『くじびきアンバランス』(KUJIBIKI UNBALANCE)は、漫画『げんしけん』の作中で劇中劇として登場する架空の漫画・アニメ。およびそれを元にして実際に製作された漫画・アニメ。略称は「くじアン」。2度アニメ化されているが、ここでは先に劇中劇及びOVAとしてアニメ化されたものを第1期、単独の新作「くじびき♥アンバランス」を第2期と表記する。『くじびきアンバランス』は元々は漫画やアニメが好きな大学生のサークル活動を描いた漫画『げんしけん』(木尾士目作)において「少年誌にひとつはあるラブコメ」として登場する架空の漫画で『くじアン』の漫画を読んだり、アニメを見て熱く語り合ったり、コスプレをする様子などが描かれていた。当初はあくまで小道具に過ぎなかったものの、げんしけん単行本のカバー裏に細かい設定画や人物相関図、架空の雑誌記事などが描かれ、次第に存在感を増していった。『げんしけん』作中では漫画雑誌『少年マガヅン』(巷談社)で好評連載中の「黒木優」作の学園物ラブコメ漫画で全26話(2クール)の予定でテレビアニメ化されるが台風のため1回中止となり最終回が放送されずDVDに収録されるのみとなっている。人気漫画であるため、登場人物による名場面や各キャラクターへの思いが語られている。『くじアン』を題材にした同人誌やゲームも登場し、高坂は格闘ゲームが得意、田中はフィギュアの制作、久我山や荻上は漫画、大野はコスプレとオタクとしてのキャラクター性を表現するのにも一役かっている。また、おまけページや表紙カバー裏などではそれらのパッケージや表紙などが描かれており、作品にリアリティを与えている。これらは元来は架空のものだったが、アニメ化されたりと実際に商品化されたものもある。なお、OVA化後は原作者は「木尾士目」の名義で明記されるようになったものの、『げんしけん』作中ではその後も「黒木優」の名義で通されている。『げんしけん』では既存の作品のパロディが多数登場するが、『くじアン』は作者のオリジナルである。※くじアンに関係の無い項目は空欄。今まで全く運から見放されていた「榎本千尋」は、この春に無事に立橋院高校に合格。だが、この学校、入学試験などの重要な行事を「くじびき」で解決しようとする一風変わった高校だった。入学式のHR後、ふらりと立ち寄った図書館でとある少女に出会う。彼女の名前は「秋山時乃」。極度のキノコ好きで、「キノコ」という単語を耳にするだけで幸せになれるらしい。千尋は時乃に「キノコ、好き?」と無造作に詰め寄られて、千尋はその積極的な態度に時乃に一目惚れをする。また立橋院高校は、1年間をかけて次期生徒会執行部を決めるという大きな行事がある。この行事は、くじびきで分かれたチームでライバル達と戦い、最後まで勝ち残ったチームが次期生徒会執行部に就任できるという壮大な行事だ。くじびきの運命に身を委ねるままに決まったチームには、自分は書記候補として、会長候補として同じチームに時乃の姿が会計候補「朝霧小牧」、副会長候補「橘いづみ」と共に、激しい戦いを繰り広げる千尋達。実際にOVAとして制作されたのは太字表記の第1話、第21話、第25話の合計3話のみだが、予告編とげんしけん4巻、5巻から以下のサブタイトルが判明している。『げんしけん』が2004年10月から12月にアニメ化されたことに伴い、『くじアン』も劇中劇としてアニメ化され、げんしけんの面々がテレビで『くじアン』を見ているシーンが放送された。キャタクター原案は八雲剣豪が担当し、木尾士目がげんしけんで描いていたものをベースにしつつも頭身が下げられた。劇中劇以外にも『げんしけん』のDVD-BOX1 - 3の特典として設定上の1話・21話・25話が製作された。放送に先駆け2004年7月から放送された『ラジオげんしけん』にてラジオドラマを放送(→詳細はラジオドラマCDの項を参照)。2004年12月よりアニメ版の製作スタッフである横手美智子とゆかいな仲間たち著、八雲剣豪イラストで小説も出版された。フィギュアが発売されたり、げんしけんDVDの全巻購入特典としてキャラクターが3人だけ使えるWindows用対戦格闘ゲーム「アンバランスファイターβ版?」が延期をくりかえしつつもプレゼントされた。2004年12月22から2005年4月22日に発売されたげんしけんDVD-BOXの特典DVD(レンタルはされず)。