井上 正仁（いのうえ まさひと、1949年2月20日 - ）は、日本の法学者。早稲田大学法学学術院教授。元日本刑法学会理事長。専門は刑事訴訟法。和歌山県和歌山市出身。東京大学法学部卒業後、同大学助手・助教授を経て現在教授。一時期、バークレーにて教鞭をとる。指導教官は団藤重光（井上は団藤の最後の弟子である）。法制審議会・刑事法部会委員として、1999年の通信傍受法（盗聴法）成立に寄与した。近年の司法制度改革においては、司法制度改革審議会・法制審議会等の委員として法科大学院の創設や裁判員制度・公判前整理手続の導入などに大きな役割を果たしている。2010年、前田恒彦元検事らによる大阪地検特捜部主任検事証拠改ざん事件を受けて設置された検察の在り方検討会議委員に就任。2011年からは法制審議会・新時代の刑事司法制度特別部会委員として、通信傍受法の適用拡大や、司法取引導入、取調可視化の限定導入などの議論をリードした。新時代の刑事司法制度特別部会でまとめられた案を元に、第3次安倍内閣によって「刑事訴訟法等の一部を改正する法律案」として11法案一括で国会提出され、2016年5月24日、衆議院で可決・成立した。等を歴任。

出典:wikipedia