『ウルトラマンダイナ』(ULTRAMAN DYNA)とは、円谷プロダクションが製作した巨大変身ヒーロー特撮テレビドラマ作品名と、その劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前である。1997年(平成9年)9月6日から1998年(平成10年)8月29日まで、MBSを制作局としてTBS系で毎週土曜18:00 - 18:30に全51話が放送された。平成ウルトラシリーズの2作目であり、『ウルトラマンティガ』の続編である。放映直前当時のキャッチフレーズは『究極の爆発力! 熱い闘いを見ろ!!』劇場版・OV作品については、以下参照。前作『ウルトラマンティガ』の最終回から7年後を舞台とした続編。世界観は継承しつつも登場キャラクターを一新し、新たな未来に希望を持って進む人類の姿を描いた。また、シリーズを通して登場する敵、謎の生命体スフィアを設定している。前作のSF要素の強いシリアスなドラマ作りに代わって本作は明るく楽しい娯楽性を徹底、怪獣の魅力とウルトラマンのパワフルさ、防衛チーム隊員同士の衝突と友情の人間ドラマを強調している。スタッフによると本作は、初代『ウルトラマン』のような作風を目指した、あるいは第2期ウルトラの破天荒な魅力を導入したものとされている。また、野球に例えた台詞やエピソードがシリーズ各所にちりばめられていることも一つの特色である。当初の設定は、防衛チーム隊員以外の人物がウルトラマンに変身して、旅の中で遭遇した事件を解決していくというストーリーだったが、視聴率や玩具の売り上げで高い数字を残し、ウルトラマン人気の復活を印象づけた前作『ティガ』の評価は高く、スポンサーであるバンダイ、講談社を交えた会議では、次回作が「ティガの延長でもいい」という意見も出された。そこで『ダイナ』の時代設定は、『ティガ』から数年後の「2017年」に決定。物語のエッセンスやキャラクターの一部が引き継がれることになり、作品の最終的な方向性は固まった。放映中には劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』が公開され、以後のTVシリーズでも劇場版が製作されるのが恒例となった。さらに2001年には『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンガイア』と共にOV作品『ウルトラマンダイナ 帰ってきたハネジロー』が製作された。音楽は前作に引き続き矢野立美が担当。前作でオリジナル曲が少なかったため流用曲に頼らざるを得なかったことへの反省から、本作では汎用音楽の他に必要に応じて各話ごとに楽曲が追加されることになった。そのため、楽曲の総数はシリーズ中トップクラスの多さとなり、テレビ作品ではシリーズ最多となる4枚ものサウンドトラックアルバムが発売された。ティガ関連のエピソードやティガに出演した俳優が本作にゲスト出演した時には、ティガの音楽(または、そのアレンジ版)が使用されている。ウルトラマンティガがガタノゾーアと闇の力を倒し、世界に光を取り戻してから7年後の2017年。人類は宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、ネオフロンティアと呼ばれる大航海時代を迎えていた。しかしある日、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人隊員であるアスカ・シンは乗機を撃墜され、絶体絶命のピンチに陥る。そのとき、突如として現れた光とアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。前作ティガの旧GUTS同様に7人のエキスパートチームで構成されている。本作におけるメンバーの特徴は全員が明るい性格でウルトラマンダイナの情報に精通しているということである(ティガでは言及されなかったタイプの名称が、本作では隊員たちを通して何度か登場する)。命令を受けた際の掛け声は「ラジャー」。ネオフロンティア時代を迎えようとする人類と地球を救うために現れた、新たな宇宙の光の巨人。スーパーGUTSのアスカ・シンと一体化し、リーフラッシャーで変身する。ウルトラマンティガと似た容姿をしており、ティガ同様にタイプチェンジ能力を持つ。また、ティガ第1話でゴルザとメルバに破壊された巨人の石像や、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』に登場した3千万年前の巨人はダイナに似ているが関係は不明。完全にアスカと同一の存在の為、ウルトラマンと人間ハヤタの様な関係ではない。アスカ時に負った怪我がダイナにも影響したり、ダイナに変身した状態で手酷いダメージを負った場合の後遺症がアスカに残ることもあった。また、メインライターを務めた長谷川は「ティガとダイナの空白の7年の間に、カズマが人知れずウルトラマンとして戦う姿を描きたかった」と語っている。劇場版『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』でのティガとの共同戦線の後、ティガから光を受け継いだ。最終回でグランスフィアを撃破後、ワームホールに飲み込まれてそのまま光の中へ消えて生死不明となったが、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』にて再登場。ZAPの面々を怪獣墓場まで送り、怪獣軍団に苦戦するウルトラマンやウルトラマンメビウスに助太刀してウルトラマンベリアルに立ち向かい、ウルトラマンゼロやウルトラマン、レオ・アストラ兄弟と共にベリアルを倒した。その後、『ウルトラマンサーガ』では別宇宙の地球【フューチャーアース】の危機に駆けつけるも、ハイパーゼットン(コクーン)に破れ、石化光線を浴びて石像と化してしまう。しかし遅れて現れたウルトラマンゼロ、ウルトラマンコスモスらの尽力で復活、彼らと合体してウルトラマンサーガとなり戦った。