


ビコム株式会社(VICOM INC.)とは福岡県久留米市梅満町15-8に本社を置くBlu-ray・DVD・ビデオソフトの制作・販売活動を行う会社である。とりわけ鉄道関連のブルーレイ・DVDソフトにおいては、シェア全国一を誇る。鉄道関連のブルーレイ・DVDソフトを毎月複数タイトル発売しており、東京商工リサーチ2007年1月及び2010年1月発表のデータによるとそうした鉄道関連の映像ソフトのシェアは日本一である。当然、日本中の鉄道路線や列車の映像を多数保有し、この分野でも日本一と思われる。鉄道関連の他にも本格的ヒーリングソフトリラクシーズの制作や自治体・学校・企業等からの依頼による映像制作も行っており、九州で唯一の映像ソフト出版社でもある。こうした映像の撮影・編集設備はすべてHD仕様で、その設備はプロダクションとしては九州でもトップクラスである。現在の作品は過去のライブラリーを除きすべてHDで制作されている。また幅広い販売網を持っている事も大きな特徴で制作したブルーレイやDVDは全国のDVD店、書店、家電量販店、模型店、百貨店などで販売している。ビデオの制作と販売を同じ会社で行うのは珍しく、九州ではここだけである。設備面での特徴は、Blu-rayやDVDのオーサリングシステムを自前で持っている点がある。制作会社がこれらを自前で持っている例は日本国内でも珍しく、九州で唯一の存在である。また、映画やCMに使用されるPanasonicのハイエンドHDカメラVARICAMの3700Gを2台と27Hの合計3台保有している。特に新型3700GはフルHDで超高画質のため、リラクシーズや鉄道展望作品の収録に使われている。またPanasonicの3D専用カメラも保有している。音の分野では5.1chサラウンドに対応し、ロスレスのDTS-HDマスターオーディオやドルビーサラウンドに対応するスタジオを有している。なお社名の「ビコム」は「Visual Communication」の略(英字表記「VICOM」)。フルHDリラクシーズ『Healing Islands OKINAWA 〜竹富島・西表島〜』ブルーレイ版が、第2回DEGジャパンアワード/ブルーレイ大賞ベスト高画質賞ビデオ部門を受賞した。審査ポイントとして「ここまで透明感の高い映像はみたことがないほどだ」と評価されるなど、フルHDの特色を生かした作風が高く評価された(2010年2月18日)。 またこれより先、オーディオ・ビジュアルの専門雑誌『HiVi』2010年1月号(ステレオサウンド社発行)ではBD QUALITY CHECKで『Healing Islands OKINAWA 〜竹富島・西表島〜』ブルーレイ版が画質、音質共に高得点を獲得、「今月の必見・必聴ディスク」の第1位として評価されている。2009年3月7日に発売した0系新幹線引退記念の『0の記憶』(静岡朝日テレビが制作協力)ブルーレイ版がギネス世界記録に認定された。この作品はブルーレイで2枚組という収録時間の長い作品だがこれに収録されている新大阪から博多南までの展望映像は5時間37分33秒でしかも1枚のディスクにノーカットで収録されており、ノーカット映像の世界最長記録の映像としてギネスに認定された(2009年7月2日発表)。鉄道ビデオマガジンの『レイルリポート』は、1988年から続く長寿マガジン。2006年には100号を迎え、2010年4月現在120号である。キッズ向けBD/DVDソフトは『たのしいでんしゃ』『はしれ・でんしゃ』などのシリーズが1991年以来数多く発行され、特にキャラクターの「けん太君と鉄道博士」は子どもたちに人気がある。現在のキャラクターはアニメだが、最初の数作は人形だった。最近では、人気アニメ声優の野中藍が「さっちゃん」役で登場する作品もある。「ブルーレイ展望」及び「ワイド展望」シリーズにおいては、道中ですれ違う列車名(特急・新幹線の場合は愛称名を、普通・快速・準急・準快・貨物列車の場合は列車番号をそれぞれ表示)、撮影列車の運行ルート上にある橋梁・トンネル名や分岐・合流・交差路線名・廃線跡および旧線跡名称をほぼ全て字幕表示している。さらに各作品には地元福岡で活躍するタレントやフリーアナウンサーもナレーターとして多数出演している(ナレーション録音では「中央録音システム」と提携。但し「ブルーレイ展望&ワイド展望」シリーズはナレーションなしで字幕表示のみ)。なお各作品を制作・発売するにあたっては(著作権法や商標法などに基づく)取材許可及び商標使用許諾を各鉄道事業者より得ており、各作品のジャケットには「当該鉄道事業者より商品化許諾済(又は承認済)」の文言が添えられている。など
出典:wikipedia
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