bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)は日本のロックバンド。通称「ブッチャーズ」。トイズファクトリー、キングレコード、ユニバーサルミュージック、東芝EMI、日本コロムビア、自主レーベル「391tone」を経て現在は再びキングレコードに所属。1986年、前身バンドである「畜生」での活動を経て、北海道留萌工業高等学校の同級生である吉村秀樹と射守矢雄、北海道留萌高等学校出身で1期下の佐野紀代己によって同年11月14日に初ライブ。留萌高校の掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)、上原子友康(怒髪天)とは同時期に在学して、お互いに刺激し合ったという。また、上原子はかつて「畜生」のメンバーとして在籍していた。バンド名はアンディ・ミリガン監督のカルト映画「血に飢えた断髪魔(原題:"Bloodthirsty Butchers")」に由来している。1989年に佐野が脱退し、入れ替わる形で後輩の小松正宏が加入。1990年、初アルバムとなる「BLOODTHIRSTY BUTCHERS」発売。結成から札幌市を拠点にたびたび上京してライブ活動を行なっていたが、1991年11月のFugazi初来日での共演を機に東京に拠点を移す。1993年、アルバム「I'm standing nowhere」発売1994年、トイズファクトリーより初メジャーアルバム「LUKEWARM WIND」発売。上京後には1993年と1994年にアメリカツアーを敢行、アメリカ北西部のインディーロックの中心の一つであるオリンピア・YoYoレコード主催のインディーフェスYoYo a Go Goに二回(1994,1997)参加するなどした。1996年、キングレコードよりアルバム「kocorono」が発売。プロデューサーは吉村秀樹と共にコーパス・グラインダーズでも活動している名越由貴夫。1999年、ミニアルバム「「△」SANKAKU」発売。同年、MCAビクターよりアルバム「未完成」が発売。2001年、東芝EMIよりアルバム「yamane」発売。2003年、アルバム「荒野ニオケルbloodthirsty butchers」が発売。三人編成としては最後のアルバムとなるその年、ツアーを共にした田渕ひさ子(toddle・元ナンバーガール)が加入し、四人編成となる。2004年、日本コロムビアより田渕ひさ子加入後初となるアルバム「birdy」発売。2005年、アルバム「banging the drum」発売。2007年、自主レーベル「391tone」よりアルバム「ギタリストを殺さないで」発売。2010年、再びキングレコードよりアルバム「NO ALBUM 無題」発売。12ヶ月をコンプリートした≪完全盤≫として「kocorono」をリリース。2013年、アルバム制作終了後、吉村が急死。同年発売された「youth(青春)」が遺作となった。過去共演した海外アーティストとしてFugazi(3回の来日すべて)、Rocket From The Crypt、Beck、The Flaming Lips、Rage Against the Machine、J・マスシス(Dinosaur Jr.)がいる。フジ・ロック・フェスティバル等、フェスティバルへも毎年のように参加している常連である。バンド初期はノイジーでカオティックなギターサウンドが特徴で、「SHE'S BREAK」、「korekara dohshiyo」などDinosaur Jr.やSonic Youthを彷彿とさせる楽曲が顕著にみられる。吉村の使用するチューニング・ギターのコードはオリジナルが殆どであるが、直感で作っているため本人ですら理解しきれておらず、再現するのは困難を極める。使用ギターはジャズマスター、テレキャスターなどシングルコイルのギターが多く、特に本人はジャズマスターを好んで使用していた。シングルコイル特有の繊細なクリーントーンと、ファズによる大音量に歪んだ音を使い分け、ブッチャーズ特有の「静と動」を表現していた。ボーカリストとしては音程が不安定かつ線が細く、聞く人を選ぶこともあるが、日本語による抽象的な歌詞と相まってブッチャーズ特有の哀愁を生み出している。射守矢の使用ベースはほぼ一貫してムスタングベースである。ムスタングベースを大音量に歪ませ、ルート音に加え3度や5度の音を加えたコード弾きやアルペジオを多用する。吉村曰く「ブッチャーズのバンド・サウンドにおいて中心に据えているのはベース。ギターはそこに乗っけただけっていう感じ」。その唯一無二のサウンドのため、トリビュートアルバムが発売される際、多くのミュージシャンが再現するのに困ったという。また向井秀徳(NUMBER GIRL、ZAZEN BOYS)は「私が大変昔から尊敬するバンド」としてあげている。BECKやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンからは指名されて共演。Fugaziのイアン・マッケイから「グレイトなバンドだ」と賞賛され、會田茂一(EL-MALO, FOE他)は「音楽的に大変尊敬している」と述べている。このように、国内外においてミュージシャン人気が高く、それを示すように早い時期にトリビュート盤がメジャー、インディーズからそれぞれ発売されている。また一部のアルバムは台湾でもリリースされている。2013年、吉村秀樹の訃報を聞きつけたアーティストからは多くの追悼の声が寄せられた。スペースシャワーTVは吉村への追悼の意を表して、同年5月31日に30分間の追悼番組『bloodthirsty butchers 吉村秀樹 追悼ミュージックビデオ集』を放送した。
出典:wikipedia
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