株式会社サンリオ(Sanrio Company, Ltd.)は、主にソーシャルコミュニケーションギフト商品(プレゼント用品)の企画・販売、グリーティングカードの企画・販売を事業とする株式会社。1960年(昭和35年)8月10日、山梨県産の絹製品を販売する同県の外郭団体「山梨シルクセンター」を独立させ、株式会社山梨シルクセンターとして資本金100万円で設立。1973年(昭和48年)、商号を株式会社サンリオに変更。社長は、創業時から2012年現在まで辻信太郎である。ハローキティなど様々なファンシーキャラクターグッズが有名で、自社開発のキャラクター総数は400種を超える。その他に映画製作、出版事業も行っている。外食産業にも参入しており、埼玉県などの一部の地域で、ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズ店を出店している。このほか、サンリオピューロランド(東京都)、ハーモニーランド(大分県)などのテーマパーク事業も手がけている。グリーティングカード事業では日本最大手である。2002年(平成14年)、グリーティング事業に関して、ウォルト・ディズニー・カンパニーと提携を結んだ。2014年2月、ハローキティ専門店をロシア連邦にオープンさせた。代表的なサンリオ映画には、『キタキツネ物語』、『シリウスの伝説』、『くるみ割り人形』、『おしん』、『星のオルフェウス』、『小さなジャンボ』(やなせたかし作)、『ユニコ』、『映画:伝説巨神イデオン 接触篇』、『映画:伝説巨神イデオン 発動篇』、『親子ねずみの不思議な旅』、『チリンの鈴』(やなせたかし作)、『妖精フローレンス』、『想い出を売る店』などがある。1980年(昭和55年)10月、千葉県松戸市に、松戸サンリオ劇場(1スクリーン、のち2スクリーン)を開業、のちに移転して松戸サンリオシアター(4スクリーン)となったが、2006年(平成18年)に松戸シネマサンシャインに統合された。2015年(平成27年)、映画やアニメーションの製作、デジタル事業を世界規模で展開することを目的として、アメリカに子会社「サンリオメディア&ピクチャーズ・エンターテインメント("Sanrio Media & Pictures Entertainment, Inc.")」を設立。定期刊行物として、『いちご新聞』(1975年創刊、最盛期には35万部を発行)、『詩とメルヘン』(やなせたかし編集。季刊→月刊。1973年春の号 - 2003年8月特別号)、『月刊いちごえほん』(『詩とメルヘン』のジュニア版。1975年1月号 - 1982年7月号)、『リリカ』(少女漫画雑誌。1976年11月号 - 1979年3月号)、『サンリオ』(1977年3月創刊)、『あそびの国』(1979年 - 1993年)、『なかよし・ぶっく』(ムック扱い)などを発行。また、刊行した書籍としては、1978年から1987年まで刊行されていたサンリオ文庫・サンリオSF文庫、1980年頃出版されていた「抒情詩集シリーズ」等がある。また、1981年から1985年まで刊行されたOL・主婦向けのラブロマンス小説シリーズ シルエット・ロマンス(その後ハーレクインに版権が移行し2006年まで刊行)などがある。これらの書籍の刊行は1987年に終了し、以降は以前から刊行していた幼児向けの児童書などを出版している。1977年にサンリオは全額出資の子会社・サンリオ音楽出版社を設立し、音楽事業に参入した。1977年 - 1980年代頃にかけて、サンリオレコードというレーベルから子供向けの楽曲を中心としたレコードを発売した。これらのレコードは一般のレコード店などでは販売されず、サンリオの直営・フランチャイズ店限定での販売であった。山梨県の職員だった辻信太郎が、同県の物産である絹製品を販売する同県の外郭団体だった山梨シルクセンターを株式会社化。社名をそのまま引き継いで、創業したのが始まりである。だがその本業で同社は早々に失敗し、小物雑貨の販売に転じた。最初の成功は花柄を付けたゴム草履だったという。きれいでかわいいイラストを付けることで売れ行きが大きく伸びることを知った辻は、キャラクター商品の開発に乗り出した。当初は水森亜土・やなせたかし・トシコ・ムトー等、外部のイラストレーターや漫画家にデザインを依頼していたが、やがて自社が著作権を持つキャラクターの開発を目指すようになった。この方針のもとで、山梨シルクセンターは、1973年(昭和48年)に国際的に通用しやすい名前を求めて「サンリオ」に変更し、本社を甲府から東京の五反田に移転した。