国道425号(こくどう425ごう)は、三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道である。紀伊半島の海岸沿いに走る国道42号に対し、紀伊半島の和歌山県側の御坊市と、三重県側の尾鷲市を東西にショートカットして紀伊山地を山越えする道路である。路線の途中は、奈良県吉野地方南部の十津川村、下北山村を横断し、吉野を南北に縦貫する国道168号、169号と交差する。御坊市〜田辺市を除いて道路改良がほとんど進んでいない国道として知られており、俗に言う「酷道」のひとつにあげられている。一般国道の路線を指定する政令に基づく起終点および経過地は次のとおり。県道時代の路線御坊市及び印南町内の一部区間を除き、全線に渡り離合困難な場所が多く、かつガードレールが設置されていない箇所も多い上に、悪路で落石や路肩崩落等の災害も多い。特に奈良・和歌山県境の牛廻越を含む区間は、国道昇格以前は林道であったことから1車線の狭隘道路が続き、近畿では国道308号の暗峠、国道477号の百井別れと並び酷道のひとつにあげられている。岐阜県の国道418号や四国の国道439号と並ぶこともある。交差する抜け道が少ないうえ、対向不能な区間があったり、沿線に店舗やガソリンスタンドがほとんど見当たらない状況などから、運転に十分に慣れていない者は安易に通行しないほうが良いと評されるほどである。路線のほとんどは2車線に満たない林道のような狭隘路が続くが、尾鷲北インターチェンジ(IC)入口付近と、沿線の下北山役場周辺、和歌山県の印南町から御坊市にかけて2車線道路がある。奈良県十津川村から田辺市にかけて山間部の集落を結ぶ区間は、道路幅は1〜1.5車線の狭隘路が続いており、路面には落石・落木が散乱している場合もあり、災害防止対策のための落石防止ネットが山側の断崖に張られている。また、路肩も弱い状態であることから過去に路肩崩落が起こった場所の痕跡も見られる。特に、十津川・龍神間の牛廻越を前後する道路は、国道425号最大の難所ともいわれる山道で、谷側にはガードレール未設置のところがほとんどで、道幅1車線の道路は退避場も少なく、道端に「転落死亡事故多し」と掲げられた警告看板が設置されている。和歌山県内の区間は、福井バイパスや切目川バイパスなどのバイパス道路などを中心に改良済の2車線道路が続くが、印南町上洞地区より山側の区間に大型車通行不能な1車線の狭隘路がある。土砂災害を原因とする死亡事故が過去に何度か発生しており、近年では2006年(平成18年)12月16日19時半頃に奈良県吉野郡十津川村小山手で土砂崩れによる同村内の当時22歳男性運転の自動車転落死亡事故が発生している。全線に渡り、土砂災害やその復旧のための通行規制が行われることがあるため、通行前に道路規制情報を確認すべき状況である。国道425号は、ほぼ全線に渡り紀伊山地の険しい山肌にへばりつくように道が続いている。起点がある三重県尾鷲市中心街(国道42号分岐)から勾配が大きい坂道で高度を上げ、クチスボダムがある又口川や、熊野川水系の古川が造る渓谷崖に沿って道路が走る。奈良県に入ると、古川にある坂本ダムや池原ダムがつくるダム湖(池原貯水池)の沿岸に沿って、山肌を張り付くように道路が走る。池原貯水池に架かる備後橋のたもとで林道備後川線が分岐し、さらに進むと池原ダム本体の上を国道は走り、その数百m先で国道169号と合流する。国道169号から分岐する上池原交差点から明神池までの区間は大きな高低差があり、大きなヘアピンカーブがあるつづら折れで高度を稼いでおり、さらにその先の下北山村から十津川村の村境にある白谷トンネルを前後して、集落がない谷筋の断崖路が続く。十津川村では、まばらにある小規模集落を結ぶ生活道路になっており、和歌山県境に近い迫西川集落は小学校もあることから集落周辺が通学路にもなっている。奈良・和歌山県境の牛廻越とよばれる峠を越えると、和歌山県側は日高川水系の小又川の谷筋に沿って、ほとんど集落が無い山間部の道が10km以上続く。和歌山県印南町は切目川の谷沿いの道で、深山峠と大峠を越えて終点のある御坊市の中心市街地(国道42号交点)へと通じる。※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示出典注釈
出典:wikipedia
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