ムアンチエンマイ郡(ムアンチエンマイぐん)はタイ・北部にある郡(アムプー)。チェンマイとも。チエンマイ県の県庁所在地(ムアン)でもある。ラーンナータイ王国の首都として、メンラーイ王により1296年4月12日建造された。王国の首都として古くから発展し、ラーンナータイ王国が廃止された現在でも北部の文化・経済の中心である。人口では東北部のナコーンラーチャシーマーを下回るが、その歴史の長さや都市の格から、一般にバンコクに次ぐタイ第2の都市とされている。チエンマイとは「新しい街」という意味である。これはマンラーイ王が都を建設した際には、すでにチエンラーイ(「マンラーイの街」という意味)があり、これに対して新たに建設されたチエンマイを「新しい街」と称したのが、チエンマイの名の由来である。また美名としてノッパブリーシーナコーンピンチエンマイ () という呼称があり、意味は「新しい街吉祥なるナコーンピンたるチエンマイ」である。この為ナコーンピン () という名称が用いられたこともあった。ランナータイ王国の首都は、もともとチエンラーイであったが、メンラーイ王によってグレゴリオ暦で1296年4月12日午前四時をもって公的にチエンマイに遷都された。この日時は宮廷の天文学者や占い師が選定した時間である。このときスコータイからラームカムヘーン王を呼び、パヤオからはガムムアン王を呼んで、都市計画を練り上げた、この為、都市の建設の様式にスコータイ的な要素が混ざり、それまで、ラーンナー世界で一般的だった川沿いに都市を建てる様式(チエンセーン、チエンラーイなど)とは違い、川から少し離れた場所に碁盤の目状に建てられている。なお、現在残る市街地の城壁がこのころのマンラーイの時代の遺跡なのかメーク王の時代の遺跡なのかは分かっていない。チエンマイの建設には以下の要因があった。まず、北にあった元の侵攻を避けること、コーク川に面したヨーン地域にアクセスがよく、北上すればすぐマンラーイの母体であったヨーン地域の支配に不便でなかったこと、またチエンマイは、ピン川の上流にありピン川はチャオプラヤー川、またその向こうのタイランド湾に通じており、中国との貿易に有利であった。その後、チエンマイはラーンナー王朝の首都として発展を遂げたが、ラーンナー王朝は1558年ビルマのタウングー王朝により属国化された。ただし、征服者のバインナウンは引き続きチエンマイをラーンナー地域の首都とした。1701年にはラーンナー地域はチエンマイを中心とする南部地域と、チエンセーンを中心とする北部地域に分けられ、チエンマイは南部地域の首都となった。18世紀後半には、ビルマの求心力が低下し、ラーンナー地域は内乱状態に陥り、1780年までにチエンマイは疲弊し瓦礫と化した。一方カーウィラは1796年に、チエンマイに残っていたビルマ勢を一掃し、チャクリー王朝の後援の元、チエンマイを再興した。これが現在のチエンマイの骨格となっている。その後、1899年、チエンマイは君主をかかえたまま、内務省の下位の行政組織、郡(アムプー)となった。チエンマイは歴史ある街であり、古くから町中に多くの寺院や遺跡が存在する。以下では著名なものを挙げる。気候はバンコクより涼しく、乾期(11~1月)は夜間の最低気温が摂氏12度まで下がる事もある。日中の気温は平均摂氏25℃くらいで一年で一番過ごしやすい季節だと言われている。ただ盆地の為か4月の暑気はバンコク以上の温度になることもある。市街地は、四方を堀に囲まれた旧市街と、その周囲に広がる新市街からなる。かつては堀の内側を城壁が囲んでいたが、道路建設のために取り壊され、今ではターペー門などいくつかの門がその名残を留めているのみである。街からは西南方向にドーイステープが望める。ピン河が街の東側にあり北から南に流れる。またこの川は下流でバンコクのチャオプラヤー川となる。もともと絹織物、漆器、傘などの手工業で有名であったが、現在では観光地として名高い。ラーンナータイ王国時代の寺院が多数残っているほか、北部山岳地帯のトレッキングの拠点にもなっている。また、毎年4月にはソンクラーン(水掛祭り)、11月にはローイクラトン(灯籠流し)が行われ、この時期にはタイ国内から多くの観光客が集まってくる。隣接するランプーン工業団地に勤務する駐在員を中心に多くの日本人が居住していることから、チェンマイ日本人会が組織されており、チェンマイ日本人補習授業校も設置されている。近年は定年組のロングステイ先としても人気をはくしている。市内には16のタムボンと、その下位に77の村(ムーバーン)が存在する。市内には自治体(テーサバーン)が二つ設置されており、以下のようになっている。また郡内には8のタムボン行政体が設置されている。チェンマイ大学パーヤップ大学メイジョウ大学チェンマイラチャパット大学市街地の南西約4kmの場所にチェンマイ国際空港がある。タイ北部最大の国際空港で、北部の玄関口として国際線が多く運航されている。19世紀に北本線が開通し、バンコクへの直通列車が運行されている。寝台列車がチェンマイ-バンコク間を1日6往復運行しており、約12時間程度で結んでいる。チェンマイでは、トゥクトゥクもあるが、ソンテウと呼ばれるピックアップトラックの荷台を改造した乗り合いタクシーが庶民の足となっている。車体の色によって大まかな行き先が分かれていて、チェンマイ市内は、主に赤色のソンテウが走っている。郊外や他県行きのソンテウは、チャンプアック・バスターミナルやワローロット市場前などから出ている。空港、駅に並ぶチェンマイの玄関アーケードバスターミナル。バンコクからチェンマイに来る観光客に多い交通手段のひとつ。またチェンマイから北のチェンライや、パーイ、そして隣国ミャンマーやラオス方面へ行くバスも出ている。チェンマイ最大のバスターミナルである。
出典:wikipedia
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