『うたう!大龍宮城』(うたう だいりゅうぐうじょう)は、1992年1月5日から同年12月27日までフジテレビ系列で放映された特撮テレビ番組。東映不思議コメディーシリーズ第13作。全51話。地球環境の汚染によって壊滅的な被害を受けた竜宮城の乙姫(中山博子)らが人間界にやってきて、様々な騒動を巻き起こすコメディドラマ。エド山口、斉藤暁ら多くの役者が魚介類を擬人化したキャラクターを演じ、スラップスティックコメディの世界を繰り広げる。浦島太郎をモチーフにしており、日本のテレビドラマとしては珍しい本格的なミュージカル仕立てになっているのが本作品の最大の特徴である。『宇宙船』での東映プロデューサーの日笠淳のインタビューによると、物語の骨子にミュージカルを提案したのは局側のプロデューサーである石原隆であったようである。最初は無謀な挑戦であると弱腰であった日笠だが、前作に引き続きメインライターの浦沢義雄とともに不条理で奇抜なコメディを構築していった。内容に相応しい奇抜なコミックソングも多いが、音楽監督の本間勇輔は主題曲やエンディングなどではストリングスを駆使した本格的ブロードウェイ調も披露、日本の映像ミュージカルという非常に類例の少ない分野に正面から切り込んだ。また中山と同じ桜っ子クラブさくら組のメンバーだった菅野美穂、後に『重甲ビーファイター』で活躍する葉月レイナも主役の乙姫役の候補に挙がっていたという。本作は企画書決定稿の存在が定かではなく、確認されている仮企画書のタイトルは「乙姫パニック」であり、内容も大きく異なっている。またミュージカル仕立てにするといった基本的な部分もこの段階では存在しなかった。さらに第1話脚本は、表題に『乙姫ピンピン』第1話「危ない芸能リポーター」と書かれたバージョンもあり、直前までこのタイトルが番組名として付いていたと思われる。全作品を書き上げた浦沢義雄が度々本作品に愛着があることをインタビューで語っていること、石原隆もラジオにて本作品に特別に言及するなど作り手側に非常に思い入れの深いシリーズであったようだが、視聴率面では苦戦。前番組『不思議少女ナイルなトトメス』では13.4%だった平均視聴率が10.1%に減少してしまう結果になった。勉強嫌いの浦島タローはある日、テレビでおなじみの芸能レポーターに文句をつけられているタクシー運転手の亀山海吉(正体はカメ)を助けた事により、海の中にいる乙姫のもとへ連れて行かれる。しかし、龍宮城は海洋リゾート開発で海が汚染され崩壊してしまっていた。乙姫はタローに助けを求める。一方、タローの父親は1年間のフィジー転勤を迫られていた。いつも勉強を押し付ける母親もフィジーでのリゾート生活に乗り気で「タローの面倒を見てくれる人がいれば夫婦揃ってフィジーに行ける」とグチをこぼす。そこでタローは勉強から逃げられる事と少しばかりのいやらしい気持ちで乙姫に保護者として浦島家に住みこんでもらうことを提案し、両親は揃って家を空け乙姫との生活が始まった。しかし、思いも虚しく乙姫の両親の鯨大王と珊瑚女王も同居する事に。乙姫一家は浦島家での生活を通じ、散り散りになった龍宮城の生き物たちと再会するが、彼らは人間社会での暮らしで心がすさんでいた。龍宮城で歌い、踊っていた頃と同じ様に歌い、踊り、彼らを純粋な心に改心させていく。同時に人間の世界とその心も理解してゆく。番組オリジナル曲 作詞 - 浦沢義雄 作曲・編曲 - 本間勇輔特別劇中歌
出典:wikipedia
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