ホテルエミシア札幌（ホテルエミシアさっぽろ）は、北海道札幌市厚別区にあるホテルである。ホスピタリティオペレーションズが経営している。1996年（平成8年）6月3日に繊維卸を営む地場系総合企業・東栄（旭川市）により、「新さっぽろパレスホテル」として開業したのが始まりである。総事業費は140億円であった。旭川パレスホテル（現ロワジールホテル旭川）を運営していた東栄により開業したため、パレスホテルを名乗った。そのため、東京都千代田区のパレスホテルチェーンとは無関係である。スターウッド・ホテル&リゾートと東栄が提携し、1999年（平成11年）9月11日から「シェラトンホテル札幌」として営業することになった。なお、札幌市内で最初の外資系ホテルは、1991年（平成3年）9月に開業したラマダ・ルネッサンス・ホテル・サッポロ（現・ルネッサンスサッポロホテル）であり、当ホテルは2番目のものであった。客室は5階 - 29階にあり全511室である。6つのレストラン、ラウンジバー、大小宴会場、ビジネスセンター、アロマセラピーサロンがある。建物を保有して運営に当たっていた東栄は、本業収益の低下と（莫大な費用を要した当施設の事業を含む）不動産事業の失敗、メインバンクだった北海道拓殖銀行の破綻に伴って1998年（平成10年）に債権が整理回収機構に引継がれて新規融資が受けられなくなり、2003年（平成15年）1月28日に自主再建を断念し民事再生法を申請した。当施設を含む3ホテルの運営は継続され、東栄のスポンサーを目指して応札があった3社の中から選んだローンスタージャパンにマルカツデパートやケーブルテレビ局などと共に総額23.98億円で売却されて経営権が移行することになったが、従来通り営業を続けた。このため、ローンスター傘下のホテルマネジメント会社「ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ」が取得してその子会社「シェラトン札幌」により引き続きスターウッド運営を委ねる形になった。2013年（平成25年）9月2日には「ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ」からホスピタリティオペレーションズへ「シェラトン札幌」の全株式を売却する形で営業譲渡されたものの運営は引き続きスターウッドが続ける形となった。スターウッドとの業務提携解消に伴い、2014年（平成26年）10月1日より「ホテルエミシア札幌」へ改称して独自の運営へ移行した。1996年5月の竣工当時は北海道内では最高層（高さ115 m、32階建）のビルであったが、2003年（平成15年）3月に開業した高さ173 mのJRタワー（JRタワーホテル日航札幌）に建物の高さは追い抜かれた。など

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