『少女ファイト』(しょうじょファイト)は、日本橋ヨヲコによる日本の漫画作品。『イブニング』(講談社)にて2006年2号より連載中。高校の女子バレーボールを扱っている。2005年12月発売の2006年2号から講談社の漫画雑誌『イブニング』で連載している。単行本第8巻から作者との連名で『作画監修 木内亨』のクレジットが追加された。2014年6号掲載分まで、本作品は毎月第2・第4火曜日の発売である『イブニング』の第4火曜日の号に隔号掲載されていたが、休載期間を挟んで2014年6月発売の13号より頁数を減らしての毎号連載へ移行している。本作品のタイトルは、作者の前作『G戦場ヘヴンズドア』に登場した架空の漫画雑誌『週刊少年ファイト』をもじったもの。作者は小学生時代バレーボール部に所属しており、「人に気を使う球技」「人生の縮図」として感じたとし、作品の題材にしたかったと述べている。また、作者が30代になり経験を積み余裕が出来たことから、20代の頃では未熟で出来なかったスポーツ漫画を描こうと思ったとのこと。ブロスコミックアワード2008大賞受賞。2009年1月にはドラマCD化(第5巻特装版に付属)され、同年10月にはOAD化(第6巻特装版に付属)された。旭谷小学校時代、大好きな姉・大石真理に付き合うため嫌々バレーボールを始めた大石練は、5年生前の春休みに姉を交通事故で亡くす。失意の練は「バレーやってる間だけは姉ちゃんのことを考える暇がないから」という理由でバレーに没頭するようになり、その狂気的なプレーや猛練習ぶりから『狂犬』とあだ名される。後にキャプテンとして旭谷小チームを全国大会準優勝に導いた(決勝戦は勝っても次の試合が無いため、やる気を失ったことが準優勝に留まった原因)。アメリカに転校した唯隆子を除く旭谷小チームのレギュラー全員がバレー名門校・私立白雲山学園にスカウトされ、練は皆で一緒に中等部の推薦入学試験を受けようと約束を交わすが、最終的に練以外のメンバー全員が練に内緒で面接を辞退。このことで精神的ショックを受けた練は以降、幼馴染の式島滋・式島未散兄弟以外の同年代の誰とも距離を置き、友達になることを避けるようになる。その原因はバレーに対する余りに激しい闘争心と、チームメイトの気持ちを何も考えていなかった自分にあったと考え、また旭谷小時代の仲間とコート上で再会することを恐れた練は、白雲山バレー部では他人を傷付けぬよう自分を抑え続け、実力を隠して万年補欠で3年間を通そうとする。しかし3年生時に些細なことでレギュラーの蜂谷千代に怪我を負わせてしまい、穴埋めとして練習試合に代理スタメンで出場することに。試合当初は自分を抑えていた練だが、無意識に『狂犬』の闘争心に火が点いてしまいチームメイトの京極小雪と接触・転倒し2人とも負傷。保健室に向かう途中、滋に強引に男子トイレへ連れ込まれ応急マッサージを施されるが、これを監督に「逢引きしていた」と誤解され自宅謹慎処分、更に退部扱いとなる。白雲山の高身長選手優先の方針もあって高等部への特待生としての進学は絶望的となり、練の学力では通常の進学は困難だったことから卒業まで休学し自宅療養するようになる。前日にチームメイトの真理を亡くしたにも関わらず、春高決勝戦で勝利を収めていた黒曜谷高校を練は当初嫌っていた。しかし真理の墓前で泣き崩れていた際に当時選手だった陣内笛子と出会い、更に滋から当時の春高決勝戦の様子を映したDVDを観せられたことを機に、姉と同じ黒曜谷高校に進学することを決意。高校で小田切学ら新たなチームメイトを得た練は、バレーボールと仲間たちに対して、そして自分自身に対して再び真剣に向き合うこととなった。※1巻収録分まではプロローグ的な意味合いが強いため学年は単行本2巻時点のもの、身長体重は単行本5巻および7巻への掲載情報(何れも大石練が高校1年生時)を記載している。※キャストはドラマCD版・OAD版共通。東京都練馬区にある私立の高等学校。遊園地「しじまえん」と同じ経営で、経営者の趣味で「しじまえん」の拡張工事と併せて設立された。校舎は悪魔城的なデザインで、最寄り駅は「静寂園」。「しじまえん」と共に三國財閥系列である。