『ミラクル☆ガールズ』(Miracle☆Girls)は秋元奈美による少女漫画作品。またそれを原作にしたテレビアニメ、ゲーム作品。「なかよし」(講談社)に第1部1990年11月号 - 1991年6月号、第2部1991年9月号 - 1992年8月号、第3部1992年9月号 - 1994年3月号および別冊付録まで連載。単行本(講談社コミックスなかよし)全9巻。2015年、なかよし60周年記念で復刻された。超能力を持った双子の姉妹を中心とした話。連載当時の「なかよし」本誌では『美少女戦士セーラームーン』と2大連載の扱いであり、連載最終話となった号の別冊付録は『セーラームーン』の特別編との2冊だった。日本テレビ系列で1993年に連続テレビアニメ番組として同年1月8日 - 12月24日夕方5時(一部ネット局は1994年まで)に放送した。全51回。※ テレビアニメ版については本項#テレビアニメの節で詳説。※双子の話にちなんで、双子である沖本富美代・美智代 (Dio) を起用したが、沖本姉妹は本業である舞台「ピーター・パン」出演のため、途中交代した。また、主役の藤枝・永井は役柄と同じく当時高校生だった。※ゲストとして、主題歌を歌うGARDEN(嶋田兄弟)と放送局日本テレビの企画で松本明子など。アニメ化された当時は概要で述べたとおり『セーラームーン』と並ぶ「なかよし」2大アニメとして製作された。製作には旭通信社(現 アサツーディ・ケイ/ADK)、アニメーションの実制作には旭通信社とメインスポンサーだったタカラ(現 タカラトミー)が共同出資して設立されたジャパンタップスが担当した。アニメ版は諸般の事情から原作の第1部、第2部(中学生時代)からではなく第3部(高校生時代)からのスタートなったほか、第3部の一部もアニメ化されないままであった。放送中盤にはスタッフの一部が変更し、内容にも路線変更が施された。初代監督には抽象的な独自演出で知られた安濃高志が就任し、シリーズ構成には少女アニメには珍しく実写ドラマや実写映画の脚本で著名な小林弘利が起用された。そのため前半は主題歌、サブタイトルからシナリオ、音楽、効果音に至るまで気象予報や神話、伝説、美しい風景や夜景、人間関係、人間の深層心理などを巧みに用いた幻想的かつ抽象的で透明感が溢れるような演出や描写が多かったのが特徴的で、この演出は一部のファンからも受け入れられて好評であった。しかし『セーラームーン』とは違って原作では中学生時代から始まるストーリーが高校生時代のみに大幅短縮されて中学生時代は回想シーン程度にしか登場しなかったうえ、上記の安濃の演出で放送内容やストーリー自体がかえって大人向けの難解なものになってしまったため、本来の視聴対象としていた「なかよし」愛読者の子供たちにはこれらのアレンジ演出があまり受け入れられなかった事もあり、視聴率に恵まれず関連商品の売れ行きも芳しくなかった。また安濃自身の体調不良の悪化もあり、安濃はわずか17話を以て降板した。その後は後任が決まらず、18話から29話まで約3ヶ月間に渡って監督不在となり、本作の絵コンテや演出担当者などスタッフでアニメ監督経験のあった者がその都度、各話ごとに監督代行を務めると言う形で制作が続けられた。30話から後任として『タッチ』や『YAWARA!』など青春系アニメの監督を手掛けて定評があったときたひろこが正式に二代目監督に就任し、この際にアニメのシリーズ構成も小林弘利からアニメ脚本家の渡辺麻実に交代した。このため本作はこの30話から51話までは第2部として本来の視聴対象者である子供向け番組として大きくリニューアルされた。前半で使用された抽象的な水彩画が主体となっていたOP主題歌では、オープニングナレーションを追加したコミカルタッチのミュージカル風アニメーションの新曲に、ED主題歌も曲は同じだが実写から新規の書き下ろしアニメーションに一新するとともに、サブタイトル、シナリオ、音楽も安濃が手がけた前半の抽象的なイメージや表現を若干残しつつも大きく排除して路線を変更し、逆にコミカルな場面を多用した子供向けのシナリオやストーリーが多く制作された。放送枠については、前作『ママは小学4年生』までこの放送枠で制作を続けたサンライズから譲り受けたが、本作終了を以って金曜17時枠での新作放送は終了し、『ルパン三世 (TV第1シリーズ)』(日本テレビの場合)などの再放送枠となり、2000年10月からの『NNNニュースプラス1』の枠拡大になり、以降はニュース枠となっている。メディア媒体は本放送終了後にバップからビデオ、LD(全13巻)が発売されているが、現在は全て廃盤になっており入手は非常に困難。なお後述にもあるが、前期のDioが出演していた実写版EDと『ミラクル✩ステーション』は版権の関係でビデオ、LDでは全てカットされ、EDは後期のアニメーション版に差し替えられている。本作を制作しアニメ版の著作を保有していたジャパンタップスが1995年に経営破綻して解散、消滅した事も影響してか、再放送が2010年代に入るまで一度も各局で行われなかった。現在の主流であるデジタルディスクメディア化(DVD・BDなど)もされていない。2016年11月、CS局・キッズステーションにて映像を高解像度化処理した「デジタルリマスターHD版」が本放送後はじめて放送される事となった。なお、デジタルリマスターHD版の著作権クレジット表記は「秋元奈美・講談社/亜細亜堂」となっている。※双子の話にちなんで、GARDEN(嶋田兄弟)、Dio(沖本姉妹)ともに双子ユニットを起用した。
※初期のエンディング映像は、アニメではなくDioのPV風の映像が使われたがビデオではカットされている。30話から事実上の第2部となり、オープニング主題歌の変更やアイキャッチとエンディングのアニメ化などとともに予告編の枠に導入されたコーナー。当時子役タレントの西田彩香・朝倉ゆかりがレポーターとして視聴者を訪問したり番組の告知をおこなった。第1回目は主人公と同姓同名の女の子を突撃レポートした。系列外の大分放送・沖縄テレビがネットした一方、NNSマストバイ局でも青森放送と日本海テレビでは放送されなかった。なかよし編集部の本作の担当であった近藤憲二郎によると、本作は連載当初から人気があったため、実写ドラマ化を前提に売りこんでいたのだが、結局日本テレビがアニメ化ということで実現した経緯がある(徳間書店「アニメージュ」1993年6月号、23頁)。当初の企画に関連するのか、本作のエンディングには実写のDio(沖本姉妹)の映像が入っている。この放送枠はサンライズ制作時代から長らくタカラ(現・タカラトミー)の提供枠であり、本作の製作会社「ジャパンタップス」はタカラの系列会社であったため、ほとんどのグッズはタカラから発売された。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。