メアリー・スー(Mary Sue)とは、二次創作における用語の1つ。二次創作に登場する、理想化されたオリジナルキャラクターを総称した言葉である。メアリー・スーは、1973年に出版されたファンジン『Menagerie』2号に掲載されたポーラ・スミス(Paula Smith)による『スタートレック』の二次創作小説「A Trekkie's Tale」に登場するオリジナルヒロイン、メアリー・スー大尉(作中の描写によれば「…艦隊で最年少の大尉であり…年はまだ15歳と半年」)の名前から取られた。この小説自体、当時のファンたちが書いていた二次創作小説に登場しがちな、非現実的で思春期の少年少女の願望を具現化したようなオリジナルキャラクター(艦隊でも最年少かつ最優秀で、原作に登場するクルーらから尊敬や愛をよせられ、しかも驚くような能力を持ち、死ぬときは劇的に死んで全員が悲しみに包まれる)を揶揄した小説だった。メアリー・スーはその後、二次創作作品に限らず原作に登場する同種のキャラクターに対しても呼ばれる(例えば後述するウェスリー・クラッシャー)ようになるなど適用範囲が拡大した。メアリー・スーが男性キャラクターである場合は「Marty Stu」、「Gary Stu」、「Gary Sue」などという。Marty Stuは、メアリー・スーの男性版であり、典型的な"理想の男性"として描かれている 。フェミニスト向け雑誌は、『新スタートレック』のキャラクターであるウェスリー・クラッシャーをMarty Stuと見なした 。このキャラクターのウェスリーという名前が原作者であるジーン・ロッデンベリーのミドルネームから取られていることなどから、ファンや研究者の間ではロッデンベリーが作中に自分自身を登場させる意図があったのではないかと推測されている(ただし、ウェスリーの役回り自体は「機転の利く使い走りの小僧」程度で劇中の出番も少なく、第四シーズンで完全に降板している)。Marty StuはGary Stu, Larry Stu, Mary Joe, Marty Samといった名前で呼ばれることもある。また、ある種の性格付けが行われたメアリー・スーの亜種として"Einstein Sue" (ずば抜けて頭がいいキャラクター), "Jerk Sue" (短気ですぐ手を出すキャラクター),"Sympathetic Sue" (読者の同情を引こうとするキャラクター)などがある。『バフィー 〜恋する十字架〜』の第4シーズンはメアリー・スーに対する風刺であると、研究書"の著者の一人であるJustine Larbalestierは述べている 。この回は登場人物の一人である冴えない青年ジョナサン・レビンソンがある日突世界中の人から愛されるほど魅力的になるが、自分自身がそうなるよう魔法をかけたことがバフィーたちによって暴かれるという内容になっている。
出典:wikipedia
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