理事は鏡子の母親。普通科の単科の高校だったが、数年前にスポーツ科学科を設立しスポーツ特待生制度を導入、運動部の強化を行う。三國兄弟の入学を見越しての判断でもある。スポーツ科学科の生徒の7割がスポーツ推薦入学。黒曜谷高校女子バレーボール部。愛称であるストレイドッグスは「野良犬たち(Stray Dogs)」の意。練の姉である真理の世代は、インターハイを辞退したもののその年度の春高で優勝し「春高優勝世代」と呼ばれている。その後は理由不明ながら部員不足になり廃部状態になっていた。犬神鏡子らが1年生の年にバレー部は復活するが、部員の退部による人数不足で対外試合も行われなくなり、部員減少に一層の拍車をかけた。部員は鏡子・鎌倉沙羅・蜂谷由佳の3人にまで減ってしまったが、やる気のない部員は不要として積極的な部員勧誘は行っていなかった。次世代の新入生では練を筆頭とした10数人に目星を付けて何らかのスカウト活動を行っており、実力はあるが他校では推薦入学させないような癖のある生徒を積極的に獲得していた模様。練たちの世代が入部した後に起きた『賭けバレー』関連でチームが謹慎処分を受けて以降は、全国のチームから悪役高校扱いされる状態となっている。黒曜谷の女子バレー部は校内外から「魔女」と呼ばれている。鏡子・沙羅・由佳の2年生の3人は、中学時代から都内では有名なプレーヤーで、鏡子がセッターを務めるときの沙羅と由佳は「風神雷神」との異名をとる。文武両道が部の方針で、定期テストで赤点になるとレギュラーから降格される。これは、練習のし過ぎによる故障で選手生命を絶たれた笛子の自分の体験から、バレーボールを引退した後のことを考えての配慮である。現在女子バレー部の指導者となっている笛子と政子と、男子バレー部の監督に就任した榊監督は別項を参照。真理を頼りに春高出場を目指そうと、多数の生徒が黒曜谷に入学入部した。榊監督の地獄の特訓などで部員は10名程度まで減ってしまったが、連帯感は人数が減ってからの方がより強くなっている。練が日頃身に付けている四つ葉のクローバーをかたどったペンダントは、真理の形見。それは春高優勝世代のチームメイトがお揃いで所持している物で、笛子や政子は今も身に着けている。千石雲海が2年時の世代は春高決勝戦で長崎県の大賀工業高校と戦い、準優勝。全国レベルの強豪チームだが、決勝戦の常連というほどではない。マスコットはバボアちゃん。部員は少なくないが、一部の部員が頻繁に登場する。千葉県にある中高一貫の私立女子校で、中等部・高等部ともバレーの名門。中等部の制服はブレザー。バレー部は他校生との会話が禁止され、全寮制で無断外出禁止(ただし高等部のみ、近隣の者に限り通学可能)。高身長の選手を優先する学校方針で、中等部で低身長だった選手は高い能力を持っていても高等部への進学において「足切り」と称して進学に優位的な扱いはしない。その結果、幼少時から高身長である攻撃型の選手が多く高等部へ進学してしまう傾向にあり、守備が手薄。高等部は春高のベスト4の常連で、3年生は実業団や全日本のチームに参加するようになるため引退状態となり、レギュラーは実質的に2年生となる。バレーボール雑誌の白雲山特集の号の表紙は、森繁・柴田・新田・隆子・千代・小雪の6人の集合写真だった。神奈川県にある中高一貫の進学校で女子バレー部の実力は全国レベル。春高優勝世代の黒曜谷高校とは春高決勝戦で対戦しており、大会史に残る点差で大敗している。槌家監督の方針により、チーム全員の能力を均等化させるバランス重視のチーム作りを行なっており、他校からは「リズムを崩されやすく、やりにくいチーム」と評されている。OB・OGを中心とした父兄の後援が強力で、かつて大敗を喫した黒曜谷高校に対するリベンジ意識が強い。杉並区にある高等学校で、練馬区にある黒曜谷高校とは比較的近隣。桃園は「ももぞの」と読む。賭けバレーで謹慎中の黒曜谷女子バレー部が最初に合同練習を行った相手で、女子バレー部は当年に部員がやっと6人(その内、3人以上が1年生)になったことから、チーム維持を優先し保守的である。女子高である上に男女交際禁止となっており、男子に対して普通ではいられない。