『F.COMPO』(ファミリー・コンポ、FAMILY COMPO)は、北条司による日本の漫画作品。『MANGAオールマン』(集英社)誌上において1996年10号から2000年23号にかけて連載。単行本はSCオールマンレーベルより全14巻。2002年2月からはBUNCH WORLDレーベルのコンビニコミックとして順次発売された。また2011年7月よりゼノンコミックスDXより新装丁で再刊行されている。『RASH!!』の次作で作者にとって5作目となる連載作品であり、初となる青年誌定期連載作品(不定期での連載は本作以前に『SPLASH!』がある)。また集英社における最後の作品でもある。家庭愛に飢えている青年、そして彼を引き取った性別逆転夫婦家庭の1997年3月19日から1999年7月27日までを描いたホームコメディであり、作者の大きなテーマとなっている「家族愛」を、異性装や性同一性障害といった幅広いトランスジェンダー要素で演出して描いた作品となっている。ただしコメディとして描かれている為、こうした演出部分には「男性同性愛者が必ず女装する」といった性同一性障害・同性愛・異性装などの本来独立している要素を混同したステレオタイプな「オカマ」としての描写が多い。なお今日オカマと言う言葉は差別的と捉えられる事もあるが、本稿では作品に合わせ、こうした女性の様に振る舞う男性の呼称としてオカマを用いる。古巣である『週刊少年ジャンプ』(集英社)において連載するつもりで企画された作品であったが、「同性愛等の描写が少年誌にはふさわしくない」として編集会議を通らず、表現に対する規制の緩い青年誌に場を移して連載される事となった。ただし、青年誌と言えども差別的な表現は厳しく制限されており、物語の核心である「周囲から見れば異端であっても周囲以上に暖かい交流がある」事の描写に不便を感じていた事を作者は後に語っている。本作は、北条がコアミックスの立ち上げ及び「週刊コミックバンチ」創刊準備のために多忙となった事から物語を急速に収束させ連載が終了された。こうした背景事情は後になって明らかとなった事であるため、突如の連載終了は読者に驚きを与え、連載終了後に「中途半端」や「主人公の卒業まで続けるべき」と言った意見が寄せられる事となった。父の事故死によって天涯孤独の身となった柳葉雅彦は、亡母の弟夫婦でありながらとある事情により絶縁状態にあった若苗家に引き取られる事となる。その絶縁となっていた理由は、若苗家が男女逆転夫婦であることだった。世間から見れば異端でありながらも、どんな家庭よりもあたたかい家族の日常が描かれる。名前の後ろの記号は生物学的な性別を記号で表し、その性別と反対の性として振る舞っている場合にはさらに★を付けた。また、別性としての振る舞いのない同性愛者(含:両性愛者)には☆を付けている。年齢は初登場時の物。なお、主な登場人物の中で性別適合手術を行なっているのは横田進のみで、他の人物は完全に逆の性として振る舞っていても手術は行なっていない(異性装で済ませている)。主人公の雅彦が居候している叔父夫婦の家。この若苗家の場所が東京都豊島区の雑司が谷(実在しない4丁目)に設定されているため、作中の背景描写としては近くを走る都電荒川線が頻出する。4人のアシスタント全員がオカマ。本作では第1話、第2話…ではなく、1st.day、2nd.day…と表記される。
出典:wikipedia
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