ときわ台駅 (ときわだいえき)は、東京都板橋区常盤台一丁目にある東武鉄道東上本線の駅である。駅番号はTJ 06。旧・上板橋村の鎮守、天祖神社に伝わる祝詞から「武蔵常盤駅」と名付けられ、その後、常盤台住宅地が造成されたことで現駅名となった。島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホームと北口との間は地下道で、南口とは跨線橋で連絡している。北口駅舎は開業時のもので、瀟洒な洋風建築である。ユニバーサルデザインの一環として、駅ホーム中央に多機能トイレと、南口コンコースに連絡するエレベーターが設置されている。2015年度の1日平均乗降人員は47,966人である。近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下表の通り。北口側には、1935年(昭和10年)に東武鉄道が沿線の開発事業の一環として宅地の分譲開発を初めて行った「常盤台住宅地」が広がっている。沿線開発の先輩格である田園調布を模して設計された中にも、田園調布とは異なる道路網やクルドサックやロードベイといった独特な町並みを持っており、当時の理想的な住宅地の開発を目指した。周辺道路との接続が悪く、加えて分譲直後に日中戦争・太平洋戦争といった混乱の時期を迎えたが、それでもなお昭和初期の面影を残す美しい住宅地といえる。当初、常盤台住宅地の計画敷地は、東上線と伊勢崎線との接続(西板線計画)に伴う操車場用地確保のために、東武鉄道が1927年(昭和2年)頃に買収していた場所であった。しかし採算面の問題から接続案は見送られ、その代替案として住宅地建設が浮かび上がった経緯がある。2000年代に入ると、マンション建設が活発になる一方で、開発業者と既存住人との間で対立するいわゆる「マンション紛争」が起こっている。当駅北口からは以下の路線が発着する。国際興業バス(廃止路線)※なお、環七通り上の「南常盤台」川越街道国道254号「ときわ台駅入口」停留所も南口から近く、以下の路線が発着する。都営バス(南常盤台)国際興業バス・関東バス(南常盤台)国際興業バス(ときわ台駅入口)2007年2月6日19時半ごろ、当駅ホームのすぐ脇にある踏切に自殺志願者の女性(当時39歳)が侵入しているとの通報を受け、警視庁板橋警察署常盤台交番の警視庁巡査部長・宮本邦彦(殉職後二階級特進で警視庁警部 当時53歳)が女性を交番に保護した。しかし女性は隙を見て交番を逃げ出し、「死んでもいい、死んでやる」などと叫びながら再び踏切に侵入。宮本がこれを救助しようとして女性をホーム下の退避スペースに押し込んだものの、宮本自身は間に合わず、当駅を通過する下り急行小川町行き(10030系11643F+11439Fの10両編成)にはねられて重体となり、同年2月12日に意識が戻らないまま板橋区内の病院で殉職した。なお、宮本の命顧みない勇敢な行動により、この女性は腰を骨折する重傷を負ったものの、一命を取り留めた。この一件を知った当時の内閣総理大臣・安倍晋三(第1次内閣在任時)から、事故殉職した宮本を緊急叙勲対象にするように異例の指示が警察庁へ出され、同年3月1日に正七位・旭日双光章授与。そして同年6月16日に殉職警部を讃える記念碑「誠の碑」の除幕式が、常盤台交番に隣接する当駅北口前で行われた。この事故にまつわるエピソードは事故から1年後の2008年2月に『伏してぞ止まん ぼく、宮本警部です(著・山口秀範)』のタイトルで絵本となり、宮本の母校である札幌市立幌北小学校でも授業に取り上げられた。さらに同年2月15日にフジテレビ系列で放送された『千の風になって ドラマスペシャル 死ぬんじゃない! 〜実録ドラマ・宮本警部が遺したもの〜』でドラマ化され、三宅裕司が宮本役を演じた。殉職から2年後の2009年2月には、絵本による反響が大きかったことから、絵本の作者である山口秀範によって『殉職・宮本警部が伝えたかったこと』(伝記)が出版された。
出典:wikipedia
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