チームの実力は黒曜谷1年生チームよりも低い。以降も練習試合などで交流があり、冬季大会には黒曜谷高校の応援に駆けつけるなど親睦が深まっている。埼玉県にある高等学校。旭谷小学校時代に練のチームメイトでレギュラーだった4人が女子バレー部に在籍しており、4人とも小学生時代から実力が高い。学区が別々だったため彼女らの出身中学校は各々異なるが、共に青磁学園を受験して現在に至る。東京都にある私立のバレー強豪校。千歳緑の読みは「せんさいりょく」。唐沢・扇田の2枚看板を中心とした、最高到達点の高い強打とジャンプスパイクサーブが武器の超攻撃型チーム。東京都立の中高一貫校。高等部の女子バレー部の実力は関東最強クラスで、実業団入りする選手も多い。全国から長身の素人小学生をスカウトし、中等部で3年かけて育成する学校方針。このためセッターとリベロ以外は長身選手が揃っており、高いブロック力を誇る。大阪の府立高校。中学までは全員が堺田町蔵のバレー漫画『エドガワ排球団』を愛する漫画研究会だったという異色のチーム。キャラクターのプレーやフォームを真似たり、また柴田の姉からバレーを教わるなど、そのバレー愛と探究心によって強豪校に登りつめた。福岡県の強豪校。現・黒曜谷高校の女子チームと(性格などは異なるが)外見は瓜二つというドッペルゲンガーのようなチーム。高校の建物外観も酷似している。キャプテンの銀子(鏡子)、双樹(沙羅)、ユカリ(由佳)など、選手たちの名前も似ている。広島県の私立高校。元ヤンキーの荒くれ者が多く集まる、別名「龍虎愚連隊」。男子・女子とも春高に出場する全国最強クラスの強豪校だが、素行不良が原因で女子は全日本やユースチームに1人も選出されていない。各選手の容姿はダンガンロンパのパロディ。東京都の高等学校。チームメイトの鏡子・沙羅・由佳と仲違いして活動をボイコット・転校した元黒曜谷高校バレー部の3名が所属している。鏡子らのプレー癖も把握しており、冬季大会では黒曜谷と大接戦を演じた。神戸市にある関西では有名なバレーボールの有力校。守備を重視したチーム作りをしており身長にかかわらず実力のある選手が起用されるため、関西の低身長のプレイヤーに人気がある。長崎県にある。全国でも名の知れた男子バレーの強豪校で、何度も全国優勝している。以下は、千石雲海の代で春高決勝戦で対戦した世代。『括弧』内は第79話に掲載されたキャッチコピー。田上繭、唯隆子、大石練は別項を参照。本来の全日本メンバーには下記に加え、ケガで離脱中の選手および海外リーグ所属組がいる。本作品中にはいくつかのチームが出てくるが、世代の移行が多いため、同名チームでも作中の時間によってメンバーが違う。またベットバレー時は高校の部活とは全く別のチームを組んでいる。黒曜谷女子バレー部 ストレイドッグス(犬神世代) 5巻の時点での現行チームである。黒曜谷女子バレー部(春高優勝世代) 5巻の時点から8年前のチームである。白雲山中等部 5巻の時点から1年前のチームである。白雲山高等部(森繁世代) 5巻時点での現行チームである。中等部時代の主要メンバーがほぼスライドして入ってきている。黒曜谷男子バレー部(千石世代) 5巻の時点から1年前のチームで、春高で準優勝した世代である。黒曜谷男子バレー部(由良木世代) 5巻の時点での現行チームである。池袋ベットバレー ロシアンルーレッツ 黒曜谷高校の2年生および早坂が出場した。池袋ベットバレー ギャラリーチーム 黒曜谷高校の早坂をのぞく1年生が出場した。いずれの巻も、特装版専用のカバー表紙が付いた単行本に加えて下記特典付録が同梱されている。3巻以前の特装版は無い。2009年10月23日発売の単行本第6巻の特装版に付属された。SDアニメ24分+フルアニメPV4分という構成になっている。『少女ファイト web radio 犬神鏡子と愉快な仲間たちのオールイブニングニッポン』は2010年6月25日から9月7日までアニメイトTVにて隔週金曜日に配信されたWEBラジオ。
出典:wikipedia
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