『風子のいる店』(ふうこのいるみせ)は、岩明均による漫画作品。『コミックモーニング』(講談社)1985年23号に初出、やがて隔週連載となり、1988年27号で完結した。モーニングKC(講談社)より全4巻が刊行され、1995年に講談社漫画文庫から再版された。著者初の連載・単行本化作品。喫茶店を主な舞台とする人情ドラマ的な作品である。当初は随時掲載だったため1話完結のストーリーが多いが、中盤以降は高校生活を通して風子の成長を描く連続したストーリーが多くなった。日本社会の常識的な物の見方に疑問を呈して読者に考えさせるエピソードが多い。郊外の街に住む高校生風子は、吃音のために学校で教師やクラスメイトから迷惑がられ自殺も考えるが、逃げ場所を求めて喫茶店「ロドス」のウェイトレスになった。それは内気な性格を直す為でもあった。風変わりな出来事の多い「ロドス」で、様々な他人と関わり合いながら、風子はしだいに明るく成長していく。やがて受験が近づき、風子は自らの進路や生き方について考え始める。自分が子供である事をもどかしく思うが、大人になる事への不安も感じる。同級生たちには、夢に向けて歩き始める者もいれば、深く苦悩する者もいた。自分の道を見い出せない風子は、周囲の人々のそんな姿に圧倒される事も多い。しかし「ロドス」での2年余りの、様々な人生との触れ合いを通して、いつしか風子は自分らしい生き方を掴みつつあった。著者の岩明によれば、本作は人物の設定が先にあり、それを引き立てるために物語を構築していくという作り方を試みたという。結果的にこの方法は岩明の作風に合わずに苦労したと述懐しており、その反省点が岩明の次作『寄生獣』に生かされたという。
出典:wikipedia
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