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50州25セント硬貨

50州25セント硬貨(ごじっしゅうにじゅうごセントこうか、)は、アメリカ合衆国造幣局が発行する特殊硬貨プログラム「50州25セント硬貨プログラム 」で発行された25セント硬貨である。「State Quarters」の愛称で知られる。ただしこれらは通常の記念硬貨とは異なり、流通を目的として大量に鋳造、発行されているため、オリンピックやワールドカップの記念硬貨のような希少価値はない。1999年から2008年にかけて、50州それぞれの特徴が裏面に描かれた25セント硬貨が発行された。 このプログラムに類似したものとして、アメリカ合衆国大統領とアメリカ合衆国のファーストレディの肖像が表面に描かれた1ドル硬貨を2007年から2016年まで発行する「大統領1ドル硬貨プログラム」が存在する。このプログラムの期間中、1年に5回(73日に1回)新たな硬貨が発行されていき、10年間ですべての州の硬貨を発行する。それぞれの図柄は、その州独特の歴史、伝統、シンボルになっており、通常、その州の住民がデザインしたものを州政府が選び、そしてその州の図柄を決定する。硬貨は合衆国に加入した時期の早い州から順番に発行されていく。硬貨の表面の図柄は、それ以前の25セント硬貨のものとほぼ同じである(やや修正が加えられた)。 このプログラムを規定した1997法令では、2009年までに新たな州が合衆国に加盟した場合に新たな25セント硬貨を発行すると規定されていたが、加盟した州はなかった。このプログラムはアメリカの記念硬貨の中でももっとも有名なものとして知られるようになった。アメリカ合衆国造幣局によると、コレクターの数は1億人以上に上るとされる。このプログラムの対象地域を50州だけに限定せず、ワシントンD.C.、プエルトリコ、北マリアナ諸島、さらにはグアム、アメリカ領ヴァージン諸島、アメリカ領サモアなどの地域の硬貨も発行するように、というような内容の法案が5回にわたって米国議会に持ちかけられた。この法案は第106期、107期、108期、109期、110期米国議会で下院議会を通過したが、これが上院議会を通過することはなかった。しかし2009年になってこの法案は成立したことから、「米国50州」に引き続き発行された。ただし、50州硬貨とは独立したプログラムであるとされている。50州硬貨と、2009年の法律で発行が決定したその他の領域の6つの硬貨を発行順に示す。

出典:wikipedia

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