冠山(かんむりやま)は、両白山地南部の越美山地の岐阜県と福井県にまたがる標高1,257 mの山である。揖斐川及び九頭竜川支流の足羽川(あすわがわ)の源流となる山で、冠山峠がその分水嶺となっている。鋭く尖った冠型の特徴のある山容を冠山林道からも望むことができる。日本各地には同様な烏帽子形の特異な山容の冠山があり、その山容が山名の由来となっている。岐阜と福井の県境の冠山峠には両自治体の石碑(美濃国揖斐川町、美濃国徳山村、美濃国藤橋村、越前国池田町)があり、冠山及び金草岳の登山口になっている。この峠の下には、国道417号を繋ぐ冠山峠道路の大規模なトンネル建設の計画がある。岐阜県側の山腹はかつてはブナ林であったが、戦後ほとんどが伐採された。「日本三百名山」、「ぎふ百山」、「21世紀に残したい日本の自然百選」のひとつに選定されている。南側のシタ谷から南面の岩壁を登攀する難コースなどの3ルートは廃道となった。林道冠山線開設後に冠山峠から登山道が整備されて、約1時間ほどで登頂できるようになった。冠山峠から尾根づたいにいくつかの少ピークを越えてブナの原生林の中を進むルートである。山頂直下の北側は冠平(かんむりだいら)と呼ばれ、遭難碑がある。1955年(昭和30年)11月6日に沢沿いのルートで2名が遭難した事故の慰霊碑である。周辺はクマザサに覆われ、ニッコウキスゲ、コバイケイソウなどの花が見られる平坦地で、正面には冠山頂上がそびえる。山頂部の北側の岩肌の急斜面にはロープが設置されていて、山頂には三等三角点(点名が「冠山」)が設置されている。奥美濃唯一の岩峰である山頂は人が10人ほど座れる程度であるが、遮るものがなく360°の展望が得られる。下りの所要時間はおよそ45分。山頂周辺ではイワカガミ、ササユリ、タテヤマリンドウ、ホンシャクナゲなどの花も見られる。両白山地南部の越美山地の山である。西側にある金草岳との鞍部に冠山峠がある。以下が主な源流の河川で、揖斐川は太平洋へ、他は日本海へ流れる。
出典:wikipedia
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