埼玉県道・群馬県道83号熊谷館林線(さいたまけんどう・ぐんまけんどう83ごう くまがやたてばやしせん)は、埼玉県熊谷市本町の国道17号との交差点を起点とし、群馬県館林市青柳町の国道122号との交差点を終点とする県道(主要地方道)である。埼玉県北部の主要都市である熊谷市と群馬県東部の主要都市である館林市を直結させる唯一の道路である。しかし、後述の通り県境を車で通過できないため、車社会の現代において役割を果たせておらず、埼玉県内において熊谷市街地と埼玉県立熊谷スポーツ文化公園や市北東部、群馬県内において館林市と千代田町を連絡する近距離移動に主に用いられている。埼玉県内の総延長は、7,444メートルである(埼玉県道59号羽生妻沼線との重複区間を除く)。熊谷市筑波の国道17号ならびに埼玉県道91号熊谷停車場線との筑波交差点を起点とし、末広交差点で埼玉県道128号熊谷羽生線と分岐(ちなみにこの交差点は市道3本が交わって6叉路となっており、信号機には珍しい斜めの矢印表示がある)し、その後は、さいたま博通りと愛称のついたルートを辿る。国道17号熊谷バイパスと交差する肥塚交差点の前後は、ラッシュ時間帯に大渋滞が起きていて、ネックとなっていた。このため、立体交差化(柿沼肥塚立体)され、熊谷バイパスの本線は肥塚交差点をスルーするようになったため、熊谷館林線側の信号待ち時間が少なくなってスムーズに通行できるようになり、同交差点における渋滞がほぼ解消され、熊谷館林線を経由する路線バスの慢性的な大幅遅延も緩和された。熊谷バイパスを越えると郊外地域となる。約1km程の間、歩道に並木道が整備されている。並木道を超えると、ト字の交差点となり、熊谷スポーツ文化公園の入口となっている。さらに先は、田園地帯の間を抜け、集落(中条地区。字は今井及び上中条)となる。集落を進むと、上中条交差点となる。上中条交差点の左折方向が熊谷館林線となる。さらに田園地帯を抜けると、次の集落(行田市北河原地区)になる。ここで、県道59号羽生妻沼線と合流する。さらに進むと、埼玉県区間最後の集落(葛和田地区)になる。県道59号羽生妻沼線を分岐し、集落の突き当たりが利根川の堤防になる。堤防を越え、河川敷に入った突き当たりが利根川であり、渡河区間の起点であり、埼玉県道83号熊谷館林線としての終点である。埼玉県と群馬県の県境である利根川においては、赤岩渡船による渡河区間となっている。自動車の場合には近隣の刀水橋または武蔵大橋(利根大堰)へ迂回する必要がある。群馬県道83号熊谷館林線として、利根川と超えるとそこは千代田町の中心部である。その先は田園地帯を進む。鞍掛工業団地の南をかすめ、埼玉県内区間(熊谷市)の田園地帯を圧倒するほどの広大な田園地帯を抜け、終点である館林市青柳町の国道122号との青柳交差点となる。渡河区間に新橋を架橋することにより、直接的・間接的を含め恩恵を受ける市町(埼玉県熊谷市・行田市・深谷市、群馬県太田市・館林市・明和町・千代田町・大泉町・邑楽町、栃木県足利市)で構成される「利根川新橋建設促進期成同盟会」による話し合いと両県への働きかけを行っている。2008年(平成20年)に群馬県より発表された「はばたけ群馬・県土整備 館林・邑楽地域プラン」では、“利根川の新橋整備(赤岩)”を10年以内に事業着手する旨が記載された。それ以前にも至る所に新橋を願望する旨の看板が設置されていた。現在、熊谷市街地の区間は全て新道である。1988年(昭和63年)のさいたま博開催に合わせ、熊谷駅から会場の入口まで直結させる通りとして1980年代後半に整備された。旧道は、熊谷市本町の国道17号との市役所入口交差点を起点とし、市役所通り・北大通り・箱田通りと愛称のついたルートを辿って、国道17号熊谷バイパスの肥塚交差点の手前で、現道に合流する(合流地点に信号は無い)。箱田通りは商店街であり、同通りは中央線の無い通りで、同通りを抜けると中央線はあるものの新道合流までの区間には歩道が整備されていない(現在は一部を除いて歩道が設置された)上、路線バスも通過していた(2004年9月に新道に経路変更)。熊谷市筑波-末広間については、当初熊谷羽生線として開通し、その後熊谷館林線の新道として重複指定された関係上、熊谷市が歩道に設置した独自の案内板や近隣住民の意識では、同区間を熊谷羽生線であるとしている。しかし、熊谷館林線が主要地方道であるのに対し、熊谷羽生線は一般県道であるため、彩の国まごころ国体に合わせ、道路整備を行った際、埼玉県設置の案内板上の矢印は「83」のマークが付されている(他の案内板等でも更新のタイミングで変更されている)。また、各種地図上では熊谷館林線の表記が、旧道から新道に切り替えられたのはつい最近の事で、それまで新道は他の道(市道など)扱いだった(2008年頃まで旧道のみを熊谷館林線として表記している出版社も一部に存在した)。2010年(平成22年)3月に公表された埼玉県の道路事業に関する評価基準で主要地方道熊谷館林線として熊谷市内の「西環状」区間が新規重点整備箇所に指定されている。これは、熊谷市が計画し、埼玉県道として整備することが決定している仮称「熊谷西環状線」を指すが、この新道は、国道17号本線深谷市方面と国道407号太田市方面を短絡するルート(正確には関越道東松山IC方面と太田市方面を繋ぐ目的)であり、熊谷館林線の本線と直結される計画は今のところ無い。熊谷市街地旧道熊谷市街地旧道以前は、埼玉県側は熊谷市の熊谷駅から、群馬県側は館林市の館林駅から東武鉄道(東武バス)によって熊谷館林線を通り、赤岩渡船前を終点(埼玉県側のバス終着地名は地名の「葛和田」、群馬県側は不明)とする路線が運行されていたが、モータリーゼーションの進行により東武バスは撤退。現在では、以下のような状況である。
出典:wikipedia
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