『君を忘れない』(きみをわすれない)は、1995年の日本ヘラルド映画社製作の映画である。『THE WINDS OF GOD』、『きけ、わだつみの声 Last_Friends』、『ひめゆりの塔』などと並び、終戦50周年を控えて製作された映画のうちの一本である。第二次世界大戦末期の特攻隊基地を舞台に、隊員に選ばれた7人の若者の友情を描いている。キャッチコピーは「ヒコーキに乗れて、女の子にモテる。そんな青春のはずでした」。SMAPの木村拓哉や反町隆史など、当時はまだ駆け出しだった俳優を多く起用した。『君は僕を好きになる』などを手がけた渡邉孝好監督が、戦時下の若者たちの姿を描いた戦争青春映画。長髪とマフラーを巻くことが許された海軍パイロットが当時若者たちの憧れの最先端であったことを強調すべく、ポニーテールの兵士、肥満の兵士がいるなど、従来にない設定を取り入れている。当時の大日本帝国海軍では士官から長髪が許されていたことと、過酷な長距離飛行を強いられるパイロットには最高級の滋養食が支給されていたことは事実である。1942年の蓑屋航空基地(現宮崎空港)で物語は始まる。特攻作戦に反発する海軍エリート太尉の望月晋平は自らが隊長となる302特別飛行隊(302空)を組織、戦闘機パイロットを集めた。しかし予想に反し、集まってきたのはなど変わり者ばかり、かつ操縦技術に関しては三浦と上田以外はパイロットと呼べるレベルに達していなかった。しかし連日の激しい操縦技術訓練を通じて、バラバラだった一同の心に連帯感が生まれる。3日間の休暇を与えられたパイロットたちはそれぞれの家族に会うが、早川は遊郭の娘、緑と恋仲になっており、他隊のパイロット仲間たちが次々に特攻を命じられて去っていく不安と苛立ちから夜中に基地から脱走し緑と逢引するに至り、その後脱走兵として捕まってしまう。連行されてきた早川を、隊長である望月は「自分の用事で町に使いに出していた」と庇って事なきを得た。その後、望月も含む7人に上層部から特攻作戦が命令され、作戦決行前夜、望月は隊員たちの部屋を訪れて自らが考え、思って来たことを吐露する。隊員たちもそれに応えさまざまな思いを口にし、連帯感を更に深めた。出発当日、望月は上官であり父でもある海軍中将に命令された「戦果確認のために1機だけ引き返し生還するように」との命令に対し、父から子である自分に対し自分だけが生き残るように配慮された方策と理解しながら、ピアノで美しい音色を奏でる佐伯を見て佐伯を残すことに決め、父の意図に反し佐伯に引き返すことを命令した。しかしその言葉に驚愕し納得せず暴れる佐伯の手に銃弾を打ち込み、操縦桿を握れないようにした上で「生き残って、この戦争のことを息子に話して聞かせてやってくれ」と頼みこんだ。佐伯を除く6人は皆一様に笑顔で戦闘機に乗り込み、飛び立っていった。小説版では志津子は「真琴」という名前になる。そして志津子は不明だが真琴は広島市への原子爆弾投下で死亡したと取られる表現がされている。また出撃日も原作と映画では1か月近い違いがある(前者は8月10日、後者は7月10日)。小説版は物語の主軸として特攻隊員たちの「非日常の中の日常」を描きながらも晋平と淳一郎と真琴の三角関係という伏線の回収を行っているが、映画版は時間の関係上「男たちの物語」に主軸を置いたため、このあたりが曖昧にされてしまっている。
出典:wikipedia
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