SR-25は、ナイツアーマメントのユージン・ストーナーによって開発されたセミオート方式のスナイパーライフルである。SR-25は、550mで150mm以下の集弾が可能な狙撃銃として開発された。AR-10(AR-15、M16)の機構を踏襲しており、作動方式はガス圧式ターンロックボルト、AR-10と同じ7.62x51mm NATO弾を使用する。AR-15/M16のシリーズとは部品の60%を互換しているが、レシーバー、撃鉄、バレルセット、ボルト、およびボルトキャリアーなどがオリジナルパーツとなっている。11.25インチで1回転するライフリングを持つSR-25の銃身は、レミントン・アームズによって製造されている。アメリカ海軍特殊部隊SEALsなどで運用される後述のMk.11は、24インチ(609mm)のヘビーバレルを装備し、また、銃身はフリーフローティングになっており、ハンドガードはレシーバーの前部とのみ結合しており、銃身に力が掛からない様になっている。このため、0.75MOA(100ヤードで約0.75インチ以下)という、セミオートとしては極めて優秀な精度を持つ。アメリカでは、サプレッサーを除いた民間人向きのモデルもおよそ7,500USドルで発売されている。民間仕様のSR-25は、市販の)マッチグレード弾薬を用いて100mで約1インチの集弾(約1MOA)が保証されている。SR-25にはアイアンサイトが付いておらず(Mk.11ライフルシステムではバックアップ用に最初から装備している)、レシーバートップには20mmピカティニー・レールを装備している。そのため、各種光学機器や、場合によってはM16A3の照準付きキャリングハンドルが着脱できる(レールシステムの前端にはフロントサイトが取り付けられる)。Mk.11 Mod.0 Sniper Weapon Systemは、SR-25を基に開発されたライフルシステムであり、銃本体の他に装弾数20発のマガジン、クイックデタッチ(素早く着脱可能な)スコープリング、リューポルド製Vari-X ミルドット光学スコープ、ハリス製バイポッド、ナイツ製クイックデタッチサプレッサー、そして、バックアップ用のアイアンサイトが標準装備されている。Mk.11 Mod.0は、アメリカ海軍特殊部隊SEALsの要求事項を満たすように開発された。米海軍での採用後のMk.11は、既存の銃の中でも非常に信頼性が高く、また、最も精度の高いセミオート狙撃銃の1つであるとして世界中で認知されるようになった。このMk.11 Mod.0は、.308ウィンチェスター弾とほぼ同一規格のマッチグレード7.62x51mm NATO弾を使用する。ナイツアーマメントによると、このシステムの最大の売りは銃身のフリーフローティングを実現するレールシステムであるという。これによって銃を保持している時や、バイポッドを使用して地面に依託している際にもレールハンドガードを介して力が銃身に掛からず、最高の精度を発揮する。長さ288mmのナイツアーマメント製レールシステムも、素早く取り付け外しが行える。このMk.11は、同じくナイツアーマメント製のXM110 SWSと外観が非常に似ているが、レールシステムが異なるほか、ストックが折りたたみ式になっており、さらに銃口には一体型のフラッシュサプレッサーが搭載されている点で異なる。アメリカ海兵隊では、SR-25M(上述のMk.11と同一の銃)をスナイパーライフルとして使用している。2005年11月、海兵隊はイラクに派遣されている海兵隊の第二外遣隊司令官などからの要求を受けて、180丁のMk.11 Mod.0を導入すると発表した。現在海兵隊で使用されているは、都市部での狙撃任務に適さないという報告が来ているという。主武装をM40A3にする場合、狙撃位置の変更を行う際の自衛用に2丁の銃(M16A4とM9拳銃)を副武装として携行する必要があるが、SR-25は装弾数が20発あり、1丁で狙撃から緊急時の自衛射撃も行えるという。2005年後半にアメリカ陸軍は、老朽化したM24 SWS(Sniper Weapon System)に代わって、Mk.11の派生型で上述のM110の購入契約をナイツアーマメントと取り交わした。2009年までに4,400丁を導入する計画がある。現在、M24に代わり狙撃銃として各部隊に配備されている。1990年代後半、イスラエル特殊部隊は、中距離における速射をもちいた狙撃任務に対応すべく、試験的に数丁のSR-25を導入した。2001年には、イスラエル国防軍の陸軍部隊に制式採用された。同国では長距離狙撃銃としてM24 SWSを運用しており、歩兵用のM16A2やM4カービンでは届かない中距離での狙撃で活躍することが期待されている。近年、オーストラリア軍のいくつかの部隊でもSR-25の運用が始まったと見られ、イラク・アフガニスタン、そして、東ティモールでの作戦において運用されている。
出典:wikipedia
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