『コサキンDEワァオ!』(コサキンでワァオ!、"Kosakin DE Wow!")は、1981年10月から2009年3月までTBSラジオで放送された、コサキンこと小堺一機と関根勤がパーソナリティのラジオバラエティ番組。同局をキー局にJRN系列各局でも放送されていた。正しくは、『コサキンDEワァオ!』は1994年10月からの番組タイトルだが(後述)、当項目ではそれ以前にTBSラジオにて小堺と関根がパーソナリティを務めた、同じ趣旨の番組についても取り上げる。他のラジオバラエティの例にモレず、リスナーからの葉書(ないしは電子メール)とパーソナリティのフリートーク中心で構成されるが、「意味ねぇ〜」のキャッチフレーズに代表される独特の世界観を作り上げてきた(後述参照)。1981年10月8日に放送開始の長寿番組だが、最初は、当時月-金曜の帯番組『夜はともだち』を担当予定だった松宮一彦(当時TBSアナウンサー)が木曜日に生放送のテレビ番組のレギュラー(『ザ・ベストテン』の中継リポーター「追っかけマン」)が入ったためのピンチヒッターとしてのスタートであった。そのため、初期の番組表には松宮の名前だけがそのまま入っていた。翌1982年1月には、正式にレギュラー昇格した。開始当時のタイトルは、小堺の苗字と関根の当時の芸名(ラビット関根)からついたコンビ名「コサラビ("Kosarabi")」を冠し、『夜はともだち コサラビ絶好調!(よる - ぜっこうちょう)』となった。放送時間と番組名は度々変わっている(番組変遷の節参照)。タイトルに「コサキン」を冠するようになったのは1985年10月7日開始の『コサキンワールドなんでもねぇんだよゲベロッチョ』、終了まで使われた『コサキンDEワァオ!』の名前を冠するようになったのは1994年10月15日から。終了時の番組名の由来は、西郷輝彦の歌う「真夏のあらし」が当時の番組内で人気となり、その歌詞に出てくる絶叫「(この恋は〜、)ワァオ!」がネタに多用されていたことによる。もともとは生放送だったが、二人が多忙になったことなどから、後年は事前に収録したもの(原則として撮って出し形式)を放送していた。2002年7月から2003年3月まではスカイパーフェクTV!2(現・スカパー!e2)のC-TBSウェルカムチャンネルでも、スタジオ風景の映像を含めて放送されていた。また、番組のダイジェスト版がインターネット配信され、毎週更新されていた。1996年8月22日放送分で放送1000回を迎え、2006年4月1日放送分(※TBSラジオでの放送日)で放送1500回を迎えた。2006年10月6日放送分(※TBSラジオでの放送日)で放送開始から25周年を迎えた。2009年2月、同年3月いっぱいで終了することが発表された。3月22日に赤坂サカスにて記念の公開イベントが開催された。最終回で放送するイベントの録音を兼ねており、番組とゆかりのある「ずん」や水木一郎、冠二郎、イワイガワなどのゲストが出演した他、終了後は来場者がコサキンの2人といつも番組製作に携わっていた鶴間正行、有川周一などの面々とハイタッチをする「ふれあいイベント」で幕を閉じた。抽選による事前申し込みのリスナー100名を含め、1500人以上が詰め掛ける盛況で二人によるアンコール後も尚ファンは一向に帰らず、鶴間が「コサキン以外に人生の楽しみを見つけて下さい。」と挨拶し、ようやく幕を閉じた。最終回(通算1655回)は翌週3月28日土曜日(TBSラジオ)放送分となった。詳細は個人の項目を参照のこと。ここでは当番組特有のキャラクター付けについて補足する。鶴間政行、有川周一、舘川範雄、楠野一郎(1995年まで) 鶴間は番組開始当初からの構成作家で、番組構成の仕事のほか、コサキンのトークの相槌を打ったり、コサキンおよびリスナーがトークやネタで暴走した場合に流れを元に戻したりする「影の進行役」も担っていた。有川、舘川、楠野は番組常連リスナー(ハガキ職人)からスタッフ入りした。