堅田駅（かたたえき）は、かつて滋賀県大津市（1967年3月までは滋賀郡堅田町）本堅田にあった江若鉄道の駅（廃駅）。現在の湖西線堅田駅より南の琵琶湖岸により近い場所に位置した。旧堅田町の中心部に位置し、江若鉄道の駅では比較的大規模な駅で利用客も多かった。琵琶湖の狭窄部に位置する堅田に設置された当駅は、それまで琵琶湖の水運の拠点として栄えた当地に鉄道という新たな交通手段をもたらした。当駅開業後の1927年（昭和2年）には東洋紡績（現在の東洋紡）の堅田工場が操業を開始し、鉄道により新たな産業が進出している。当駅から東洋紡績の堅田工場に向かって側線が伸びており、物資の輸送が行われていた。廃止後、駅舎は1980年代まで江若交通バス本堅田バス停として使用されていた。駅舎跡地北側には江若交通のバスの整備工場があったが移転し、2011年になって商業施設が完成した。駅跡には2015年現在、スポーツクラブが立地している。

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