新制大学発足以降、他大学がキャンパスの移転統合や学部の増設・改組を経て画一化していく中、戦前からの大津・彦根の二つの地を拠点に、其々の特色を保持しつつ少数精鋭化と大学院教育研究の重点化を行ってきた。現在は教育学部(大津)と経済学部(本部・彦根)の2学部体制をとるが、経済学部は国立大学において次点の東京大学を大きく引き離して異例の規模となり、実質は経済学部と経営学部、法学部、社会学部等の集合体となる「社会科学の総合学部」である。また、日本で初めて統計学を教育・研究の核とする「データサイエンス学部(仮称)」を本部・彦根に設置(2017年度予定)。学生数は2015年5月現在、学部生3,609名(教育学部1,048名、経済学部2,561名)、大学院生246名(教育学研究科133名、経済学研究科113名)の計3,855名。2001年より本学と滋賀医科大学、京都工芸繊維大学との間で県をまたいだ統合協議が行われていたが、2002年に協議に加わった京都教育大学との教員養成系大学・学部の再編問題や国立大学法人化への移行準備もあって、2004年にこれを凍結。当面は調印寸前だった滋賀医科大学との県内2大学統合を念頭に置いて議論を深める方向。130年の伝統を背景に地域教育の中核として、学校教育教員養成課程・環境教育課程の2課程17コース、大学院教育学研究科(修士課程)に学校教育専攻・障害児教育専攻・教科教育専攻の3専攻14専修が設置されている。日本の大学では稀有の自然環境教育施設を設立し、新入生や一般市民を対象とした琵琶湖での湖上体験学習などを実施している。彦根藩の武家の教養と近江商人の精神を体現した「士魂商才」の伝統を受け継ぎ、広い教養と国際的視野を持つ経済人の養成に取り組んできた。国立大学経済学部において日本最大の規模を誇り、学生数1学年500名強、教員数100名強、6学科(経済学科・ファイナンス学科・企業経営学科・会計情報学科・情報管理学科・社会システム学科)20講座を擁する、日本の一般的な経済学部の枠を超えた「総合経済学部」である。大学院経済学研究科は文系大学院で最初にリスクを研究対象とした大学院としても知られ、博士前期課程に経済学専攻・経営学専攻・グローバル・ファイナンス専攻の3専攻、博士後期課程に経済経営リスク専攻を設置している(リスク研究センター併設)。経済学部は全国の文系学部で唯一、前期日程より後期日程の募集人員を多く取っており、近隣の名古屋大学、京都大学、神戸大学の各経済学部で後期日程が実施されていないこともあって、近畿・東海圏の経済学部後期日程におけるシェアは45%を超える。また2010年現在、国立大学大学院経済学研究科において博士後期課程が設置されているのは、旧帝国大学の7大学と一橋大学・神戸大学・本学の3大学のみとなっている。SIFEの国内大会で二度優勝し、2010年にロサンゼルスで開催された世界大会では日本代表として初めて準決勝に進出。日経TEST学生団体対抗戦でも二連覇を達成。高等商業学校の面影を最も色濃く伝える一校として知られ、単独で新制大学に移行した小樽商科大学や一橋大学とともに、『週刊ダイヤモンド』や『週刊エコノミスト』で「真の実力」を持った大学として取り上げられている。2014年度より、将来グローバルに活躍できる人材を育成するためのコースを経済学部に設置。英語による授業やプレゼンテーションなどの実践的授業、海外インターンシップを行う。コース生は国内学生と留学生で構成され、2014年度第1期生は国内学生13名(申請者143名)、留学生11名の計24名。全国初となる統計学やビッグデータを専門的に研究する学部を2017年度に新設予定。アメリカの主な大学に設置されている統計学部や統計学科は年々その地位を上昇させており、日本の大学界において統計(データサイエンス)学部創設を率先垂範する役割が期待されている。また総務省統計研修所の関連機関を彦根に誘致し、各企業との共同研究を進め、東日本の統計数理研究所に対する西日本の研究拠点形成を目指す。学部長には東京大学から前統計学会会長の竹村彰通を引き抜き、統計学と情報学の専門家は18〜20名、領域科学におけるビッグデータ解析の専門家はクロスアポイントメント制度も利用して「最高の布陣」を実現し、1学年の定員は約100名。大学院は遅くとも2021年度までに発足予定。敗戦後の1949年、近江の歴史と文化の所産である滋賀師範学校と彦根高等商業学校を母体に新制大学として発足。教育学部と経済学部は旧制の伝統をそれぞれ受け継ぎ独自に発展してきたが、「豊かな人間性とグローバルな視野を備えた専門性の高い職業人の養成と、創造的な学術研究への挑戦を通して、人類と社会の持続可能な発展に貢献する」という共通理念の下、環境先進県としての知見と琵琶湖という無二の資源を生かして環境総合研究センターを設立し、教育学部・経済学部共同での特徴ある学際的研究でも成果を収めてきた。教育学部は古典にゆかりの深い石山寺に程近い大津市平津に立地している。毎年琵琶湖の調査・観測・実験に参加しており、琵琶湖研究を積極的に行っている。彦根キャンパスとは直線距離で45km以上離れている。教育実践総合センター・附属図書館分室・情報処理センター分室等が設置されている。経済学部と大学本部は彦根市馬場に立地し、国宝彦根城に隣接している。琵琶湖のほとりで、平静な自然・文化・歴史的環境に恵まれ、京阪神や中京圏との交通の利便性も良い。経済経営研究所・リスク研究センター・情報処理センター等が設置されているほか、経済学部附属史料館では近江商人等の各種歴史的史料の収集・一般公開が行われている。本キャンパスの経済学部講堂(旧彦根高等商業学校講堂、1924年建築)、陵水会館(旧彦根高等商業学校同窓会館、ヴォーリズの設計により1938年建築)は登録有形文化財になっている。2009年の卒業式より経済学部谷口ゼミ考案の「カモンちゃん」が公式キャラクターとして採用される。これは2008年に彦根市で開催された「井伊直弼と開国150年祭」の市民創造事業として企画されたもので、市のウェブサイト内には本学学生による「知り隊!教え隊!井伊直弼」なども開設された。名前の由来は直弼の官位・掃部頭(かもんのかみ)から来ており、また彦根に“come on”という意味も掛けられていることから、「150年祭」閉幕後も地域振興に貢献することを目標として地元の行事などに参加している。
出典:wikipedia
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