『ASTRO BOY 鉄腕アトム』(アストロボーイ てつわんアトム)は手塚治虫原作の漫画『鉄腕アトム』のアニメ化作品で、歴代から数えて第3作目となる。前2作は虫プロダクション・手塚プロダクションの制作だったが、今作はソニーピクチャーズがプロダクションを担当し、同社が初めて日本の原作物をアニメ化した作品でもある。フジテレビ系列にて、2003年4月6日から2004年3月28日まで毎週日曜日の9時30分 - 10時(JST)に放送された。全50話。また日本以外でも、海外のアニマックス各局ほかその他現地放送局で放映された。原作に於いてアトムの誕生日と設定されている2003年4月7日を記念してのアニメ化だった。そのため、放送開始日も2003年4月に合わせている。作品のベースは、元来のアトムとは違い、さまざまなエピソードを交えながら、ロボットと人間の共存から対立、そして全面衝突と和睦への流れをハードかつシリアスに描く大河ドラマ色の強い展開となった。日本アニメというよりカートゥーンに近いレトロフューチャー色の強い作風で、いくつかのエピソードはアメリカ人脚本家によって執筆されている。アメリカ側は『鉄腕アトム』に対してモノクロ版アニメの「明朗快活なアクションアドベンチャー」という認識しか持っておらず、原作のようにシリアスなテーマ性のストーリーに対して疑問を持つなど認識のずれがあったと監督の小中和哉は証言している。天馬博士とアトムの親子ドラマでもあり、また他の親子や擬似親子関係にまつわるエピソードも多い。設定面ではファミリー層向けに大幅に変えた点が多い。天馬博士を演じる大和田伸也は、アトムファンだった。その他、演出上の特徴として、本編前後(本編前半 - CM間、CM - 本編後半間、本編後編 - エンディング主題歌間)の画像フェードイン効果およびフェードアウト効果について、一般的な他アニメ作品に比べ余裕を持ってやや長めに用いられて編集制作されていたが、中期でのオープニング主題歌変更に合わせ、やや短めに緩和されている。画面アスペクト比は16:9で制作されているが、テレビ局からの要望により13:9で放送された。監督の小中和哉は実写作品の監督でありアニメ作品は未経験であったが、実写オリジナルビデオ『ブラック・ジャック』を監督した経緯から起用された。小中はアニメ作品への参加に戸惑いはあったが手塚の代表作品を映像化できるチャンスであることから参加を決め、アニメーションディレクターの望月敬一郎をはじめとする優秀なスタッフに支えられて制作できたと述べている。日本側の脚本家には小中も参加した『平成ウルトラシリーズ』を担当した者が多く参加しているが、小中は手塚作品に思い入れのある世代が自然に集まったものとしており、小林弘利や村井さだゆきはウルトラシリーズ以外からの付き合いであると述べている。2004年東京国際アニメフェアでテレビ部門の優秀作品賞を受賞した。DVDのリリースは、単巻のVol.1~Vol.13と、フィギュアを同梱したDVDボックス形式でソニーピクチャーズより発売。当時は地上デジタル放送は放送されていなかったものの、音声はドルビーデジタルの5.1チャンネルサラウンド形式においてリマスタリング収録されていた為にアニメ作品においては非常に珍しい商品であった。声優が本業でない芸能人をキャストとして起用しているため、ソニーピクチャーズのアニメ作品と、販売リリースを継承したアニプレックス以降も含め権利関係の問題が複雑になっている。いわゆる手塚スターシステムの他、本作完全オリジナルの欧米人キャラクターも多い。また、ほとんどの人間は欧米人風に、ロボットはカートゥーン風のデザインにリメイクされている。◎は原作キャラクター、☆は他作品の手塚スターである。初回視聴率・最高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区):11.2%本放送時には、サブタイトル冒頭の「EPISODE X」(Xは話数番号)の表記が入ったのは第3話からだった。放送時間枠がローカルセールス枠のため時差ネットが多かった。関西テレビでは30分先行で、9:00 - 9:30(JST)に放送された(当該時間帯は『走れ!ガリバーくん』を放送)。また、東海テレビでは8日遅れながらも、毎週月曜 19:00 - 19:27(JST)というゴールデンタイムに編成した。また、制作局フジテレビの権利が失効した後も、独立放送局の三重テレビやテレビ東京系列のテレビ北海道(「おはようまんが」枠)において再放送された。なお、専門チャンネルアニマックス(前述の海外版ではなく国内版)において現在、第20話「永遠の少年」はなぜか放送ラインナップから外され、以降回が話数を一つ繰り上げて放映されている。小学館 小学五年生 2003年3月号 - 7月号、小学六年生 2003年4月号、5月号 、別冊コロコロコミック 2003年4月号 - 8月号連載。 全3巻。アニメと連動したコミックで、原作ではない。作画は姫川明が担当。
出典:wikipedia
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