桃井 はるこ(ももい はるこ、1977年12月14日 - )は、日本の女性シンガーソングライター、作詞家、作曲家、随筆家、声優、ラジオパーソナリティ。東京都出身。ライト・ゲージ所属。血液型はO型。東京都立代々木高等学校卒業、東海大学文学部広報メディア学科中退。秋葉原への深い愛着を公言し、先んじてアキバで積極的活動を行なってきたことから「元祖アキバ系女王」の異名を持つ。愛称は「モモーイ」など。別名義として「もあい はるこ」「momo-i」がある。小中学校は進学校に通っていたが勉強重視の校風に馴染めず、敢えてそれとは正反対で自由な校風の定時制高校に進学した。1994年に水野あおいのイベントに初めて訪れたことで積極的にライブアイドルに関わるようになり、同じアイドル愛好家たちと知り合いになる。中学時代から投稿していた深夜ラジオの催しで知り合った仲間の勧めで高校在学中にパソコン通信を始め、インターネットが普及し始めた頃には既に自分のウェブサイトを持っており、そこで「桃井はるこの秘密日記」等を掲載していたことが編集者の目に留まって、雑誌『GREAT SATURN Z』での連載をはじめとする執筆活動に入った。1996年、新宿ロフトプラスワンにおいて代役の一日店長をやり、それがアイドル話などを語り合うトークライブ「桃井はるこの秘密」となって、以後二十年以上続くこととなる。1996年にプレアイドルとして活動を始め、翌1997年、桃井はるこがプロデュースするバーチャルアイドル"もあいはるこ"として、藤崎詩織のコスプレにパワーグローブという出で立ちで原宿や秋葉原での路上ライヴ活動をいち早く始め、注目されるようになった。ロフトプラスワンでのトークライブを見た関係者から声がかかり、1998年から文化放送の深夜ラジオ番組『小野坂・桃井のバーチャラジオ電脳戦隊モモンガー』に出演。以後、ラジオパーソナリティとして多くの番組に関わるようになる。1999年には地上波TV番組の『D's Garage 21』(テレビ朝日系列/水曜25時)にレギュラー出演。大学を中退して、2000年5月にメジャーデビューシングル『Mail Me』を発表し、本格的に音楽活動を始めた。ラジオを聞いた渡辺明夫からオーディションに誘われ、2001年4月放映開始のテレビアニメ『The Soul Taker 〜魂狩〜』の中原小麦役で、本格的に声優として登場し、同年にはソロユニットPoly-phonicの活動を開始する。2002年から「美少女ゲームソングに愛を!」「萌えソングをきわめるゾ!」を旗印として『Mail Me』の編曲者であり、Poly-phonicでもギターで参加していた小池雅也と『UNDER17』を結成。コミックマーケットでのイベント・ライブ活動や、数多くの美少女ゲームへの歌謡曲提供で知名度を上げ、複数の地上波TVアニメ主題歌の座を獲得、楽曲の価値とは関係なく低く見られがちであった美少女ゲームに用いられる曲の認知を向上させ、萌えソングの分野成立にも大きく寄与する。東京・名古屋・大阪単独公演を行うほどの人気を博したが2004年に解散した。その後は、単独での音楽活動を再開する。2005年には、最初のライヴツアー『ワンダーモモーイライブツアー』を大阪・名古屋・博多・渋谷で行い、2006年には、初のベストアルバム『momo-i quality』を発表、同年には念願の北海道の札幌市を加えての全国縦断ライブツアーも行った。2007年、その半生をつづった自伝的青春劇『はるこ☆UP DATE』や、初めての著書『アキハバLOVE〜秋葉原と一緒に大人になった〜』を発表。日本最大級のアニメソングの催しである「Animelo Summer Live」へは、2007年〜2010年まで連続出演し、同時期声優として『瀬戸の花嫁』の瀬戸燦役、またSteins;Gateのフェイリス・ニャンニャン役を演じている。2005年より、「アキバから世界へ!」を合言葉に活動の舞台を世界に広げ、台湾を皮切りに、USA「アニメ・エキスポ」やドイツ「CONNICHI」、カナダ・中国・ハワイ・メキシコ・コスタリカ・オースラリア・イギリス等、世界各国に連年招聘されライヴを行なっている。その海外公演数の多さはJAM Projectなどと並んで突出しており、日本の漫画やアニメ文化を背負ったアイドルの中でも最も著名な一人に数えられる。2012年11月より、桃井はるこメールマガジン『しえすた』を始め、活動の最初期から継続している日記、また対談などを自身の媒体で展開し、また2013年2月2日から『モモーイ党せーけん放送』というトークライブをWALLOPで毎月開催している。音楽プロデューサーとしても、他の声優・アーティストへ楽曲を多数提供しており、近年は編曲まで自分で手掛けることも多い。2001年、Ace Fileの吉川茉絵・久志麻理奈が組んだくしよしの全楽曲を提供。2005年、Perfumeは、桃井の作詞・作曲・プロデュースで「アキハバラブ」を発表し、桃井とともに「愛・地球博」のメインステージで打ち水を呼び掛けると共にステージパフォーマンスを行った。また、同年11月20日の渋谷O-EastにおけるWonder momo-i Live tour最終公演にも出演している。2008年、志倉千代丸とアフィリア・サーガをプロデュース。2009年2月、本人がレーベルプロデューサーを務めるレコードレーベル「AKIHABALOVE RECORDS」を設立し、同時に参加型プロデュースユニット「Summer of Love」を発表。同年4月、異色のコスプレファイター長島☆自演乙☆雄一郎の入場曲を作成し、以後二人でトークライブなどを行なっている。小学生時代から秋葉原に通い詰め、それが嵩じてインターネット文化やいわゆる「アキバ系」のサブカルチャーを背景に著名な芸能人にまで上り詰めた人物である。