全国高等学校演劇大会は毎年7月下旬から8月上旬に開催される全国高等学校総合文化祭の演劇部門を兼ねた全国大会である。主催は全国高等学校演劇協議会。第1回は1955年に東京の一橋講堂で行われ、参加校は東京都立芝商業高校と東京都立忍岡高校のわずか2校であった。1965年の第11回大会から審査方式による大会に変更され、東京都立杉並高校が最優秀賞を福岡県立嘉穂東高校が優秀賞を受賞。1977年以降からは全国高等学校総合文化祭の一部門となり、現在に至っている。全国大会を目指す高校は、まず、都道府県を3から5に分割して行われる地区大会（おおむね7月から10月に開催）に参加することになる。ここで、上位校となると、都道府県大会（おおむね8月から11月に開催）に駒を進められる。都道府県大会においても、同様に上位校が選出され、全国を9つに分けたブロック大会（11月から1月に開催）への出場権が得られる。さらに、各ブロック大会の最優秀校（関東（北）ブロック及び関東（南）ブロックについては、合わせて3校出場）、開催県の最優秀校、及び最多加盟校数を擁するブロックから追加される1校の計12校に、全国大会への出場権が与えられる。ただし、全国大会は上述のように、7月下旬から8月上旬にかけて開催される。そのため、他の体育競技や文化部大会とは異なり、ブロック大会に出場した最上学年は、必然的に全国大会には出場できないことになる。加えて、全国大会と同時期に次の地区大会が行われる地区もある。そのような地区から全国大会に出場した高校においては、地区大会と全国大会の準備を並行して進めなければならないことになる。各大会では創作・脚色問わず、制限時間は1時間と限られており、1秒でも超えると失格となり審査から外される。

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