見立て(みたて)とは、丸谷才一は山崎正和との対談『半日の客 一夜の友』(文春文庫)は「日本人の見立て好き」を論じている。文化人類学者・川田順造は見立ては「対象を別の物になぞらえ、実在しないものをあるように思い描く」といい、日本文化の奥行きを深めたという。伝統的に、自分の目で見てから選ぶことを「見立て」と言った。例えば、江戸時代、呉服などを自分の目で見て選ぶことも「見立て」と言った。 また、遊郭などで客が相手となる遊女を選ぶことも「見立て」と言った。伝統的に、医者が病人を見て(診て)、あらかじめ定められたどの分類に当てはまっているのか選ぶことも「見立て」と言う。つまり現代では「診断」と呼ばれていることにおおむね相当する。芸術の分野で言う「見立て」とは、対象を他のものになぞらえて表現することである。別の言い方をすると、何かを表現したい時に、それをそのまま描くのではなく、他の何かを示すことによって表現することである。日本の様々な芸術で、この「見立て」の技法が用いられている。例えば和歌、俳諧、戯作文学、歌舞伎などで用いられている。喩えているとは示さずに喩えていることが多く、その場合、欧米の学術用語で言うメタファーに相当する。
出典:wikipedia
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