if文（イフぶん）はプログラミング言語において「もしXならば、Yせよ、さもなくばZせよ」というような条件実行を示す文である。if else文と呼ばれることもある。具体的な構文はプログラミング言語によって異なるが、一般的に、真理値をとる条件式、条件式の値が真(true)の場合に実行されるthen節と呼ばれる文があり、値が偽(false)の場合に実行されるelse節と呼ばれる文が付く場合もある。then節とelse節が式になるものを、条件演算子として実装している言語も多い。言語によってはifが文ではなく、条件演算子と同様の「if式」である言語もある。条件式は任意の式である（C99以前には真理値のみを扱うための型は無かった）。整数値0となる値は偽、他の値は真として扱われる。真を代表して表すための値は整数値1である。then節とelse節には、1個の文か、{ } で囲まれる複文を書く。真の時だけ実行するときif (条件式)真と偽の両方に振り分けるときif (条件式)elseLispでは、ifは関数のような見掛けだが実引数が評価されない特殊形式（マクロ）である。真偽値は、codice_1 という名前や中身の無いカッコ codice_2 で表現される空リストが偽として扱われ、他の値は真として扱われる。then節とelse節のどちらも式である。真の時だけ実行するとき真と偽の両方に振り分けるときLispにはcondという、同等の機能を実現できる特殊形式もある。仕様や実装によっては、ifがcondに展開されるマクロのこともあるし、condがifに展開されるマクロのこともある。then節とelse節には、1個の文か、codice_3～codice_4 で囲まれる複文を書く。真の時だけ実行するときif 条件式 then真と偽の両方に振り分けるときif 条件式 thenelseAdaでは条件式の型はcodice_5(もしくはcodice_5の派生型)でなければならない。これはJava等も同様である。真の時だけ実行するときif 条件式 thenend if;真と偽で実行文を変えるときif 条件式 thenelseend if;真の時だけ実行するとき真文 if 条件文偽の時だけ実行するとき偽文 unless 条件文また、C言語風の記述法も可能である。真の時だけ実行するときif(条件文) {真と偽で実行文を変えるときif(条件文) {} else {Rubyのifは厳密に言えばif式であり、条件が成立した方の節で最後に評価された式の値を返す。真の時だけ実行するときif 条件式 (then)end真と偽で実行文を変えるときif 条件文 (then)elseend真の時だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるとき真文・偽文が1行で書ききれない場合はgoto文が併用される。真の時だけ実行するときIf 条件式 ThenEnd If真と偽で実行文を変えるときIf 条件式 ThenElseEnd If真文・偽文が短い場合には BASIC と同様の書き方も可能である。真の時だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるとき真の式だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるとき以下は、Fortran77以降の、論理IF文の場合である。1行のみの場合if(条件式) 真文複数行にまたがる場合if(条件式1) thenelse　if(条件式2) then elseend if真の時だけ実行するとき偽の時だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるときまたは真の時だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるとき真の時だけ実行するとき真と偽で実行文を変えるときまた、Cのようにブレイスを用いることもできる。特に断りがない場合codice_7とcodice_8の大きい方をcodice_9に代入という意味である。if(na > nb) {} else { (setq nc na)これはcondを使った(condと同様であるが、そもそもまともな神経を持っていれば、と書くであろう。if na > nb then nc := na else nc := nbif(a.eq.b) c=5上記の記述ではcodice_11の場合codice_12になる簡単なプログラム例である。if(a.eq.100) thenb=30else if(a.eq.80) thenb=25elseb=20end if上記の記述ではcodice_13の場合はcodice_14となり，codice_15の場合はcodice_16，その他の場合はcodice_17となるプログラム例である。仮に codice_18 を論理積を表す演算子として、という論理式で、左辺が真にならなければ右辺を評価しない言語（短絡評価）では、これをと等価とみなすことができる。つまり左辺が条件文で、右辺が真文となるわけである。同様に codice_19 を論理和を表す演算子だとすると、はと等価となり、左辺が偽のときだけ右辺が実行される。たとえばMS-DOSやWindowsのバッチファイルでは（もしCHDIRコマンドが失敗したら、ECHOコマンドが実行される）言語によっては、このように論理積演算や論理和演算を擬似的なIf文として代用する場合が多々ある。

出典:wikipedia