Pump It Upは、韓国のゲームメーカーであるアンダミロ社、ソンドエンターテイメント社が製造・販売している音楽ゲームである。略称として、それぞれの単語の頭文字から「PIU」とも呼ばれる。音楽に併せてパネルをタイミングよく踏むことでプレイする、Dance Dance Revolution(以下「DDR」)に近いインターフェイスを持つが、踏む場所がDDRとは異なる。筐体の価格がDDRの半値以下という事もあり、日本を除く世界各国ではDDRを遥かに上回る筐体の流通量を誇り、アーケード市場ではDDRとPIUのシェアの比率が逆転してしまっている程の人気がある。特にブラジルをはじめとする南米地域ではDDRをほぼ駆逐してシェアを独占している程である。『Pump It Up』は上部にモニター、内部にコンピューターを搭載したキャビネットと、それに接続された一つの大きなダンスパッドに拠って成り立っている。パッドは5パネル×2で構成されており、左右のプレイサイドにはそれぞれ左上・右上のレッドパネル、左下・右下のブルーパネル、中央のイエローパッドが配置されている。上記の5パネルは、左右のプレイサイドにそれぞれX字型に配置されている。また、ダンスパッドの後部には危険防止用にバーが備え付けられている。そのため、ダンスパッドの形状としてはコナミから発売された『pop'n stage』とほぼ同じであるといえる。キャビネット部分にはUSBの端子が搭載されており、そこに専用のUSBメモリを差し込む事によって、自分のプレイ履歴や達成率などを記録することが出来る。また、Pump It Upの筐体には選択・決定のボタンが存在せず、それらは全てパネルでの操作となる。そのため、楽曲のプレイ中以外ではレッドパネルとブルーパネルが選択ボタン、イエローパッドが決定及びスタートボタンの役割を務めている。なお、キャビネット部分は6つのバージョンが存在し、モニターの大きさや解像度が各種類で異なる点が特徴である。この項目では、「Pump It Up 2015 Prime」における基本的なプレイの流れについて説明する。NX2から記録の保存用に専用のUSBメモリが実装された。記録容量はNX2稼動時に発売された1GB、NX Absolute稼動と共に発売された2GB、2013 Fiesta 2時に発売された8GBの3種類が存在しており、現在は8GBのUSBメモリがPump It Up公式サイト内で販売されている。USBメモリ内に記録できる機能としては、各ゲームモードの達成率やスコア、取得したマイレージポイント、解禁された隠し要素、自分のプレイ回数、カロリー消費量、PumBiを使用して購入したアイテムなどがある。ちなみに、PROシリーズでもUSBメモリを使用して記録の保存を行うことが可能で、こちらは市販のUSBメモリも使用可能となっている。(但し、PumBiの各機能には対応していない)
最新作の2015 PrimeではPumBiは使用せず、公式サイトからアクセスコードをダウンロードし、コードをUSBメモリ内に格納することでデータの保存が行える。(但し、アクセスコード作成にはメンバー登録が必要となる)Pump It Up NX2より実装されたUSBマネージャーのことで、公式サイトから「PumBi」のファイルをダウンロード後、それをPCにインストールし、アプリケーションとして使用する。起動時に公式サイトで登録したIDとパスワードを入力し、その後、専用USBメモリを挿すことによって様々な機能を利用することが出来る。PumBiを使用して行える機能としては、以下のようなものがある。USBメモリを読み込んだ後に「Update」のアイコンをクリックすると、前回の更新以後にプレイしたデータをサーバーに転送し、保存する。それにより、マイレージポイントやゲームモードの達成率などがPumBiでのデータ閲覧の際にも反映され、また、公式サイト側から配布された新要素のデータを受け取ることが出来る。また、USBメモリのデータが消失してしまった場合は、PumBiを使用してデータの復旧を行うことが出来るほか、別途購入した専用のUSBメモリにデータの移行を行うことも出来る。ゲームプレイによって獲得したマイレージポイントは、PumBi内にある「Item Shop」でゲームプレイ時に使用できるアイテムの購入や、公式サイト内の「PIU MALL」内で使用できるポイントに変換し、景品と交換することが出来る。(但し、変換後のポイントはマイレージポイントの1/2となる)「Item Shop」内では、隠し楽曲やWorld Maxモードでのアシストアイテムなどの購入が、「PIU MALL」内では、Tシャツやタオルなどのグッズとの交換が行える。ちなみに、「PIU MALL」で景品との交換を行う場合、景品のポイントとは別に送料として0〜25,000ポイントを消費し、また、そのポイント消費量は景品を発送する国によって異なる。なお、現在のPumBiインストール時に選択可能な言語は、韓国語・英語・スペイン語・ポルトガル語の4ヶ国語となっており、日本語版は存在しない。難易度は全て数字で分けられているが、バージョン毎に細かい差異がある。・Exceed以前PREX3までは、難易度はそれぞれの難易度カテゴリ毎に1-10に分けられており、全カテゴリ共通ではなかった。