メロンパンとはパン生地の上に甘いビスケット生地(クッキー生地)をのせて焼くのが特徴である。主に紡錘形のタイプと円形のタイプとそれ以外の形のタイプに分かれる。近畿地方と四国地方の一部、中国地方の一部では円形のメロンパンをサンライズと呼称する習慣がある。名前の由来は以下の通りいくつかの説があり、どれが正しいのかは不明。後にメロンを原材料に加えた商品も登場しているが、これは命名された理由とは無関係で、スタイルに実際が追いついた例である。1910年に満州のハルビンのホテルニューハルビンから大倉喜八郎が帝国ホテルに引き抜いたアルメニア人のパン職人イワン・サゴヤンが、日本でフランスの焼き菓子ガレットを元にして発明したという説がある。イワン・サゴヤンは、元ロマノフ家の宮廷料理人であるため、フランスパンとウィーン風パン(ドイツパン)両方の製法に精通しており、ロマノフ家では両方のパンの特徴を持つパンが食されていた。その様な様々な技法や食感のパンを組み合わせるロシアの伝統からメロンパンは生まれたとされる。その他の説として、駒込木村屋の店主・三代川菊次の新しい菓子パンの昭和五年の実用新案登録が製法や形状が現在のメロンパンによく似ていることから、これをルーツとする説がある。他にアメリカ経由で日本に入ってきたメキシコの菓子『』とも、ドイツの菓子『』とも言われている。また、香港や台湾には『菠蘿包』(パイナップルパン)と呼ばれるメロンパンに酷似したパンが存在し、起源を同じくすると考えられる。コープこうべによると、1960年ごろに同組合の前身である神戸消費組合のパン職人がオムライス用のキャップを見てひらめいたのが紡錘形メロンパンの始まりだという。円形のものとは違ってビスケット生地は使わず、中にはマーガリンを加えた白餡が入っている。洋食店などで使われるライスを成型するのに用いる食型で成型して焼き上げていたため、この当時のメロンパンはアーモンドを縦に割ったような紡錘形をしていた。上に乗ったビスケット生地の表面には数本の溝が付き、この形が、メロンの亜種であり、当時「メロン」として売られていたマクワウリに似ていることからメロンパンという名で呼ばれるようになった。神戸や京都などで売られているものは、中には白餡が入っている。また、広島県呉市で、第二次世界大戦前よりカスタードクリーム入りのものも作られている。1930年代に、日の出の形を真似て、円形で上にビスケット生地を乗せたパン、サンライズが誕生した。神戸に本店のある金生堂の呉支店が軍艦旗の放射状の線を付けていたからサンライズと呼んだが、放射状の線より格子状の線が付けやすいので、現在の形になった。それが一般化するにつれ、旧来の紡錘形のメロンパンは次第に姿を消していった。また、大正時代に入りマスクメロンが日本に輸入されてくるようになると、「メロン」という言葉で丸いマスクメロンが連想されるようになる。サンライズと上記のメロンパンは別物だったが、マスクメロンに形が似ているサンライズも混同されてメロンパンと呼ばれるようになった。大手の製パン業者もこれに倣い、それまでサンライズという名で製造していたものをメロンパンと改めた。2000年以降では、自動車を使っての屋台方式で円形のメロンパンのみを実演販売する専門店が増えている。近畿地方(大阪地域は含まず)の一部店舗では、現在でも円形のサンライズと紡錘形のメロンパンの両方が製造・販売されている。また、神戸や京都などではサンライズを「サンライス」と呼ぶ人も少なくない。また、地方でも、アンデルセンやリトルマーメイドは本社を広島県に持つため、「サンライズ」が販売されているのを見ることが出来る。他の地方で言うコッペパンは、当地では「味付けパン」「給食パン」などという名で呼ばれる(「味付けパン」とは、太平洋戦争中の統制下における菓子パン全般の呼称)。その他にも、円形のものを中心としたメロンパンの変種が次々と作られる中で、中にはメロンの形とは全く無関係の長方形や楕円形などの形をしたメロンパンも登場している。富士山型のメロンパンもある。また、表面にビスケット生地が乗せられてはいるものの、平行線が付けられているなどメロンの表面の模様を全くイメージしていないものも多い。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。