『サイバーボッツ』 (CYBERBOTS -FULLMETAL MADNESS-) は、カプコンが1995年4月に発売したアーケード用2D対戦格闘ゲーム。システム基板はCPシステム2。1997年にセガサターン版およびプレイステーション版が発売されている。2011年にはゲームアーカイブスでも配信された。巨大ロボット同士の戦いを題材にした対戦格闘ゲームである。プレイヤーは作中で「ヴァリアント・アーマー(V.A.)」と総称されている戦闘用ロボットを操作し、ロボットに装備された武装やパンチやキックといった攻撃手段を用いて1対1での戦いを勝ち抜いていく。元々は1994年に同じくカプコンから発売されたベルトスクロール型格闘アクションゲーム『パワードギア』のシステムを流用したゲームで、『パワードギア』と直接的なストーリー上のつながりは無いものの、同一世界上の前の時代の話であると設定されており、メカニックなどにおいて共通する物が多く存在する。ロボットとは別にパイロットのキャラクターも設定されており、1人プレイ時はロボットに搭乗させたパイロットによってストーリーが変化する。パイロットのキャラクターデザインは西村キヌによる。セガサターン版では、55555本限定でDXシークレットファイルやオリジナルパノラマシート付属の『サイバーボッツ 超限定版』が発売された。21世紀末。人類は宇宙進出を果たし、地球上の人類の半数がスペースコロニーに移住しており、それぞれの文化圏を形成しつつあった。やがて成立した「スペースコロニー連合国」はその国力を増し続け、軍事力をもって地球諸国を牽制。更に威圧的な経済操作を加えるようになり、連合国と地球の間には抜き差しならない緊張状態が築かれていた。そんな中連合軍は更に地球を制圧するべく新技術を用いた巨大な「最終兵器」の開発に着手。本作のストーリーの背後には、このような連合国(軍)とそれに対抗する地球上のレジスタンス運動組織の抗争がある。西暦2098年某月、連合国勢力圏で演習中の機動兵器小隊が事故に遭遇し、壊滅状態に陥る。それは小規模なものであったこともあり、上層部内での機密事項として処理される。この事故により父を亡くした「ジン=サオトメ」を中心に、主人公たちの運命が交錯する。西暦2099年現在、地球周辺には20基のコロニーが存在しており、それぞれに6 - 9基のサブサテライトを持つ。最初に建造されたのはサテライト1 - 3の3基で、のちの「コロニー建造30年計画」により4 - 20の17基が造られた。サテライト7は、2074年に発生したコロニー企業間の武力紛争により壊滅的なダメージを受け、現在は廃墟と化したまま放置されている。操作は1レバー+4ボタンだが、アタック1(弱攻撃に相当。以下A1)、アタック2(強攻撃に相当。A2)、ブースト (B) 、ウェポン (W) という独特の配置になっている。本作は地上ダッシュをボタンひとつで出せるようになっており、非常にスピーディな戦いが可能になっている。ダッシュ中の攻撃は専用のものとなる。また、空中でBボタンを押すことで、様々な空中機動が可能となっている。この使用回数は体力ゲージ脇のブーストゲージで示される。空中機動の動作はキャラクターごとに異なり、大まかに分けて空中ダッシュを行えるタイプ、多段ジャンプを行えるタイプ、空中浮遊を行えるタイプがある。このほか、攻撃を受けたキャラクターがダウンして地面に触れた瞬間にBボタンを押すことで、受け身を取って後ろに下がることができる。ダウン攻撃を確実に回避できるが、徐々に画面端に追い詰められることになる。Wボタンを単体で押すことによって出すことができる、通常技としての飛び道具。レバー入力によって射撃方向を選べる。隙がほとんどないが、一度使用すると画面上部のウェポンゲージが回復するまで再使用できない。敵機に攻撃を当てることで画面下のパワーゲージが溜まる。ゲージが完全に溜まると一定時間攻撃力がアップする他、ゲージを消耗して専用の必殺技「ギガクラッシュ」や「サイバーEX」を使用することができる。本作ならではの特徴として、パワーゲージはA1とA2を同時に押し続けることでも溜めることができる。通常の対戦型格闘ゲームでは登場キャラクターとそのキャラクターの使う格闘技は不可分であるが、本作はV.A.(Variant Armor、いわゆるロボット兵器)にパイロットが乗り込むという設定のため、パイロット(ストーリーモードのシナリオ)とV.A.(操作するキャラクター)を自由に組み合わせることが可能。ただしパイロットの選択はゲーム上のキャラクター性能に影響しない。以下の配役は、特に注釈の無いものは家庭用ゲーム機版における、ストーリーデモ中のそのキャラクターの担当。ドラマCD版の配役については#担当声優の項を参照。アーケード版(以下AC版)のナレーションは細井治が担当している。アーケード版ではCPU専用だが、家庭用では普通に使用が可能。また、アーケード版にはなかったストーリーデモも用意されている。それぞれのパイロットに専用機が用意され、最初は専用機しか搭乗できないが、条件をクリアすると他のV.A.にも搭乗することが可能。デフォルトで使用可能なV.A.は4つの系列のいずれかに属している。各系列に「基本型」と2つの「派生型」の3種類があり、全12機体から選択することができる。アーケード版では隠しコマンドを入力することで使用が可能。家庭用では最初はそれぞれのパイロットしか搭乗できないが、条件をクリアすると通常パイロットも搭乗が可能。家庭用移植版ストーリーデモ時のキャストと、ムービック社より発売された設定資料集に付いてきたドラマCDや、他のゲームに参戦しているジンとデビロットはキャストが異なっている。家庭用移植版ストーリーデモ時の担当声優は、キャラクター紹介覧参照。他の参戦作品は関連商品項を参照。
出典:wikipedia
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