A-bike(エーバイク)とは、英国の発明家クライブ・シンクレアが設計した折り畳み自転車。ガラス繊維強化ポリアミドにより約5.7キログラムという軽量化を実現している。頑丈で日本国内外の安全基準をクリアしている。人間工学に基づいた設計で、通常の自転車とほぼ同様のライディング性能を有する。簡単に折り畳みが可能で、飛行機の手荷物で持ち込めるコンパクトさが特徴である。140ミリメートルクランクを備え、クランクスプロケット-中間スプロケット-後輪と動力伝達し、それぞれのスプロケット間を各1本のチェーンで後輪を駆動する。中間スプロケット-後輪間はハーフピッチのRS25規格のチェーンである。フリー機構を備えクランクを駆動しなくても惰性で進行する。ペダルは折りたたみ式の樹脂製ペダルである。タイヤは前後輪とも6インチ径で、チューブ式でありバルブは米式。比較的高圧が要求され、6気圧程度の充填がないと走行抵抗が大きく操舵安定性が悪い。このため、空気圧の調整が一般自転車用のポンプでは難しく、空気圧計を備えた専用のポンプを用いるか、空気バネを備える自転車用サスペンション調整に用いられるサスペンションポンプが流用される。高圧であることから空気の抜けも一般の自転車に比べて早い。しかし、A-bikeに限らず、どのような自転車でも重要である空気圧の点検および不足の充填を乗車前に行なうことが快適な走行には重要である。2010年8月に発表されたA-bike Cityと名づけられた新型は8インチ径のタイヤを備える。展開すると名前の由来になったアルファベットの"A"の文字の形になる。折り畳み時には前後の縦のパイプが約半分の長さになり、水平のフレームは中央で折り畳まれて前後の縦のパイプが平行になる。サドルは後退し折り畳まれた縦のパイプに沿う。ハンドルは前後反転し、ハンドルグリップ部が左右それぞれ内側に向かって折り畳まれる。サドルはシートポストに直結で位置は上下には調整できるが、一般の自転車では可能な前後方向あるいは角度の調整はできない。スプロケット、チェーンなどの駆動系はカバー内部にあり、外からは見えない構造で駆動部への衣服の噛み込みやチェーンによる汚れは無い。ブレーキは前後輪ともバンドブレーキである。折り畳みのための関節やジョイント部分が多く、設計強度の限界を超えないように乗員の体重制限が85Kgに設定されている。時速10キロメートル程度であれば容易に出すことができ、「人が走る速度〜歩くよりやや速い速度」が常用速度となる。タイヤが6インチという極めて小さい径であることから振動吸収性は悪く、段差の乗越などの走破性は悪い。ホイルベースも短いことから安定性は良いとは言えない。これらは折り畳み・小型・軽量というA-bikeの特性から来るものである。操縦感覚はこれらの特性から一般の自転車とやや異なるものであり、自在かつ安全に走行するにはある程度の練習が必要である。簡単な折り畳みおよび展開・軽量という特徴から、公共交通機関を利用した移動と組み合わせることが想定されている。A-bikeも自転車であることから公共交通機関への持込は輪行と同じであり、列車などに持ち込む際には袋に収納しなければならない。折り畳んで袋に収納すれば、自転車あるいは乗用具であるとはわからない大きさになる。公共交通機関の利用で、A-bikeに比べて大きい一般的な自転車を持ち込むにあたって交渉または許可が必要な場合でも、A-bikeなら問題なく持ち込め、自転車の持込が事実上不可能な路線バス等での輪行が可能となる。構造を真似たコピー品が多く出回っているが部品精度および耐久性が純正品と異なり、それらは劣るとして日本の正規代理店は注意を呼びかけている。A-bikeに類似した自転車の中には、国民生活センターから注意喚起が行われているものも存在する。
出典:wikipedia
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