『光と水のダフネ』(ひかりとみずのダフネ)はテレビアニメ、漫画、インターネットラジオからなるメディアミックス作品である。何らかの理由で陸地のほとんどが水没してしまった未来の地球を舞台とし、そこで活躍する女性たちを描くSF冒険活劇である。テレビアニメ版と漫画版があり、それぞれ異なる時代を描いている。この他、主にテレビアニメ版の視聴者を対象としたファンサービスとして、インターネットラジオ番組『中原麻衣・岩田光央のラジオネレイス』が2004年2月11日〜9月4日の計30回にわたって配信された。ジャンルとしては未来の海上都市で活躍する女性たちを描くSFアニメに入るが、物語序盤はB級テイストなギャグが基本のスラップスティック・コメディ描写が大半を占める。なお、作中で旭橋、秋月橋、花咲大橋など、北海道旭川市に実在する橋梁名を呼称しているが、その関連性は不明である。海上都市で中心的な役割を担う海洋庁の入庁試験に失敗した天涯孤独の主人公・水樹マイアは、合格後の入寮を見通してそれまで住んでいた家も引き払っていたため、途方に暮れて街を彷徨っていた。そんな折、マイアは逃走中の犯罪者に人質とされてしまい、それを追っていた何でも屋・ネレイス社の本城レナに犯人ごとショックガンで撃たれてしまう。ネレイス社の事務所で正気に返ったマイアは、今度は犯人の仲間をおびき寄せるための餌としてレナに使われてしまい、このことから結局そのままネレイス社カムチャッカ支店の住み込み社員として働くことになる。この支店にはレナの他にも変わり者の女性社員が多く、マイアは彼女たちに振り回される生活を送ることとなった。しかし、物語が進むうちにマイアの正体が100年前に壊滅した海底都市エルピダの唯一の生き残りにして生き証人であることが、明らかになっていく。コールドスリープによって生き延びるが、その副作用のためにそれまでの記憶を失っていたマイアはコールドスリープから目覚めた後、祖父(実は兄)の水樹翔と海洋庁のケビン・ウェイとクレア光永によって、「両親と一緒に自動車事故に巻き込まれて両親は亡くなり、自分は事故から1年間昏睡状態だった」と偽の情報を教え込まされていた。エルピダ壊滅の真相は、生化学プラントの事故によりウィルスが漏れたことで発生したバイオハザードであった。まもなく海洋都市連合によりエルピダは見捨てられ、壊滅の真相は「浮上失敗事故」として隠蔽処理された。それを外部に漏洩されないよう、海洋庁情報局はマイアを監視することにした。また、マイアが海洋庁の入庁試験で不合格になった真相は、彼女に自らの出生とエルピダ壊滅の真相を知られないよう、海洋庁情報局が先手を打って試験結果を改ざんしたためだった。マイアはシベリアシティ旧区画の出来事と月桂樹(ダフネ)を見て記憶が一部戻り始めたこともあり、海洋庁の諜報部から秘密保持のために命を狙われることとなる。しかし、ネレイスカムチャッカ支店の仲間をはじめさまざまな人々の協力や、エルピダの月桂樹の下に翔と一緒に埋めたタイムカプセルによって、マイアの失った記憶とエルピダ壊滅の真相は世間へ公表された。こうして、物語は海洋庁の入庁試験を受けずにネレイスでの生活を選んだマイアの姿で締め括られる。なお、公式サイトでの第20話サブタイトルは「ネレイスから遠く離れて」となっているが、漫画版は士貴智志が原作・作画を担当。テレビアニメ版の100年前の時代が舞台であり(漫画版最終話の最後がテレビアニメ版第22話の回想シーンの直前に当たる)、主人公はテレビアニメ版に登場するミリィの曾祖母、アイ・マユズミである。単行本は少年画報社から2004年7月に第1巻のみ出版(巻末に「第2巻へつづく」と表記されていたが、実際には第2巻は発売されなかった)。2008年4月には講談社から『アイ』のタイトルで上・下巻が同時発売された。『中原麻衣・岩田光央のラジオネレイス』(通称、ラジオネレイス)は、その名のとおりアニメ版の主人公・水樹マイア役の中原麻衣と同じく花岡勉役の岩田光央がパーソナリティーを務めるインターネットラジオである。詳細はリンク先を参照。
出典:wikipedia
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