黒河渓谷（くろこけいこく）は、福井県敦賀市にある黒河川によって形作られた渓谷である。黒河川は下流で笙の川と合流して最終的に敦賀湾へ流入する。渓谷といっても深さのある谷ではなく、美しい清流のイメージのほうが正しいかもしれない。ただし野坂山地の上流部であるため、流れが速く滝も多い。かなり自然に近い状態で保存され、堆積した土砂による岸もほとんど整備されていない。ただし鉄砲水対策に瀑布部分は人工的に作られている。夏にはバーベキューや川遊びを楽しむ家族連れも見られるが、分かりにくい場所もあいまってか県外者にはまだあまり知られておらず地元の穴場といった様相を呈している。もともと市民でも黒河地区（粟野地区）周辺の人しか知らないような場所であったが、市内で口コミで広まり中高生の格好の遊び場となった。信仰の対象となるような場所ではおそらくなく、車でのアクセスも極めて悪いが、集まる人もそう多くは無い。その点海水浴よりも条件が良いといえる。駐車場すらなく、一台すれ違うのがやっとである。市も積極的なPRをしていないので芋を洗うような状況になることはほとんどないだろう。また前記した滝には地元生徒の度胸試しとして滝ジャンプと呼ばれる習慣かつてがあった。その名のとおり滝から飛び降りるだけなのだが、上から見下ろすとかなり高く見えて怖い。しかし最近では暖冬による冬場の積雪量の低下が影響してか水量が減少しているので、次第にこのような遊びも消えつつある。北陸自動車道敦賀インターチェンジ→国道27号→福井県道225号敦賀美浜線→福井県道211号山櫛林線→黒河林道

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