『海底油田』（かいていゆでん）は、小松左京の短編小説。ここでは、それを原作とした沖吾郎（脚色）とさいとう・たかを（漫画）による漫画作品『1万年の目覚め』についても記述する。『海底油田』は文庫本に掲載された書下ろし短編作品。突然、（フィリピン諸島東南方海底で）起きた大地震…。それによる津波の被害が出てから1週間ほど後のこと、一隻の船が海底から石油が吹きだしているのを見つける。当初はタンカーの沈没だと思われたが、記録が無いため新たな原油の噴出と判明。ボーリングが行なわれたが、そこから出ていたのは原油ではなく、重油や軽油、果てはナフサやガソリンなど精油された石油であった。そうした中、現場の技師の一人が、ある仮説を立てる。そして油田のそばで新たに見つかったのは…。漫画作品『1万年の目覚め』としての初出は、ビッグコミック2003年10月10日号での掲載。ビッグコミック1000号記念企画作品。あらすじや登場人物は、上記と同様のものだが、原作である『海底油田』が5ページほどであるのに対し、それを40ページの量にまとめなおしている（しかも、それだけの脚色を加えているのに、原作と別物にすることなくまとめている）。ちなみに、さいとう・プロは、これ以前に、『日本沈没』の漫画作品も手がけている。

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