Microsoft .NET Framework(マイクロソフト ドットネット フレームワーク)は、マイクロソフトが開発したアプリケーション開発・実行環境である。Windowsアプリケーションだけでなく、XML WebサービスやウェブアプリケーションなどWebベースのアプリケーションなども包括した環境となっている。一般に.NETという場合、.NET全体の環境を指す。.NET Frameworkにおける最も重要な概念は共通言語基盤 (CLI) に含まれている。CLIの目的は言語に依存しない開発環境および実行環境を提供することである。マイクロソフトによるCLIの実装は共通言語ランタイム (CLR) と呼ばれる。CLRは次の主要な5項目からなる。CILのコードはアセンブリ(WindowsにおいてはPE形式)の中に格納される。アセンブリは配置・バージョン・セキュリティの単位である。全てのCILコードはそれ自身の情報をメタデータとして保持している。CLRは正しいメソッド呼び出しが行われていることをメタデータによってチェックしている。メタデータはコンパイラによって生成されるが、開発者が独自のメタデータをカスタム属性として付加することも可能である。.NET Frameworkは次のような目標に基づいて設計されている。C#やVisual Basic (Visual Basic.NET)、JScript.NETのコンパイラ、各種ツール、ドキュメントなどSDKはマイクロソフトから無償で配布されている。2014年11月12日、米国マイクロソフトによるイベント「Connect();」で、.NET Frameworkのうち下記の物をMITライセンスの下で公開したことが発表された。これらは製品レベルの実装であり、シェアードソース実装ではない。ターゲットとして、既存のWindowsプラットフォームの他に、LinuxとOS Xが含まれる。.NET Framework 4.6 のリファレンスソースがMITライセンスになったことにより、それが Mono 4.0 に取り込まれた。また.NET Frameworkの基盤となっている仕様である共通言語基盤 (CLI) はEcmaインターナショナル、ISO、JISにて標準化されており、マイクロソフト以外のベンダーが独自に実装することもできる。実際にXamarinによるMonoプロジェクトをはじめ、いくつかのオープンソースによる実装プロジェクトがある。それらを使うことで.NET FrameworkでコンパイルしたプログラムをLinuxやOS XなどのWindows以外のOSでも動かすこともできる。なお、CLIのマイクロソフトの実装を共通言語ランタイム (CLR) と呼ぶ。.NET FrameworkはCLRにその他ライブラリ群を加えたものと言える。では共通言語ランタイム上でJava仮想マシンの実装を試みるIKVM.NETなどのオープンソースプロジェクトも活発化している。各バージョンは上位互換性が概ねある。しかし、上位互換性が保証されているのは、CLR のバージョンが同じものであり、CLR のバージョンが同じ物は1つしかインストールできない。現在、下記の CLR バージョンが存在する。.NET Frameworkの最初のバージョンである。Windows 98、NT 4.0、2000、XP向けに提供された。Windows XP SP1のCD-ROMには標準でインストーラーが収録されている。.NET Frameworkの最初のバージョン更新である。Windows XP SP2およびSP3のCD-ROMには標準でインストーラーが収録されている。.NET Framework 1.0からの主な変更点いくつかのAPIの追加とCLRに変更が加えられた。次のような特徴を持っている。Microsoft Visual Studio 2005以降で開発可能である。Windows Server 2003には標準搭載されている。.NET Framework 1.1からの主な変更点もともと「WinFX」という名称で提供される予定だったが、提供の5か月前の2006年6月に現在の名称に変更された。Windows VistaやWindows Server 2008には標準搭載されている。Windows XPより前のOSでは動作しない。クラスライブラリやCLRなどの基盤は.NET Framework 2.0から変更されておらず、以下の4つの新しいテクノロジーを加えたものとなっている。Windows 7に標準搭載されている。Visual Studio 2008以降で開発可能。Windows 8以降では既定で無効化されており、インターネット接続もしくはインストールメディアを利用して明示的な有効化すなわちインストールが必要となる。バージョン3.0と同様、CLRのバージョンは2.0のままで、いくつかの追加が行われている。.NET Framework 3.5のリリースと同時に基本クラスライブラリ (BCL) はMicrosoft Reference Licenseのライセンス下で公開された。また、J#言語が開発言語として対応を終了した。主に含まれる変更点は等がある。CLRのバージョンは4となる。Visual Studio 2010以降で開発可能。など。Windows 8に標準搭載されている。Visual Studio 2012以降で開発可能。CLRのバージョンは継続して4。前バージョンである.NET 4を置き換える形となっている。そのため.NET 4とは共存できないが、.NET 4.5は.NET 4とほぼ完全な互換性があるとされている。Windows XPへの対応が打ち切られ、Vista以降が必須となった。マイナーバージョンとして、4.5.1および4.5.2が存在する。なお.NET 4.5.1はVisual Studio 2013で初めて対応したが、追加パッケージ (Developer PackまたはTargeting Pack) をインストールすることで、Visual Studio 2012にて4.5.1以降を開発に利用することも可能である。Windows 10に標準搭載され、Vista以降が必要。Visual Studio 2015にて初めて対応。継続して4.xは一つのバージョンしかインストールできない。マイナーバージョンとして、4.6.1が2015年11月30日にリリースされた。4.6.1ではWindows Vista/Windows Server 2008のサポートが終了している。4.6.2は2016年8月2日にリリースされた。
出典:wikipedia
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