遠野駅(とおのえき)は、岩手県遠野市新穀町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)釜石線の駅。遠野市の中心駅として機能し、同市の中心市街地に位置している。1914年(大正3年)、岩手軽便鉄道(現・釜石線)の開通と同時に開業。1950年(昭和25年)に建てられた駅舎は、他にあまり例のない硬質コンクリートブロック造りである。「ヨーロッパの建築様式を取り入れ、石積みを思わせる重厚なおもむきのある駅舎」として、2002年(平成14年)、東北の駅百選に選定された。快速「はまゆり」の全列車が停車するほか、普通列車は下り釜石方面行の始発列車は当駅発、上り釜石方面発の最終列車は当駅止まりである。花巻と釜石を鉄道連絡することを目指して建設された岩手軽便鉄道により1914年(大正3年)4月18日に遠野 - 仙人峠間開通と共に開業した。当初は762 mm特殊狭軌の軽便鉄道であった。中間部分の建設工事が遅れていたことから、初期に開業した花巻側の区間と分断された状態で東線として部分開業した。また、第1早瀬川橋梁の工事が遅れた関係で仮橋運行となり、当初は貨物営業のみであった。5月15日から旅客営業が開始されたが、これについては5月19日の説もある。12月15日に当駅より西側で鱒沢まで開通して中間駅となった。1936年(昭和11年)8月1日に国有化されて国鉄の駅となり、その後は国鉄標準の1,067 mm軌間への改軌工事が進められた。しかし第二次世界大戦の戦局悪化に伴い労働力や資材が不足して改軌工事は一旦中止となった。1948年(昭和23年)9月にアイオン台風によって山田線が大きな被害を受けると、三陸海岸方面への鉄道連絡を早期に回復させるために釜石線の工事が再開されることになり、12月に再着工して1949年(昭和24年)12月10日に遠野以西の1,067 mmへの改軌工事が完成した。引き続き以東の改軌工事が進められ、さらに仙人峠を越える区間の建設工事が行われ、1950年(昭和25年)10月10日に改軌工事と足ヶ瀬 - 陸中大橋間の建設工事が完成して釜石線が全通した。1950年に欧州様式を取り入れた硬質コンクリートブロック造り2階建ての駅舎が建設され、以降遠野観光の中心的な存在であった。1995年(平成7年)には、2階に宿泊施設「フォルクローロ遠野」が開業した。しかしJR東日本では、2015年(平成27年)に築65年を迎えて軽微な損傷が目立つようになり、老朽化してきたことから、人員や客数に合わせて小規模な駅舎に建て替える意向を示している。それに伴い、フォルクローロ遠野も2015年(平成27年)3月14日で営業を終えた。単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の、合計2面3線のホームを有する列車交換可能な地上駅。互いのホームは跨線橋で連絡している。駅舎は1950年(昭和25年)に完成した硬質コンクリートブロック造2階建て、延べ床面積1,291平方メートルである。駅舎1階にはみどりの窓口(営業時間:6時 - 22時)、タッチパネル式自動券売機、NEWDAYS、2階には保線区の事務所だったところを改造した、JR東日本の宿泊施設「フォルクローロ遠野」がかつて入っていたが、2015年3月14日限りで営業を終了した。直営駅(駅長・総括助役配置)。管理駅として、岩根橋駅 - 足ヶ瀬駅間の各駅を管理している。
出典:wikipedia
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