マルチに展開させるかはプレイヤーに委ねられる。この武器スキルシステムで気をつけるのはプロジェクトEGG版のみ確認されているが、武器スキルレベルの上げすぎによる命中率の低下(数字上では200%を超えている)。武器スキルレベルを最高にすると一部の敵に対しては全く攻撃が命中しない状態に陥るので注意が必要になる。またイベントでカッシュ・老師・ホウメイの3人は大幅なレベルアップが施され、物語終盤で再加入する美紅はレベル補正と装備の一部追加が施される。通常のRPGではレベルアップにより魔法や術を覚えるシステムをとっているが、本作では天人のみがダーサの像の封印を解放する事によって覚えて行く。これはゲーム中でも老師から天人に語られているが、ダーサの像の封印を解放する事によって『天』の力を得ると同時に失われた記憶を取り戻すという事に起因している。当然の事だが、風のダーサの像の封印を解けば風の力を得るといった演出もなされている。本作で術が使用可能なパーティーキャラは天人・シュウ老師・薬師カイ・南天リーの4人のみで、天人以外の3人は初期設定のまま新たな術の取得を行わない。Visual Representation System(ビジュアル・リプレゼンテーション・システム)の略。元々はXaKの為に開発されたマップ・キャラクタ合成表示システムの総称。システムの基本としてはハーフ・トップ・ビュー(斜め見下ろし)の為のシステムであるが、限りなく現実に近いリアルな表現を追求する為にバージョンアップが繰り返されており、幻影都市ではそのバージョンは2.5まで引き上げられている。その特徴は以下の通り。メッセージや条件を定義するシナリオデータ作成システム。マイクロキャビンが専用に開発したコンパイラ、リンカ、ドライバが作成から実行までをサポートし、高度なシナリオ記述を可能としている。また『操演システム』のサブシステムとして使用されている。幻影都市で初めて採用されたこのゲームの根幹とも言えるシステム。オールグラフィックによるビジュアルシーンではない演出をする為に開発された。マイクロキャビンによる専用演技指導ツールにより簡単にキャラクターの操演をサポートし、複雑な動きも、mealシステムとの組み合わせで簡単にシナリオに組み込む事が可能となっている。また理論上、何十ものキャラクターを同時に動かす事が可能であり、その大勢のキャラクター操演は魔天教演舞堂でのシャオメイの儀式で見る事が出来る。200X年、中国返還後の香港は原因不明の地殻変動により一夜にして壊滅した。原因が掴めない状態が続くも国際情報企業集団SIVAが中国政府から調査という名目で、香港の混乱鎮圧を請け負う。数ヵ月後には調査活動を終了し、障害が排除されたと報告。やがてSIVAは中国政府より香港の都市回復を条件に主権を移譲し、自治権を獲得する。202X年。旧香港の災害を覆いつくす様に設計施工された人工地殻上には近代都市が築かれ、上空にはスピナーが飛び交い、地上にはEVが疾走する新香港(ネオ・ホンコン)。新たに造られた人工地殻エリアは上層区域(インナーエリア)と呼ばれ、人工地殻の下にある旧香港は下層区域(アウターエリア)と呼ばれている。下層区域を管轄とする人民警察の美紅がハイウェイで一人の少女を保護した所から物語は始まる…。本作の舞台となる新香港を統括する『国際情報企業集団』。社名の由来はヒンドゥー教の3最高神の一柱より。基本的にインナーを社員とし、アウターを労働者として雇っているが、その体制にアウターの不満は爆発寸前である。SIVAの前身である『IVA』時代は図体ばかり大きいスーパーコンピューターを経営の中核としていたが、後に世界の情報企業体を結びつけた社会共同体として発展。202X年の全世界のネットワークの『動脈』を担っており、そのネットワークセンターがSIVAタワーである。ネットワークセキュリティは堅固であり、本社ビルの見取図は強力なプロテクトが施されており、アイレンが雇っているAランクのハック・スタッフが何人も廃人にされ手に入れる事は不可能である。また技術開発は202X年現在においてトップクラスではある。しかし一部公表していない非人道的な実験を行っている。新香港を発祥とする新興宗教だが、魔天王が自らの野望である『神なる力の回帰』を実現させる為に興した宗教。新香港の徹底管理された中では人々の心は安らぎを求める方向へと向かっている為、入信者は日を追うごとにインナー、アウター問わずその数を増やし続けている。魔天教演舞堂への機材の持ち込みは禁止されており、催しの内容は不明である。『ブレイン・ストーマー』と呼ばれる超次元体験装置の中に入り、映像と音に身を委ねる瞑想が行われている。当然SIVA製と思われるが機構や理論は一切公表されていない。SIVA側は非科学性を否定せず、認めるような発言をしている。初めの頃は薬物がらみで大きくなっていったが、今は天の教えに、弱き者の救済、強い精神力が得られるという言葉も並べられ特にシャオメイが巫女として魔天教に現れた時には入信者は爆発的に増加した。本作の舞台となる新香港の成り立ちや行政区分は以下の通り200X年。