吉野口駅(よしのぐちえき)は、奈良県御所市大字古瀬にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・近畿日本鉄道(近鉄)の駅である。駅番号は近鉄がF48。JR西日本の和歌山線と、近鉄の吉野線が乗り入れ、接続駅となっている。両社の共同使用駅で、JR西日本の王寺鉄道部が管理しているが、近鉄の社員も常駐している。単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを持つ地上駅で、開業時からの古い木造駅舎が現在も残っている。うちJRは2面3線、近鉄は2面2線の使用となっているが、島式ホームのうち1面はJRと近鉄の共有となっている。そのため、JRと近鉄は改札内での乗換えが可能であり、更に特定の場合同一ホーム上での乗換えが可能という特異な構造となっている(後述)。駅舎は東側にあり、島式ホームとは地下道で結ばれている。列車の本数は近鉄が多く、現在停車する最長編成はJRが6両、近鉄は4両である。駅名標は近鉄線のホームも含めてJR西日本の仕様に統一されているが、近鉄線ホームのものはJRロゴがない代わりに近鉄仕様の駅番号が表記されている。2番・3番のりばの待合室内に地元駅弁業者の柳屋が経営するKIOSKがあり、駅弁の柿の葉寿司を販売している。トイレは1番のりばにあり、男女共用の汲み取り式である。JR西日本の直営駅であるが、マルス端末の設置はなく、窓口でのJR乗車券の発券はPOS端末を用いて行っている。そのためみどりの窓口は設置されていない。また、近鉄の特急券は窓口で販売されていないが、大阪阿部野橋行のみホーム上の自動券売機で購入することができる。ただし、インターネットで予約した特急券の受け取り以外は直近の列車のみ発売となるため注意が必要である。改札外にはJR・近鉄それぞれの自動券売機があるが、Jスルーカード・スルッとKANSAIカードともに使用できない。近鉄吉野線の自動券売機でスルッとKANSAIカードが使用できないのは当駅だけである。2007年4月1日より近鉄にPiTaPaが導入されたことで、当駅にも近鉄側改札口にICカード用の簡易改札機が設置されたので、近鉄を利用する場合に限りPiTaPa・ICOCAを利用することができるが、JR西日本は和歌山線大和新庄駅 - 田井ノ瀬駅間がICOCAの利用エリア外のため、当駅からPiTaPa・ICOCAを利用して和歌山線に乗車することはできない。1番のりばのみが単式で、残りのホームは島式である。JR線の高田・王寺方面行き列車については通常4番のりばに発着し、16時台の1本と臨時列車が5番のりばに停車する。なお、1番のりばから大阪阿部野橋方面への折り返しも可能であり、5番のりばは高田方面と五条方面の両方向の入線・発車に対応している。2番のりばの大阪阿部野橋方面と3番のりばの五条方面は、相互に同一ホーム上での乗換えが可能である。直通運転を行なっていないJRと大手私鉄が同一ホーム上で乗り換えられるのは、全国的に珍しい。近鉄吉野線においては両隣の駅がどちらも棒線駅のため、行き違い待ちで数分停車する事が多い。また近鉄・JR間で連絡している列車が遅れた場合にも到着するまで待つことがある。ただしJR高田・王寺方面行きと近鉄吉野方面行きは連絡しないことがあり、吉野方面行きが入線しないうちにJR高田・王寺方面行きが発車する場合もある。近鉄吉野線は吉野鉄道によって開設された路線で、当駅で吉野杉の貨物受渡し(貨車直通)を行うために国鉄のレール幅に合わせて建設された。また、近鉄吉野線の壺阪山駅 - 下市口駅間のルートが距離の短い直線ルートではなく、西側の御所市にある当駅を一旦経由するルートになっているのは、そのような事情もあったからである。和歌山線で貨物輸送が行われていた時には片町線徳庵駅にある近畿車輛で製造された近鉄車両(主に南大阪線用の狭軌車両)を当駅まで甲種輸送を行い、この駅で近鉄へ引き渡された事がある。みどりの窓口はないが駅弁は販売しているという、現在のJRとしては珍しい駅になっている。また、2016年現在では奈良県内のJR線において唯一の駅弁販売駅となっている。主な駅弁は下記の通り。駅前は一軒の商店があるのみとなっている。御所市ひまわりバス・大淀町よどりタクシー(乗合型デマンド交通)が発着しているが、後者は登録済みの大淀町住民が対象となっている。
出典:wikipedia
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