糸谷 哲郎(いとだに てつろう、1988年10月5日 - ) は、将棋棋士。森信雄門下。棋士番号は260。広島県広島市西区出身。広島市立井口台小学校を経て2007年3月広島学院高等学校卒業。大阪大学文学部卒業。同大学院文学研究科在学中。関西所属であり、豊島将之、村田顕弘、稲葉陽とともに「関西若手四天王」と呼ばれる棋士の一人。1998年(平成10年)、小学校4年で第23回小学生将棋名人戦に広島県代表で出場。西日本大会で佐藤天彦(5年、福岡県代表)らを破り、テレビ放送される全国準決勝進出まであと1勝としたが、船江恒平(5年、兵庫県代表)に敗れる。同年9月、6級で奨励会に入会。同期入会には、髙﨑一生(前記小学生名人戦で優勝)、船江恒平(同準優勝)、戸辺誠(同3位)、広瀬章人(同北海道代表)、佐藤天彦、及川拓馬、田中悠一、甲斐智美、石内奈々絵ら。村山聖、山崎隆之、片上大輔は、広島将棋センターの先輩であり、森信雄門下の兄弟子でもある。2006年(平成18年)の第38回奨励会三段リーグで、14勝4敗の1位の成績で中村太地とともに四段に昇段した。2006年、奨励会三段として第37回新人王戦に出場し、途中でプロの四段に昇段して優勝。このような事例は森内俊之以来2人目である。授賞式の謝辞で「いまの将棋界は斜陽産業。僕たちの世代で立て直さなければ」とコメントした。この年度は、全棋士中1位となる公式戦14連勝も記録。将棋大賞の連勝賞・新人賞を同時受賞するというデビューであった。初のネット公式棋戦である大和証券杯ネット将棋・最強戦の第1回(2007年(平成19年))に出場。前年の新人王戦優勝により参加資格を得た。結果は、1回戦で三浦弘行に敗退。2008年(平成20年)5月1日、竜王ランキング戦5組準決勝で勝利。これにより、プロ入りから2連続昇級を決めるとともに、五段へ昇段する。第59回(2009年度)NHK杯戦で、3人の永世称号資格者(谷川浩司=十七世名人資格者、森内俊之=十八世名人資格者、渡辺明=永世竜王資格者)を破り、永世六冠の資格を持つ羽生善治名人と決勝で戦うが、敗れて準優勝となった。なお、準決勝の対・渡辺戦では、糸谷得意の早指しに渡辺も早指しで対抗して対局が早々と終了したため、放送時間の後ろに久々に臨時番組が挿入された(「NHK杯将棋名局選」 = 丸田祐三九段による昔のNHK杯戦の解説)。次の第60回(2010年度)NHK杯戦では前回準優勝により第2シードとなり、2回戦からの登場。またも決勝まで勝ち上がったが、再び羽生に敗れて準優勝。なお、準決勝では丸山忠久を39手で破ったが、これはNHK杯戦本戦の最短手数記録である。第36期(2010年度)棋王戦本戦で、羽生、丸山らに勝ちベスト4進出。棋王戦の準決勝以降は2敗失格システムであるが、窪田義行、渡辺に敗れ、タイトル挑戦権獲得を逸する。他棋戦での活躍に対して、順位戦では初参加(第65期・2006年度)から4期は昇級争いに絡めずにいたが、5年目となる第69期(2010年度)で佐藤天彦(10戦全勝)に次ぐ9勝1敗・2位の成績でC級1組へ昇級。その後も順位戦においてコンスタントな成績を収め、C級1組在位3年目の第72期(2013年度)で初戦から9連勝を遂げ、最終局を待たずしてB級2組への昇級を決めた。2011年(平成23年)9月、第19期銀河戦では、準決勝で羽生に勝つも、決勝で渡辺明に敗れ準優勝。2012年(平成24年)1月12日、第60期王座戦一次予選(対平藤眞吾戦)で勝利し、五段昇段後公式戦120勝の勝星昇段で六段に昇段。2014年(平成26年)9月8日、第27期竜王戦挑戦者決定三番勝負(対羽生善治戦)第3局で勝利し、森内俊之竜王への挑戦権を得た。これをもって、昇段規定により七段に昇段。2014年(平成26年)12月4日、第27期竜王戦七番勝負第5局で森内俊之に勝利、4勝1敗で制して竜王の座に就いた。初のタイトル獲得。広島出身の棋士がタイトルを持つのは升田幸三以来、56年ぶり。昇段規定により八段に昇段。2015年(平成27年)12月3日、第28期竜王戦七番勝負第5局で渡辺明に1勝4敗で敗れ、竜王の座から失冠した。その一方、同時期に行われた第65期王将戦では、2次予選を勝ち抜き定員僅か7名の挑戦者決定リーグ入り。4勝2敗と勝ち越し、3位の成績で次期リーグへの残留を決めた。また、第74期順位戦でも好調を維持し、8勝2敗・26人中1位の成績でB級1組への昇級を決めた。2016年(平成28年)7月25日、第64期王座戦決勝で佐藤天彦 に勝ち挑戦者となる。羽生善治王座(三冠)とのタイトル戦五番勝負は、第3局が10月4日に山形県上山市の「葉山館」にて行なわれ、0勝3敗のストレートで糸谷のタイトル奪取は成らなかった。登場回数 2回 獲得合計 1期登場回数 1回 優勝合計 1回竜王戦と順位戦のクラスは、"将棋棋士の在籍クラス" を参照。
出典:wikipedia
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