スズキ亜目(学名:)は、スズキ目に所属する魚類の分類群の一つ。魚類で最多の約10,000種を抱えるスズキ目の中でも最大のグループで、3上科79科の下に少なくとも549属3,176種が含まれる。スズキ亜目はスズキ目に所属する20亜目の中で最も大きな一群であり、スズキ目全体の3割以上の魚類が記載される。スズキ目に含まれる160科のうち、約半数に当たる79科が本亜目に所属する。3上科に細分されるが、アカタチ上科()はアカタチ科のみ、Cirrhitoidea 上科はタカノハダイ科・ゴンベ科など5科だけを含み、残る73科はすべてスズキ上科()に分類される。最も多くの魚種を含むのはハタ科(450種超)で、テンジクダイ科(約270種)がこれに続き、以下ニベ科・ペルカ科・イサキ科・アジ科・チョウチョウウオ科・メギス科・タイ科・フエダイ科の順に大きなグループとなっている。これらの上位10科はいずれも100種以上を含み、合計1,965種はスズキ亜目全体の62%を占める。その一方で26科は1属のみで構成され、そのうちスギ科・ギンカガミ科などの10科は、1属1種の単型となっている。スズキ亜目の魚類はその多くが海水魚で、純粋な淡水魚はおよそ380種(全体の1割強)に過ぎず、その半数はペルカ科に所属する。スズキ亜目の魚類は形態の多様性が著しく、すべてのグループに共通する点を示すことはできない。原棘鰭上目や骨鰾上目など、下位の真骨類と比較した場合には、概ね以下の表に示すような形態学的特徴を挙げることができる。これらの特徴の多くは、棘鰭上目の他のグループにも共通するもので、本亜目に限られた形質ではない。また、あくまでも一般的な傾向であり、例外も多数存在する。スズキ目をいくつかの目に細分する分類法もあり、その場合にはここに挙げたスズキ亜目か、それに近い形のものが「スズキ目」となる。「スズキ類」という表現も使われるが、これはスズキ属・スズキ科・スズキ亜目、あるいはスズキ目全般と、様々な範囲に対して用いられる。本稿では、Nelson(2006)によりまとめられたスズキ亜目の体系を扱う。スズキ亜目の分類基準となる形質には二次的な変異や退化が多く入り混じり、下位分類は不確定なものが多い。それぞれの科をどの亜目に含めるか、またスズキ亜目内部における科同士の分離・統合が盛んに検討されており、以下に示す体系は暫定的なものに過ぎない。スズキ上科 は73科524属3,084種で構成される。Cirrhitoidea 上科は5科21属73種で構成される。アカタチ上科 にはアカタチ科のみ、1科4属19種が所属する。
出典:wikipedia
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