そのため、Hardの難易度がCrazyの難易度より数字が大きい場合であってもCrazyの方が難しいということが多く、少々解りにくい点があった。なお、例外としてPremiere2で「Vook」が収録された際、Doubleで難易度12が表示された。・Exceed〜ZeroExceedで今までの難易度を全て見直し、全難易度カテゴリ共通で1-20に振りなおされ、またクリア後の判定も見直された。更に難度を向上した楽曲を追加したExceed2が発売され、この時20を超える難易度がCrazy、Nightmareの各モードに追加された。しかし、評判が悪かった為か1-23まで振りなおされ全ての楽曲の難易度が見直されたZeroが発売された。Zeroでは幾つかレベル評価不能の曲も存在する為、23をその上限に定めている。(これはこのバージョンで追加された「Another Step」の影響である)・NX〜NX AbsoluteNXでは低難易度、高難易度の判別を星と骸骨のアイコン数の表示に変更し、より解りやすい判別が出来るようになった。アイコンは難易度1-8が小さな星、9-16が大きな星、17-24が骸骨で表示される。NXシリーズ最終作のNX Absoluteでは、難易度1-24とそれ以上の難易度を指す??の25段階となっている。・2010 Fiesta,2011 Fiesta EXSingle,Double共通で1-25,??の26段階に振り分けられている。また、Performanceという特殊な振り分けがあり、その譜面には使用パネル数のアイコンの横にダンサーのアイコンが表示される。・PRO,PRO2全難易度カテゴリ共通で1-16の16段階に振り分けられており、選曲画面では譜面難易度ごとに総ノート数、同時踏みの数、ホールドノートの数などの詳細が表示される。なお、PRO2で新設された難易度であるRoutineのみ、難易度20の譜面が存在する。・2013 Fiesta 2、2015 PrimeSingle,Double共通で1-27,??の28段階に振り分けられている。また、Performance譜面は難易度枠が青色に変更され、Routine譜面もPerformance譜面としての扱いとなる。InfinitySingle,Double共通で1-27,??の28段階に振り分けられている。Routine譜面はプレイ人数が表示されるようになり、最大で5人プレイの譜面も存在する。過去のシリーズには譜面の難易度ごとにカテゴリが存在していたが、「2010 Fiesta」以降はSingleとDoubleの2つに簡略化された。下記は過去の作品において存在していた譜面の難易度カテゴリについての説明である。コンボは前述の5種に分類される判定により発生する。その5種の判定の中でPerfectまたはGreatの判定を出し、またそれを連続して出していく事によりコンボ数が増加する。なお、現行のバージョンではGoodを出してもコンボが切れる事が無く(但し、コンボ数は増えない)、BadまたはMissの発生時にコンボが切れる。また、クリア時に最高評価であるSSランクを出すためには、全ての矢印でPerfect判定のみを出してフルコンボをするPFC(Perfect Full Combo)が必須となり、最初から最後までコンボを切らさずにクリアするフルコンボの場合はSランクとなる。更に、ハイスコアを狙ってプレイする場合、コンボを途中で切ってしまうとスコアに大幅なロスが生じるため、最初から最後までコンボを切らさずにクリアすることが基本となる。Extra Mix以降に追加され、PREXシリーズから正式に搭載された矢印で、フリーズアローやロングアローとも呼ばれることがある。これは通常の矢印と違い、矢印が引き延ばされているように見える点が特徴であり、この矢印が画面上に流れてきた場合、矢印が完全に通過するまで踏み続ける必要がある。DDRや他のダンスシミュレーターのホールドノートと違い、Pump It Upのホールドノートは矢印の集合体と言う扱いの為、踏んでいない場合はMissとして延々とカウントされる。そのため、前述したコンボとの関係上、スコアを出す場合には非常に重要な要素となっている。また、ホールドノートの始点で踏めなかったり途中で足を離してしまった場合でも、途中からホールドノートを踏んで復帰することが出来る。ちなみに、Pump It UpメインシリーズとInfinityでは、ホールドノートがステップゾーンに重なる前から足を乗せたままでも始点の部分はPerfectとして認識される。(PROシリーズでは、始点部分のタイミングを合わせて踏み始めなければ1歩目がMiss判定として扱われる)また、NX Absoluteからは、ホールド中のパネルを連打することによってコンボ数を増加させる形のものが追加された。(このタイプのホールドノートでは、一定間隔までは足を離してもMissとして扱われない)楽曲の選択時、または譜面難易度選択時に左右のブルーパネルを交互に3回ずつ踏むと、オプション設定画面が表示される。オプションの内容は、矢印のスクロール速度変更、矢印のスクロール方向変更、譜面の配置変更、矢印スキンの変更などがある。