ヘビーリスナーと呼ばれる古くからのリスナーは、構成作家陣(特に有川、舘川、楠野)を、彼らの頭文字を取って「アタック隊」と称していた。本来芸能人がメインとなるラジオ番組では構成作家がスタジオに同席することはあってもあくまで裏方であり、放送中に喋ることすら珍しいが、コサキンのラジオ番組では構成作家たちも本業と別にほとんど番組のレギュラー『出演者』と化していた。オープニングでは小堺、関根に続いて自己紹介するほか、放送中リアクションをとったり、コサキンの2人に振られてしゃべったりしていた。有川個人やアタック隊をメインにしたコーナー、企画も存在していた。放送時間はTBSラジオでのもの。元々は生放送であったが、1990年代以降は録音放送が増えだし、2000年代には、録音が基本となった(末期は、公式サイト上で火曜がハガキ・電子メールの締切である旨を告知していた)。『コサキンDEワァオ!』の番組テーマとも言えるキーワードは「意味ねぇ、くだらねぇ」。文字通りネタそのものの常識から逸脱した意味のなさ、くだらなさをもって笑いの基本としている。例えば、コサキンを含む有名人に「意味ねぇキャラクター付け」をするものである。内容はその人物が起こした出来事を勝手な解釈で誇張したもの、もしくは当人のイメージとは正反対のキャラクターをでっちあげたものばかりで、ほとんど"言いがかり"である。しかし、意味深なネタもあった(カツラ疑惑の人物を指す「小熊ちゃん」など)。特に大物時代劇俳優(里見浩太朗、加藤剛、高橋英樹、平幹二朗、北大路欣也、伊吹吾郎、あおい輝彦、西郷輝彦など)や水野晴郎らを女性アイドルのように扱うネタや、宇津井健を題材にしたネタは、番組初期から最末期まで定番の投稿ネタとして扱われ続けた。コサキンによるフリートークや投稿に対するコメントも、「中学二年生男子の放課後の雑談」と例えられるようなくだらなさや、テレビでは見せない「裏小堺・裏関根」と言うべき毒舌、および欽ちゃんファミリーとしては稀な下ネタが混ざった内容となっていた。このような「意味ねぇ、くだらねぇ」番組内容となった背景としては、小堺と関根が『夜はともだち』の木曜日担当として番組を始めた当初、ラジオ番組に不慣れな二人が迷走し、投稿ハガキも数枚程度しか届かなかったことにある。所属事務所の専務である川岸咨鴻にも強く叱責され、二人は番組を続けることがつらくなってしまったという。関根は「新人なので番組を辞めたいとは言えない、だから番組をクビになるようなことをしよう。一生懸命やったけどクビになりました、と言おう」と小堺に提案すると、小堺も同意した。そして後述のコサキンソングやくだらないネタ・トークを積極的に取り入れたところ、評判や投稿数が上向きになり、有数の長寿番組へと育つことになった。番組の最後は、出演者・スタッフ全員で「パッホーン!」と叫ぶのが恒例となっていた。これは『欽ちゃんのどこまでやるの!?』でコサキンが「クロ子とグレ子」として演じていた時のギャグを流用したものだった。このほかにも当番組以外では通じない「意味ねぇ」用語・絶叫が多数存在していた。このうち、情報局、おハガキ列島は『欽グルス』時代から、CD大作戦、コント劇場は『無理矢理100%』『増刊号』時代から続いたコーナー。また、Who's Who?は『快傑アドレナリン』時代にも存在していた。SS大賞も10年以上続いた企画である。『欽グルス』以降は、「コサキンのフリートーク→情報局→リスナーの電話参加企画(夕方時代や末期は無し)→CD大作戦やコント劇場などの企画→おハガキ列島」という番組の流れが大きく改装されることは一切なかった。大別すると、既存曲をネタにした「コサキンソング」、番組独自の「ラビーの替え歌」、ゲストの発言を使った「TP」に分けられる。コミックソング、あまり聞かれない何だか妙な歌、意味不明な歌、おかしな歌、有名人の意外な歌、ヒット曲であっても聴き方によって珍妙に聞こえる歌などを「コサキンソング」として紹介している。