2005年12月28日から30日に年末の特別番組「くじびきアンバランス」としてキッズステーションで全3話を放送。ラジオ大阪で2004年7月4日から12月26日に放送された「桃井はるこの現代視覚文化研究会・略してラジオげんしけん」内でオンエアされたラジオドラマを纏めたCD。ランティスより発売。メディアファクトリーのMF文庫Jより発売されたくじアンの小説。著者はアニメ版の脚本を担当した横手美智子、水島努、雪崎密林、花村こけしの4人。カバー・口絵は八雲剣豪。本文の挿絵はアニメーターの窪敏が担当。ドタバタメインだったOVAでは分かりにくかった各キャラクターの複雑な恋愛模様が描写されている。便宜上「第2期」と呼ばれているが、OVA版の続編ではなく、設定を一新した新生『くじびき♥アンバランス』。ストーリーも、千尋や時乃が立橋院に入学するところからスタートしている。全てが「くじびき」によって決定する立橋院学園は、類稀なる強運の持ち主ばかりが集う超名門校であり、政界、財界、芸能界などあらゆる分野に優秀な人材を輩出し続けていた。学園生徒会の権力は小規模な国家に匹敵するほどとも言われ、中でも現行組織は「指導力・決断力・人気」他全てに置いて歴代最強と称えられていた。そんな立橋院に、不幸体質を絵に描いたような生徒、榎本千尋が合格してしまう。驚く千尋であったが、続く登校初日のくじびきで「次期生徒会会長候補」という大役まで引き当ててしまう。だが、彼が実際に生徒会の地位に立つためには、他の候補(副会長・書記・会計各1名)と共に見習いとして、現生徒会から与えられる指令を1年に渡ってこなし続けねばならない。その途上、もし一度でも失敗すれば、連帯責任を問われ候補生全員退学となってしまう。木尾士目原作、小梅けいと作画。月刊アフタヌーン(講談社)にて2006年11月号(2006年9月25日発売)から2008年2月号(2007年12月25日発売)まで連載。第1回はアニメ版に先行して発表されたが、第2回以降はアニメ版の展開を追いかける形になっている。内容はアニメ版に近いが、画風はやや異なる。アニメでは採用されなかった蓮子のネコミミなど漫画だけの要素も盛り込まれている。くじびきでの任務決め(アニメには未登場)の描写も描かれる。2006年9月25日発売の『月刊アフタヌーン』11月号より木尾士目がネーム、小梅けいとが作画で漫画版の連載開始。2006年10月から12月にかけてテレビアニメが放送された。『くじアン』が単独でテレビアニメ化されたのはこの2006年版が初めてだが、設定が以前のものから大幅に変更されており、『げんしけん』単行本8巻でこの新しい方を「第2期」と呼んだことから、以前のものは「第1期」と呼ばれるようになった。第2期は『新生くじアン』、ロゴタイプにハートマークが入っていることから『くじびき(はあと)アンバランス』と呼ばれることもある。第2期の次回予告は、『げんしけん』の登場キャラクターが第1期と比較しながら行っておりそのクレジットも表示されている。アニメの『げんしけん』では未登場だった荻上千佳は声のみではあるがこの次回予告で初登場となった。第2期の小説が2006年11月22日に、PlayStation 2用のゲームとして「くじびきアンバランス 会長お願いすま〜っしゅファイト☆」が2007年1月25日に発売された。第1期の小説と同様にメディアファクトリーよりMF文庫Jレーベルで発売。著者は浜崎達也、1巻の表紙イラストは漫画版を描いている小梅けいと、2巻の表紙イラストは八雲剣豪。口絵イラストはテレビアニメ版のキャラクターデザイン担当の柳田義明、本文イラストはテレビアニメ版のアニメーターであるあおのゆか(青野祐果)。1巻は全5章でテレビアニメ版の第1、2、4、5話の内容に準じた1 - 4章と小説オリジナルの番外編からなっている。番外編は夏休みに千尋らが如月神社で催されるお祭りに行くというエピソードで、アニメ版では一瞬しか触れられなかったリサ・ハンビーの香具師としての様子なども描かれている。2巻はテレビアニメ版の7、8、10、11、12話の内容に準じている。基本的にアニメ版の脚本に忠実にしつつ、キャラクターの内面を掘り下げた内容となっている。
出典:wikipedia
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