PCエンジンスーパーグラフィックス ("PC Engine SuperGrafx") とは、1989年12月8日に日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)より発売された家庭用ゲーム機。PCエンジンの上位互換機。当時のメーカー希望小売価格は39,800円。欧米市場ではSuperGrafx(スーパーグラフィックス)の商品名で発売された。1989年の年末商戦前のPCエンジンの販売戦略リニューアルの際に発表された。高スペックを売りにしており、PCエンジンと比較してスプライト及びバックグラウンドの表示が2倍、それに合わせて搭載メモリ容量を増量している。本体は自動車のエンジンをイメージした(V6エンジンをイメージしたと思われる)形状でサイズは従来機の3倍以上になる。しかし発売された専用ソフトが5本に両対応ソフトが1本と少数に留まり、この機種に応じた市場を形成することはできなかった。結果としてこの路線はその後のPCエンジンには反映されなかった。PCエンジンに使用されていたグラフィックチップを2個搭載する事により、理論上スプライト、バックグラウンドを2倍に強化したマシンである。搭載メモリの容量も増量され、アナログコントローラ用の18ピンパラレル端子を備えていた。画面描画は、2つのビデオチップから出力される2系統のビデオデータ信号を1つに合成しモニターへ出力する方式がとられていた。このためVRAMが各チップ毎に分割され、グラフィック描画上各種複雑な制限が発生した。また、ゲームのアルゴリズム制御と画面描画を統一的に管理しにくいなど、プログラミングが煩雑で扱いにくいマシンとなっていた。従来機種と上位互換があるため一部のソフトを除きPCエンジン用ソフトウェアはそのまま使用できる。また、後部の切り替えスイッチにより従来のPCエンジンモードとしても起動できた。なお、PCエンジンのグラフィックチップを2個搭載しグラフィック性能を強化するという構成は、後継機であるPC-FXでも採用されている。CPUおよび音源などのスペックはPCエンジンと同一の物であるため詳細は『PCエンジン』を参照。ここでは概要の記載のみに留める。専用ソフトはスーパーグラフィックスでのみプレイが可能。両対応ソフトは通常のPCエンジンでもプレイ可能だが、スーパーグラフィックスで起動した場合はスプライトの横並びのチラつきが軽減されるなどの恩恵があった。両対応ソフトは起動の際にソフト側でハードを認識し、PCエンジンでの起動の際はビデオチップ1個、スーパーグラフィックスでの起動時にはビデオチップ2個を使用するという方式だった。ジョイパッドや周辺機器に関しては、基本的に従来機であるPCエンジンと同じ物が使用できる。ただしCD-ROMの利用において注意するべき点が存在する。
出典:wikipedia
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