株式会社PHP研究所(ピーエイチピーけんきゅうしょ、)は、パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助によって創設され、出版事業を主体に行っている出版社。2010年10月1日、政策シンクタンクを標榜する株式会社PHP総合研究所を吸収合併した。従業員数が300人を越える出版社では、東京のほかに京都に本部を置く数少ない存在である。京都本部の住所は京都市南区西九条北ノ内町11()、東京本部は江東区豊洲5丁目6番地の52()。「PHP」とは、「Peace and Happiness through Prosperity」(繁栄によって平和と幸福を)の頭文字をとった語で、「物心両面の繁栄により、平和と幸福を実現していく」という松下幸之助の願いのもと、1946年(昭和21年)11月に創設された。翌1947年(昭和22年)4月に月刊誌『PHP』を創刊。1950年代にいったん活動を停止したが、1961年(昭和36年)8月に幸之助の別邸「真々庵」にて活動を再開し、翌1962年(昭和37年)には松下幸之助が真々庵の庭園内に根源の社を創建してPHPの神様とした。根源の社は京都に建設されたPHP研究所本社ビルにも分社(分祀)された。1971年(昭和46年)より出版事業を拡大し一般書籍の刊行を開始。現在は『Voice』などの雑誌や単行本の出版、民間シンクタンク・PHP総研によるPHP理念や地域政策、安全保障などの研究及び政策提言、「PHPゼミナール」などによる啓発セミナー活動、「PHP友の会」実践活動への支援などを主な活動・事業として行なっている。多くの国会議員を輩出した松下政経塾とは姉妹関係にあり、交流も盛んである。業績の9割以上を占める出版事業は、企業直販向けの部門と、書店・一般向けの部門に分かれる(直販の出版物も、注文をすれば一般の読者も手に入れることができる)。前者の直販部門の編集部は京都にあり、通常の書籍、雑誌の編集部は東京に置かれている。京都と東京を拠点に教育研修事業も手がけるが、社員教育用書籍などの面で出版事業との接点は少なくない。教育研修事業は、松下幸之助の人材育成手法や哲学(人間観)を中核に据え、人間力の向上をめざすとしている。年間の出版点数は600点を越え、出版社別の年間発行点数ランキングでは常時トップ10入りしている。月刊誌から単行本、PHP文庫、PHP新書など数多くのラインアップを持ち、内容も多岐に渡っている。一般書では概して保守的な内容のものや精神論的なものが目立つが、同社の出版物の大部分を占めるビジネス分野では、社会的に一定の影響力を持つ規模の出版社が慎重になる成功哲学や自己啓発書、斎藤一人に代表される引き寄せの法則や疑似科学本なども多く手がける。また、児童書や宮部みゆきなどによる文芸書も発行され、さらにPHP文庫ではガンダムにまつわる著作も複数ある。代表作は松下幸之助の『道をひらく』など。2000年代だと2005年に『頭がいい人、悪い人の話し方』(樋口裕一(著))が250万部を越えるミリオンセラーになり、また、『子どもの育つ魔法の言葉』(ドロシー・ロー・ノルト(著)ら)、『女性の品格』(坂東真理子(著))も大ヒットした。近年は同社では異色の出版物といえる『ドアラのひみつ』 や『元素周期 萌えて覚える化学の基本』、『ねこ耳少女の量子論 萌える最新物理学』が話題を呼んでいる。2009年には直木賞受賞作品(山本兼一『利休にたずねよ』)を出した。また、限定ルート流通で(大抵は生協の組合員向けとなっている)実用書も刊行している。同社の経営目標は、前述のPHPの理念を「普及」させることであるため、他の出版社で言う「営業部」「販売部」は「普及部」と呼ばれ、それに属する従業員は「普及員」と呼ばれる。2013年11月1日に「美と知と抒情を愛する人に贈る文藝雑誌」として、「mille(ミル)」を創刊したが、創刊号で廃刊となった。2015年の秋から2016年にかけて、松岡修造の『[日めくり]ほめくり、修造!』が、前年発行の『[日めくり]まいにち、修造!』とともにベストセラーとなった。政治・経済・歴史・思想・宗教・比較文化等の人文社会科学部門の著作、論文を対象にした山本七平賞を主催している。などなどなど
出典:wikipedia
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