与那国町(よなぐにちょう)は、沖縄県八重山郡の町。与那国島の全部からなる。日本最西端の市町村であり、カジキ釣りやダイビングのスポットとなっている。石垣島と台湾島との中間点にある。日本最西端の地であり、台湾の花蓮市との距離は111キロメートルで石垣島(118キロメートル)よりも近い。島の西端の西崎(いりざき)には「日本最西端の地」の碑がある。全町で1字。集落は中央北部の祖納・西端の久部良・南部の比川の3つがある。現在、確認されるもっとも古い遺跡は縄文時代にあたる時期のトゥグル浜遺跡である。南方系の石器が見つかることから、ポリネシア文明圏や東南アジアの影響を受けた文化が存在したと考えられる。その後、与那国の歴史は判然としないが、グスク時代には台地上に集落が形成されていた。島仲村跡遺跡がその一つで、サンアイ・イソバの生まれた村である。琉球王国時代より台湾との交易拠点であったが、特に台湾が日本統治時代に入ると、中継拠点として栄えた。第二次世界大戦後に琉球列島米国民政府の支配下となった直後は、台湾との間に国境が発生し、台湾からの帰還者対策事業の増大などがあり、1947年には人口は1万2,000人に増加し、その後村から町へ昇格した。しかしながら公式定期航路が閉じられたこと、その後の非公式交易(密貿易)の取り締りが強化されたことにより、その後人口が激減した。2016年に自衛隊の駐屯が開始され、人口の15%に当たる自衛隊員とその家族250人が住民に加わり、複式学級が解消される小学校も出るなど、島の暮らしに大きな変化が生じている。平成の大合併に際しては、当初石垣市など周辺市町村との合併も検討したが、最終的には自主独立を選択した(八重山市参照)。恒常的な人口減への取り組みとして、台湾との直接交易推進による活性化を模索している。町内にある小中学校は、全て公立学校(町立)である。高校進学率は100%である。島内に高校はないため、中学校を卒業した生徒は全員が沖縄本島や石垣島の高校、他地域の寮制高校へ進学する。琉球語(琉球方言)の一種である与那国語(与那国方言)が話されている。島の西側1/3は長いあいだ日本の防空識別圏・飛行情報区に組み込まれず、台湾の防空識別圏・飛行情報区であった。詳細は与那国空港#防空識別圏問題参照。町が最西端観光に運行を委託して路線バスを運行している。祖納を起終点に比川、久部良、与那国空港を経由する。経由地は便により異なり、始発便と最終便は上記に加え与那国小学校前、久部良小学校前、与那国駐屯地も経由する。運賃は無料で、生活路線として運行されているが、観光客も含め誰でも利用できる。町内の郵便番号は「907-18xx」である。テレビは与那国と内道の2か所に中継局があり、ラジオ中継局は与那国テレビ中継局に併設して設置されている。また民放AMラジオ2波とNHKラジオ3波はすべてFM波で放送している。その他台湾のテレビ(台湾電視・中国電視・中華電視)、ラジオ放送も受信できる。沖縄県警察八重山警察署(石垣市)の駐在所が二つ置かれている。警察官は合計2名である。第十一管区海上保安本部石垣保安部与那国駐在所が置かれている。陸上自衛隊与那国駐屯地先島諸島は防衛上の空白域となっており、防衛省では100人規模の陸上自衛隊の沿岸監視部隊と航空自衛隊の移動警戒レーダー部隊を与那国島に設置する方針を固めている。このほかに動担任部隊が宮古島、石垣島などに配置される予定である。防衛上の必要性の他に経済振興にもなるとして以前から自衛隊誘致を行ってきた町長の外間が賛成する一方で、反対派の住民は「与那国改革会議」を結成して反対運動を展開している。2013年3月17日、防衛省が与那国町に対し南牧場の土地20ヘクタールを年間500万円で借地を交渉していることが判明。これに対し町側は年間1,200万円と迷惑料など10億円を要求し、交渉は難航した。防衛省側は提示した借地料で島民の義務教育関連と出産費用の補助ができると見積もっているが、町側は自衛隊誘致による経済効果を挙げており、町民の理解を得るために上積みした模様。防衛省は現況調査、敷地造成、移転補償費などが含まれた用地取得費10億円を計上した。取得予定用地は南牧場20ヘクタールを含む約26ヘクタールで、住民説明会では「2012年度で用地取得し工事を開始、2015年度までに部隊配置を完了する」としていた。2014年3月31日、国と与那国町との間で町有地の賃貸借契約が正式に結ばれた。2014年4月19日には、沿岸監視部隊配備のための駐屯地着工式典が行われ、完成は2015年度末を目指している。運用開始後は沿岸監視部隊と後方支援部隊を併せ150名程度が配備される予定。2016年1月26日、「自衛隊法施行令及び防衛省の職員の給与等に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されされ、2016年3月28日に開庁した。
出典:wikipedia
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