サンリオという社名は、もともと山梨シルクセンター時代に作られた小物雑貨ブランドが起源とされている。また、「いちご新聞」2015年8月号によると、サンリオの創業目的は、「友情と助け合いによる世界平和の実現」とされ、サンリオの事業目的は、「お互いのコミュニケーションのきっかけとなる小さな贈り物」を生産することとされている。"特に出典の明記のない参考文献:「月刊いちご新聞」2010年8月号、2015年8月号。"社名のサンリオの由来については諸説がある。まず、公式サイトにもあるサンリオの公式な説明として、スペイン語で「聖なる河」を意味する San Rio に由来するとしている。文明の発祥が大河のほとりにあったように、文化を興す河となることを願ってつけたというものである。2000年に出版された『これがサンリオの秘密です』(扶桑社)で、創業者の辻自身が述べている。また、現行のロゴマーク(1997年制定)も河の水をイメージしてデザインされたものである。しかし、かつては異なった説明がなされていた。『これがサンリオの秘密です』の21年前に出版された1979年の上前淳一郎『サンリオの奇跡 -世界制覇を夢見る男達』(PHP研究所)では、そういった説明は一切ない。同書は辻やサンリオ関係者に取材したものであるが、サンリオのサンリは山梨の音読みであり、残るオは「オウ、オウ、オウ」という叫び声が聞く者を陶然とさせるからと説明した。また、『週刊現代』の1978年6月8日号に掲載されたサンリオに関するレポート記事では、サンリは山梨、オは何となくゴロがいいからとされた。月刊誌『宝石』の1980年7月号の対談記事では、辻自身がそれを認める発言が存在するという。山梨の王になるという思いで山梨王(サンリオ)になったという説については、山根一眞の「変体少女文字の研究」の中で辻の言葉としてあげられているが、『これがサンリオの秘密です』、『サンリオの奇跡 -世界制覇を夢見る男達』、西沢正史『サンリオ物語 こうして一つの企業は生まれた』(サンリオ出版、1990年)のいずれもが否定している。また、フジテレビ『トリビアの泉』にて、視聴者から『山梨の王→サンリオ』の説が投稿されたが、フジテレビはサンリオの現在の説明(前述の「聖なる河」説)を正しいものとして、この番組の1コーナーである『ガセビアの沼』にて、「ガセ」として否定した。ちなみに2007年10月に多摩市内で開催された、サンリオ創始の関係者による講演会の中で、オフレコではあるが「サンリオの由来は『山梨王』から『サン・リ・オウ』→『サンリオ』と辻氏が考案した」と明言している。なお、サンリオの月刊紙『いちご新聞』で辻は「山梨王」ならぬ「いちごの王様」を自称している。サンリオ系以外でもユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府大阪市此花区)やリナワールド(山形県上山市)、西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)にもサンリオのキャラクターが使用されているゾーンがある。定時株主総会は、サンリオピューロランド近くの「パルテノン多摩」で行われるのがここ数年の間の通例になっている(過去に一度だけサンリオピューロランド内で行われたこともある)。株主総会当日は、ピューロランドは一般には休館日であるが、特別運営されており、議決権行使書を提示することにより入場券を無料で入手できる。なお、全てのアトラクションは無料である(飲食、グッズなどは含まないが、株主割引がある場合がある。その際は別途案内がある)。株主総会会場に行くためには、一旦ピューロランドから出場しなければならないが、手にスタンプを押してもらうことで、総会終了後再入場が可能である。また先に株主総会に出席してしまった場合は、株主総会の出席票を提出することでピューロランドに入場できる。ただし入場は議決権行使書の提示か出席票のどちらかのみが利用可能で、株主本人と同伴者1人、合計2人まで入場可能としている(2011年現在)。また、サンリオグッズがもれなく当たる「おみやげくじ」を提供するなどの工夫をしている。サンリオは株主優待が多い会社として知られている。毎年3月末および9月末の株主に優待品が送られる。2011年9月末の株主優待より、500株以上の区分が新設され、共通株主優待券の枚数が変更(増加)された。
出典:wikipedia
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