作中ではマイによって「ダイナミック」と「ダイナマイト」から「ダイナ」と名付けられたが、最終回で「大好きな」という意味も込められていたことが明かされた。名前の候補ではナカジマから「ウルトラマンジャイアン」、カリヤから「ウルトラマンスーパーデラックス」があったが、どちらもマイが「ダサい」という理由で却下している。当初はスフィアの火星基地襲撃の際、フカミ総監と付き添っていたTPC一般職員からティガと間違えられたり、単に「光の巨人」としか呼ばれていなかったが、第2話で正式に名付けられた。ダイナに変身するために必要なアイテムで、アスカが火星ではじめてダイナとなってネオダランビアを倒した後、変身解除後に手に入れた。ダイナの顔を象った人面石のような形状で、普段は内側に折りたたまれているクリスタル部分が、変身時に展開・発光する。アスカは基本的にこれが無いとダイナには変身できないが、例外も存在する(「変身ポーズ/プロセス」の項参照)。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』では、別次元のアスカが自身をダイナだと自覚した際に、彼の右手の中に光と共に出現した。『ウルトラマンサーガ』では物語のキーアイテムになった。変身の際のポーズは2タイプ存在し、右腕を反時計回りに回転させた後で頭上に掲げるポーズをとる場合と、リーフラッシャーを斜めにした状態で手前に突き出す場合がある。回数は後者の方が多く、前者の披露は初期にとどまる。右腕を掲げるのが基本だが、第34話のバゾブ戦では左腕を掲げている。これらのポーズをとった後、リーフラッシャーの発光部分が180度展開、クリスタル部分から放たれた眩い光がアスカを包み込んでダイナに変身する。またダイナの変身するシーンは2つあり、第10話まではメタル状態のダイナが巨大化する時に色が付き変身が完了するCG、第11話以降は人形に大きな手を付けて登場するシーンがある。またダイナの登場シーンはいくつかある。光の中から現れたり、キックしながら登場したり、下からパンチしながら現れたり敵の頭にパンチしたりするシーンはある。またモゲドンと戦う際には登場した際にストロングにタイプチェンジしてキックして登場した。第3話、第4話、第17話ではリーフラッシャーを使わずに、第49話ではリーフラッシャーの光エネルギーが人造ウルトラマン・テラノイドのカラータイマーに照射されてほとんど空になっていたにもかかわらず、アスカの雄叫びとともに変身している。変身時はほとんどの場合無言だが、例外的に「ダイナー!」と叫んで変身することもあった(第21話・第32話・第49話(前半)・OV版(2回)・『大決戦!超ウルトラ8兄弟』・『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』・『ウルトラマンサーガ』)。ダイナのデザインは前作の『ウルトラマンティガ』に引き続き削減の発想となり、頭部に切れ込みを入れたものとなった。体色は赤・青・銀となり、ティガより一層派手さがアピールされたものになっている。以下に示すのはウルトラマンダイナの体中の各部位の名称とその特徴。ダイナは戦闘の場面に応じて3つのタイプ(フラッシュ、ミラクル、ストロング)にチェンジすることができる。3つのタイプへ自由に変身できたティガとは違い、ダイナは1回の変身で1度しかタイプチェンジできないため、フラッシュからミラクル、またはストロングへの変身はできるが、ミラクルからストロング、またはその逆の変身はできない(ただし、フラッシュに戻ることは可能)。通常、変身後はフラッシュタイプで登場するが、『ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち』の対デスフェイサー戦でのみ、ストロングタイプで登場している。タイプチェンジを行う際は胸のカラータイマーの前で両腕を組んでからその両腕をミラクルでは横、ストロングでは斜めに広げてから下に降ろす。場合によっては前述のタイプチェンジポーズを行わず額の「ダイナクリスタル」自体を発光させるかあるいは回転ジャンプを行いながらタイプチェンジを行う場合もある(第44話・劇場版)。フラッシュタイプに戻る際も同様だが、例外として第44話では金星の稲妻をネイチャーコントロールを利用して吸収しながらポーズなしで戻っている。最終話においても、グランスフィアの重力地場から逃れるため置き去りになっていたリョウを救出する際全身発光後ミラクルに変身(手が使えない状態のためポーズ不能)しクラーコフに帰還している。Super Global Unlimited Task Squadの略称でスーパーガッツと読み、S-GUTSと表記される場合もある。宇宙開発に希望を求めてネオフロンティア計画を推進する地球平和連合TPC (Terrestrial Peaceable Consortium)に所属し、GUTSを強化・再編した特捜チームであり、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の2年後に結成された。給料はマツタケ一本も食べられないほど安いらしい(第6話)。スーパーGUTSには太陽系に進出した人類の住む世界(ネオフロンティア)の平和と安全を守る使命があり、前作『ウルトラマンティガ』に登場したGUTSとは違って最初から強力な攻撃力を与えられており、GUTS時代の兵器が登場することもある。スーパーGUTSのライドメカのデザインはアルファベットの一字をモチーフにしている。※参考文献:『テレビマガジン特別編集ウルトラマンダイナ』(講談社・1998年)東芝EMIより発売。エアーズより発売。「LOVE & PEACE」のみエアーズから、それ以外は東芝EMIから発売。いずれもシングルで発売された。『ウルトラマンギンガ』では他のウルトラ戦士たちと怪獣軍団と戦ってる際にダーグルギエルのダークスパークにて人形になる場面で登場している(第1話・第13話)
出典:wikipedia
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