20世紀末には"オタク"はかなり否定的印象を持たれていたが、その中で積極的に自身が秋葉原に拘りのあるオタクであると公言してアニメ・ゲーム・アイドルなどを肯定し、むしろそれを前面に押し出して活動することで、その印象を覆してきた。学生時代には秋葉原でのアルバイトも経験し、プレアイドルとしての活動も秋葉原で始められるなどその関わりは深い。執筆・ラジオ番組では幅広くかつ世間の流行に流されない話題を好む。好物はカレーうどんで、趣味はTシャツ収集。特にMARS16を愛好。熱心な野球愛好家で、特に幼い頃から「東京ヤクルトスワローズ」ファンであり、しばしば球場へも足を運んでいる。2013年9月11日、神宮球場で行われた広島カープ対ヤクルトスワローズ戦で、ヤクルトのウラディミール・バレンティン選手が55号本塁打を打ち、シーズンのプロ野球記録に並んだ試合にも足を運び、バレンティンの故郷であるキュラソー島旗を持っていた桃井がインタビューを受けバックスクリーンに表示されたこともあった。球団側からも認知されており、2015年には戸田球場体験イベントで始球式を務めている。舌足らずの特徴的な声質(俗に言う「アニメ声」)の持ち主で、その声を活かして、天然或いは猫被りな女の子の役を演じることが多い。浅野真澄や野川さくらと仲が良く、楽曲提供もおこなっている。所属事務所は声優事務所としては比較的に珍しい給料制で、歩合制ではなく月給を貰う身である事を明かしている。歌手としては萌えソングの代表的な唄い手の一人で、元々アイドル歌謡や声優的な声での歌唱を得意としたが、「ワンダーモモーイ」以降ロック系の力強い発声にも取り組み、声優としても『瀬戸の花嫁』の主人公・燦役では力強い発声法と任侠者の台詞回しを行うなど演技の幅が広がって、悪役(『Kawaii! JeNny』のシスターBなど)も演じるようになった。マーティ・フリードマンは「可愛い声優さんっぽい歌い方するのに物凄い迫力が伝わってくる」とその歌声を評価している。作曲家としてはまったくの独学で、中学1~2年の時に作曲を始め、文化祭で発表するなどコツコツと作曲を続けていた。アイドルの成長を見守りながらアイドル歌謡曲の詞を見比べる内に作詞家の存在に気づき、アイドルに曲を提供したいという意志を強く持つようになる。あまりにもアイドルが好きすぎるために、自身がアイドルとして人前で歌うことに引け目を感じていたが、2005年の単独活動再開から2007年の転機を経て「さすがに腹をくくって」積極的に舞台に立つようになり、横浜BLITZで行われた『らぶドル First Live』や『SUPER GameSong LIVE 2012 -NEW GAME-』などでアイドルそのものの演技を見せつけている。作詞家としては、歌詞に多重の意味を持たせることを好み、初期から様々な意味を込めたり、ネットスラングや言葉遊びを仕込んだりしている。音楽活動では、作詞・作曲のほか、編曲に取り組むことも多い。『瀬戸の花嫁』オープニング主題歌「Romantic summer」では、ベンチャーズ風クロマティックラン奏法のギターサウンドを使ったサーフロック風の編曲が採用された。同曲のカップリングの『瀬戸の花嫁』挿入歌「涙一輪」(『瀬戸燦』名義)は、桃井独自の歌としては初の演歌である。2008年のアニメ『Mission-E』のエンディング曲「Feel so Easy!」では杏里の「CAT'S EYE」を彷彿とさせる1980年代テクノポップアレンジを採用している。UNDER17解散後の音楽作品では、編曲にmanzoを迎えることが多く、2006年1月に『ウラモモーイ』を急病(インフルエンザ)で休んだ時も、代役を依頼している。現在の事務所の前はNAKiDに所属していた。桃井の熱心な支持者、特にライブへの参加者は"モモイスト"と称し、桃井自身も多用している。桃井のライブにおける観客側の特徴は、整然と統一されたコール(掛け声、合いの手)や口上、集団で行われるオタ芸にある。通常ライブでのコールは短い掛け声やサビの部分の短唱程度だが、中でも『愛のメディスン』では約30秒にも渡って観客側が歌うかのように声を掛け続ける。この背景にはモモイストの協力と彼らによりコール本と呼ばれる案内冊子が配られていることがあり、これは海外公演でも同様である。このような観客側の行為に対して、桃井は作曲時に敢えて応援しやすいような構成にしたり、また無意識にそうなっていたりすることがあると語っている。ヲタ芸については安定した歌唱力のある歌手や声優に対して行うのはひとつの楽しみ方としてあり得る、としながらも「純粋なアイドルの娘のライブの最前列でやるのは妨害行為」「あくまでも、ライブの主役はアイドル本人」と苦言を呈する。ただし、「わたし自身はといえば、殆どの曲を自分で作っているので、その歌でどんなノリ方をしてくれても嬉しかったりする」とし、行き過ぎがあれば自分はその場でつっこむので野暮にならないようにすればいい、としている。出待ちについては自身はしない主義で、「邪道」と語っている。※ 一般発売の「桃井はるこ」名義のみ。中原小麦は『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』を、瀬戸燦は『瀬戸の花嫁』を、野々宮舞は『らぶドル 〜Lovely Idol〜』を、2002〜2004年に活動したUNDER17については該当項目を参照のこと。太字はメインキャラクター。太字は放送中。※はインターネット配信。※ 2006年までの原稿の一部は、加筆修正を加えた上で、上記「アキハバLOVE」に再録されている。※太字は単独ライブ
出典:wikipedia
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