「CD大作戦」では、これら「コサキンソング」が使用されることが多い。2004年にブレイクした松平健の『マツケンサンバII』や1987年にブレイクした吉永小百合の『奈良の春日野』なども、ブレイクする以前から紹介していた。『伊集院光 日曜日の秘密基地』(TBSラジオ)の「おバ歌謡」や、『赤坂泰彦のミリオンナイツ』(JFN系)の「うさんくさいポップス」、『山下達郎のサンデー・ソングブック』(JFN系)の「珍盤・奇盤特集」など、コサキンソングと同様のコンセプトを持つコーナーが多数存在する。それらの中で紹介されたものの中には「コサキンソング」として紹介されたものと重複する物も多数存在する。など多数。番組当初から、小堺に内緒で録音して曲のコーナーでいきなり流すというドッキリ企画であったり、「意味ねぇイントロ&曲当てクイズ」「替え歌&イントロ当てクイズ」として独立した企画であったりなどで、関根が歌う替え歌を放送することは多々あった。曲当てクイズの場合、歌詞の大筋は有川、舘川らの構成作家が作り、関根がアドリブを付け足したりイントロや後奏で思いつきのセリフ・絶叫を作り上げる事が多い。放送時に初めて替え歌を聴かされる小堺が笑い転げることが多かったが、関根も大半は録音したことを全く覚えておらず、自分で笑ってしまうこともしばしばあった。『快傑アドレナリン』以降、曲当てクイズは消滅し替え歌も作られなくなったが、2000年代になって替え歌のリバイバルブームが起こり、往年の替え歌が久しぶりに放送されたり新曲が作られたりした事があった。総計で200曲以上にも及ぶレパートリーが存在している。「コサキンDEワァオ!」になったあたりから、過去に出演したゲストの発言等がサンプリング音源で効果音のように番組中に挿入されることがあった。特に出演者が気に入ったTPはヘビーローテーションされ、「意味ねぇCD大作戦」でも頻繁に活用されていた。1993年10月から半年間、TBS系列全国ネット『ザッツ!』枠で、コサキンの企画をそのままテレビ番組にアレンジした『コサキンルーの怒んないで聞いて!!』が放送された。司会は小堺・関根、ルー大柴が務めた。構成作家にはコサキン担当の4人のほか、君塚良一も迎えている。TBSラジオでのコサキン番組終了後、1年の空白を経て、2010年4月からテレビ朝日が製作して同局系列の衛星放送であるBS朝日で放送されるテレビ番組『コサキンDEラ゛ジオ゛!』が開始された(2013年4月まで)。小堺と関根のみが出演(ゲストを迎える場合有り)、横に控える舘川(構成)・鶴間・有川(共にブレーン)が資料提供や笑い声で参加、ラジオスタジオ風のセットに2人が対座してフリートークやナンセンスギャグ系の企画コーナーを進める構成など、同番組はテレビながらもラジオ時代の「コサキン」番組を色濃く継承した方法で製作されていた。2014年10月から2015年9月までは、BSフジにて『コサキン道中 ぶらっぶらっぶらっ!』が放送された。旅番組の体裁を採ったバラエティ番組であるが、番組の流れとは関係なく、ラジオでのコサキン同様の即興コントのようなやり取りがしばしば繰り広げられていた。タイトルの「ぶらっぶらっぶらっ!」は、コサキンのコントに登場する意味のない擬音「ブラッブラッブラッ」に、「ぶらぶら歩く」という意味をかけていた。2016年10月からは、MONDO TVにて『コサキンのラジオごっこ』が放送されている。『コサキンDEラ゛ジオ゛!』と同様のラジオ収録風の番組スタイルで、投稿を含めた写真ネタを中心にしてトークを繰り広げる。番組内容の詳細はそれぞれの当該記事を参照のこと。※上記以外にも、小規模なイベント(主に番組本の発売時の記念イベント)が多数実施されている。番組から発行している書籍は、「コサキン本( - ぼん)」とも呼ばれる。
出典:wikipedia
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