全羅南道（チョルラナムド、ぜんらなんどう）は、大韓民国南西部（朝鮮半島南西部）に位置する行政区。1896年、朝鮮八道における全羅道の南半分を「全羅南道」と定めた。1948年より大韓民国の一部となり、現在に至る。かつて全羅南道所属であった光州市は1986年に「光州直轄市」（1995年より光州広域市）として分離した。道庁は十三道制施行当初から光州に置かれたが、2005年に木浦市に隣接する務安郡に移転している。通常は全南（チョンナム）と略される。西は黄海に面し、北を全羅北道、東を慶尚南道と接し、南には済州海峡を挟んで済州特別自治道がある。海岸はリアス式海岸であり、入り組んだ地形に2000余りの島々が存在し、その内約4分の3は無人島である。海岸線の総延長は6,100kmにもなる。海産物、特にカキや海草の生産は韓国内で最も盛んな地域であると言え、日本の瀬戸内地方と似ている。道の一部は山地であるが、ほとんどは平野である。蟾津江、栄山江、耽津江の流れる平野は豊富な降雨があり、穀倉地帯を形成する。また、朝鮮半島で最も温暖な気候である。これらの地理条件のために農業が発達し、主に米、小麦、大麦、ジャガイモが生産される。野菜や綿花、果物も栽培される。少量であるが金や石炭といった地下資源が採掘され、付随する工業もその地域で発達している。道の東部南海岸は麗水を中心とする朝鮮半島有数の化学工業団地、ポスコ光陽製鉄所が立地する。道の工業生産の大半はこれら産業施設が立地している光陽湾一帯で生み出される。木浦近郊には国家主導の工業団地や、ヒュンダイ重工業系列の造船所と幾つかの中小造船所が立地している。釜山慶南地域および光陽湾一帯に比べて工業生産額は低い方だが、木浦都市圏は道内の光陽湾一帯に次ぐ工業地域である。1月の平均気温：木浦（1.8℃）　麗水（2.2℃）8月の平均気温：木浦（26.0℃）　麗水（25.7℃）

出典:wikipedia