中国より返還後間もない香港は、「降魔変」と呼ばれる、アジア全土を襲った突発的で大規模な地殻変動により一夜にして崩壊した。香港のとある放送局が最後に流した映像には崩壊した香港の闇にうごめく異形の者達の姿を映し出していたこの異常事態に中国政府は勿論、各国から調査団が香港へと派遣されたが、誰一人として戻らず一切の状況が判らないまま数週間が過ぎ去った。そこへ近年急速な成長を遂げた民間企業団体である『国際情報企業集団SIVA』が中国政府と協定を結ぶ。SIVAは数ヶ月の調査を行い、崩壊時に発生したと思われる障害を概ね排除したと報告。また、秩序が失われた香港での飢餓、疫病、紛争といった様々な問題に対し、新たな『秩序』と新たな『香港』が必要だと報告を重ねた。その後、中国政府とSIVAとの間で条約が結ばれ、この条約が発動後、英・中両国は香港に関する全ての権限を放棄。以後、香港自治関税権の一切をSIVAへ帰属させる事となった。20年後の現在、新香港として生まれ変わった香港は全世界のネットワークの『動脈』を担う国際情報企業都市として復興を果たしたが、未だに疑問が残る事柄があった。それは、SIVAの調査団の派遣がどのように実施されたのか、そして各国の調査団が戻らないのになぜSIVAの調査団だけが戻ってこれたのか、の2点であり、その詳細は未だに明かされないままである。新香港の行政区分は旧香港の全域を覆うように施工された人工地殻上にある上層区域が新たな行政区分として9つの区にわかれそれぞれSIVAの中枢を担う幹部(魔天八部衆)により統括されている。ゲーム中では実際に行ける区は7つとなっている。下層区域にクーロン地区を持つ。西政区、クーロン地区共に南側は魔物が闊歩する立入禁止区域となっている。つい先日、警戒厳重なSIVA本社ビルで爆弾テロが発生した。このテロ後に本社ビルの移転計画の噂が出始めるが、実際に移転計画は前々から出ていたが、同時に社長交代という人事も行われる予定もあった。現在はテロ対策の為に特別警戒体制をしいており、VIPカードを所持していない人間は行動を制限される他に、重要フロアには三原則適応外のガードロボットが配備されている。西天フェイの死後、本社は封鎖され、本社出入りのボーダーが突然解雇された。下層区域にサイクン地区を持つ。表向きは自然保護区。樹羅園と呼ばれる人工の森があり、その奥には昔は生物研究施設だった廃墟がある。異常植物が発生し、人間が住めない状態になりつつある。樹宝殿は魔天教演舞堂の奥に広がる森にある。工業区直通のフソウ・レーンがあるがワーカーズ・ライセンスの無い者は工業区へは行けない。樹羅帝ヴァーラの死後、樹羅園は封鎖される。下層区域にティウチャン地区を持つ。黒刀本部である黒刀ビルがあり、主に政治犯を捕らえている。現在はテロ対策の為、東政区及びティウチャン地区は他の地区から隔離されており、その警戒は尋常ではない。ティウチャン地区へはサイクン地区から人工地殻の下である排水網を通るルート以外に道はない。ティウチャン地区は地下抵抗運動が盛んであり、毎日何人ものアウターが思想犯として黒刀に連行されている。黒刀ビルは有事防衛を想定して迷宮のような造りにしており、黒刀ビルの奥にあるA級政治犯専用の特殊房の壁は、特殊合金の積層構造、高出力ビーム柵が扉がわりとなっている。下層区域にシェンロン地区を持つ。無人工場があり、そのメンテナンスは人間が行う為にボーダー資格を持つ労働者だけが仕事が出来る出稼ぎの地区。現在は南天リーの配下が反体制武力活動を行っている為に、SIVAから妖鋼妃の下へかなりの数のカードロボットを追加搬入している。フソウ・レーンの有人車両でしか行けない為、サイクン地区にあるフソウ・レーン乗り場からワーカーズ・ライセンスを持っていないと現地へは行けない。下層区域にトロ地区を持つ。政治中枢としてはまだ機能しておらず、SIVAネットワークの新型集中管理システムのセッティング中である。フソウ・レーンは完全に無人化されており、物資輸送用として稼動している。レーン上では最高時速300キロだが、タイロンブリッジ付近では80キロに落ちる。海は奇形魚だらけであり、鱗がなかったり、足が生えていたりする。海上都市は建設途中であり、新型電脳炉は最下層である海底都市にある。北天メシュメルの死後、SIVAネットワークの管理は新政区の新型電脳炉からSIVAタワーへと移る。下層区域にシャティン地区を持つ。西中医研区は西中両医学の研究の地区とされているが実態はSIVAの生体実験場。現在、遺伝子研究所の中はヤマが放った実験生物達が暴れまわっている。これはテロの所為とされている。研究所内は緊急避難命令が発動中であり、生物汚染レベルは13。更に上昇中であり染色体破損の可能性もある。ネットワーク電脳炉が置かれ、全世界のネットワーク動脈を担っているSIVAタワーが存在している。SIVAタワーのシステムは旧型の統合管理システムしかない。
出典:wikipedia
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