オプションの設定は、楽曲選択時と同様にブルーパネルで選択、イエローパッドで決定し、オプション設定画面から抜ける場合は、レッドパネルを踏む。「NX Absolute」までのオプションの設定について過去のシリーズでは、オプションの設定は全てパネルでのコマンド入力によって行う。ちなみに、2人プレイ時に限り、片方のプレイヤーが付加したオプションが両者共に付加されてしまうものも一部有り、その点には注意が必要となる。Pump It Upは作品毎に収録されているゲームモードやその名称の変更などが多い為、この項目では「2015 Prime」で選択できるゲームモードを説明していく。注意点として、「2015 Prime」では、USBメモリ使用時には通常設定で全てのゲームモードが選択可能となっている為、楽曲の長さが異なるものが多数存在する。そのため、楽曲の長さに応じて楽曲ごとに消費するライフ数が設定されており、選曲時にはライフの残数以内で一定のライフ数を消費して楽曲を選択することになる。(通常設定での初期ライフ数は4)なお、消費するライフ数及びライフの残数は選曲時の画面下部のプレイヤー欄で確認することが出来る。「2015 Prime」におけるUSBメモリを使用せずスタートしたときに出るゲームモード。規定曲数のステージ保障あり。選択できる楽曲の譜面はSingleから3譜面、Doubleからは1譜面が選択できる。なお、選曲時にパネルでのコマンドを入力することで、後述するFull Modeに変更することが出来る。「2015 Prime」におけるUSBメモリ使用時の通常ゲームモード。ライフの残数に応じて選択可能な全ての楽曲、カテゴリーから選曲を行う。1人プレイ時はSingle,Doubleの全ての譜面を、2人プレイ時はSingleの譜面を選択してプレイする。また、Full Modeでのプレイ中は下記のカテゴリーが選択可能になる。楽曲の初収録作品、音楽ジャンル、譜面の難易度ごとに細分化されたカテゴリー。通常の楽曲を編集し、プレイ時間を短くした楽曲などが収録されている。複数の楽曲のノンストップミックスなどが収録されている。通常の楽曲のフルコーラス版など、プレイ時間が長い楽曲のみが収録されている。指定されたミッションをクリアしていくモード。楽曲ごとに4段階のミッションがあり、クリアするたびに上位階層のミッションが選択可能となる。指定された楽曲を続けてプレイしていくモード。かつてDance Dance Revolutionシリーズに存在した「NONSTOP」及び「COURSE」モードとほぼ同じモードである。残りのライフ数に応じて選曲できる全ての楽曲の中からランダムで選曲される。「2015 Prime」では、楽曲のプレイ後に表示される評価に応じてライフが回復し、プレイ出来る曲数を増やすことが出来る。(Full Mode、Rank Modeでのプレイ時のみ)但し、選曲時に使用するライフ数の数(曲の長さ)によって回復量が異なる。ライフ1消費の楽曲(Short Cut):回復なしライフ2消費の楽曲(Normal):Aランク以上の評価でライフが1回復ライフ3消費の楽曲(Remix):Aランク以上の評価でライフが1回復ライフ4消費の楽曲(Full Song):Aランク以上の評価でライフが2回復Anotherと銘打っているだけに単なる上位難易度とは全く別の譜面が組まれているのが特徴。中には難易度が下がる楽曲も存在する。Pump It Upを使用した公式の世界大会で、開催時はその時点での最新バージョンのものを使用する。世界各国で国内予選が行われるために大会参加者の数が多く、また、上位入賞者には賞金が贈呈される点が特徴で、2005年、2006年、2007年、2011年に開催されている。
※記述しているカテゴリー及びルールは2007年開催時のものSpeed カテゴリーFree Style カテゴリーPump It Upシリーズでの楽曲は基本的には(一部のSE等を除いて)全曲を社外のアーティストに委託する形式を取っており、権利関係はアーティスト側が所有している。そのため、Pump It Upオリジナルの楽曲であってもアーティスト側の都合によっては収録されないこともある。コナミは意匠権の侵害としてPump It Upの製作元であるソンドエンターテイメント社を訴えた。初審はコナミ側の訴えを認め、その後それを不服としたアンダミロ社は上訴を予定したが、結果的にはコナミの独占的知的財産(知的所有権)を利用した対価として和解金を支払い、両者は和解した。Prime 2アンダミロ社公式サイト(韓国語/英語)Pump It Up公式サイト(英語/スペイン語/ポルトガル語/韓国語/中国語)Pump It Up公式Facebook(英語)Pump It Up PRO公式サイト(英語)Pump It Up Pro公式Twitter(英語)Pump It Up PRO公式Facebook(英語)Pump It Up Infinity公式Facebook(英語)Pump It Up JAPAN official twitterPump It Up 2015 Prime Japanese Edition公式サイト
出典:wikipedia
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