シャチブリ目(学名:)は、硬骨魚綱の分類群(目)の一つ。シャチブリ科1科のみで構成され、4属のもとに12または13種を含む。所属する魚類の多くは深海魚である。シャチブリ目の魚類はすべて海水魚で、カリブ海から大西洋東部、インド洋から西部太平洋、およびパナマ・コスタリカ沖の東部太平洋に分布する。ほとんどの種は、深海の海底付近に生息する底生魚である。日本近海からはこれまでに6種が知られ、底曳網などでまれに漁獲される。シャチブリ目の魚類はソコダラやギンザメの仲間に似た、尻すぼみの細長い体型をもつ。頭部は大きく丸みを帯び、最大で全長2 mに達する。体は全体的に軟らかく、特に吻(口先)はゼラチン質でぶよぶよしており、英語名「Jellynose fish」の由来となっている。鰭に棘条をもたない。背鰭の基底は短く、軟条は3-13本。腹鰭は喉に位置し、成魚では1本の鰭条が糸状に細長く伸びる。尾鰭は退化的で、ヒョウモンシャチブリ属以外では長い臀鰭と連続する。臀鰭の軟条は70本以上。骨格の大半は軟骨で構成され、鰓条骨は7本。シャチブリ目は単独でシャチブリ上目 Ateleopodomorpha を構成する。シャチブリ科はかつてアカマンボウ目に含められ、ハダカイワシ目とも近い関係にあることが指摘されていた。しかし、2000年代以降に実施された多くの分子系統解析は、シャチブリ類は他のすべてのNeoteleostei(新真骨類:円鱗上目=ヒメ目以降のすべての真骨類を含むグループ)の姉妹群であることを示唆している。シャチブリ科 にはNelson(2016)の体系において4属12または13種が認められているが、本科の分類には不確実な部分が多く、さらなる検討が必要とされている。中新世中期の地層から、耳石の化石が見つかっている。2015年に、タナベシャチブリ "Ateleopus tanabensis" とムラサキシャチブリ "A. purpureus" はいずれもシャチブリ "A. japonicus"のシノニムであると指摘された。一方で、2016年にはシャチブリ属の新種として、シログチシャチブリ "Ateleopus edentatus" が記載されている。
出典:wikipedia
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